ビールの泡(その2)
2025年11月15日
前回の(その1)では、話が思わず変な方向に行ってしまいましたが、今回は、本来の話題であるビールの「泡」の秘密に関して記載します。
以下はインターネットで調べた結果です。
ビールの泡の主成分は、ビールの中に溶けている二酸化炭素がグラスに注がれた瞬間に放出されて出来る気泡です。泡が長持ちするのは、麦芽由来のタンパク質やホップの苦み成分であるイソアルファ酸が表面に吸着し、気泡を包み込んで安定化させるからで、この構造がビールの特徴的な泡を形成しているとの事です。
⚫️ビールの泡が形成されるプロセス
1.溶存炭酸ガスの解放
ビールを注ぐと、液体中に溶けていた炭酸ガスが急激に解放され、この時に小さな気泡が形成され、液体の表面に向かって上昇する。
2.タンパク質との結合
炭酸ガスの気泡が液体の表面に到達すると、タンパク質と結合して泡の膜を形成する。この膜が気泡を包み込むことで、泡は崩れにくくなる。
3.泡が安定して存在するためには、液体の表面張力も関与していて、ビールの成分バランスが良いほど、表面張力が泡を長く維持する効果を発揮する。
⚫️ビールの泡の役割
1.酸化を防ぎ、風味を守る
ビールの泡は見た目だけで無く、酸素との接触を遮断する重要な役割を担っている。ビールは酸化すると風味が劣化してしまうため、泡が蓋となり酸化を防止する。
2.香りを閉じ込める効果
泡の層があることで、ビール本来の香り成分が逃げにくくなり、飲むときに香りを楽しめる。クラフトビールなど香りを重視するスタイルでは、特に泡の存在が重要になる。
3.口当たりをまろやかにする
泡には口当たりを柔らかくする効果もある。炭酸の刺激を緩和し、クリーミーで滑らかな飲み心地に仕上げる。
⚫️ビールの泡を長持ちさせる方法|泡立ちを良くする3つのポイント
1.清潔なグラスを使う
油分や汚れが付いたグラスでは泡立ちが悪くなる。グラスに皮脂や料理の油などが残っていると、泡の表面を安定させているタンパク質やホップの成分(界面活性物質)と反応し、泡がすぐに壊れてしまう。ビールの泡はとても繊細で、油分に触れると一気に崩れてしまう。
グラスはしっかり洗って、よく乾かしておくことが大切なので、水分や指紋も泡の形成に影響を与えるので注意する必要がある。
2.温度管理がカギ
ビールの温度が高すぎると炭酸が一気に抜けて泡立ちすぎてしまう。逆に冷やしすぎても泡立ちが鈍くなる。4〜7度前後の温度が泡と風味のバランスが良いとされている。
3.グラスの注ぎ方を意識する
最初に少し高い位置から勢いよく注いで泡を立て、その後はゆっくりとグラスの縁に沿わせるように注ぐことで、理想的な3:7の泡比率が作れる。
如何でしたでしょうか?知っていた事もあったでしょうし、知らなくてもビールを飲む際に何気なくしていた事もあったのではないでしょうか?我々の生活に欠かせないビールですが、少しでも美味しいビールを飲む為に、チョット実践して見て下さい。会員諸兄でもっとビールの美味い飲み方があれば、是非、教えて戴きたいと思います。
最後に我々Engineerは何があっても常に冷静沈着に行動する事が、何にも増して大事である事を意識して業務を行いたいものです。決して泡を食ってはいけません。また、
日本人海技者、特にEngineerが泡と消えないように会員諸兄と頑張って行きたいと思います(前回の「その1」よりも若干良い落ちであったと思いますが、どうでしょうか?)
追記
1.生ビールと缶ビールとの違い
生ビールの泡はきめ細かさと持ちの良さで優れている。サーバーから注ぐ生ビールは圧力や注ぎ方が最適化されており、炭酸ガスが細かく均一に溶け込む。そのためクリーミーで長持ちする泡が立つ。
一方、缶ビールは開栓時の圧力差や炭酸の逃げ方が異なるため、泡が粗くなったり消えやすくなる傾向がある。
2.地球温暖化
ビールの泡は二酸化炭素で出来ていることから、ビールを沢山飲むと地球温暖化には良くないので、くれぐれも大量にビールを飲むのは控えた方が良いのかもしれません(笑い)。
以上