デスクトップヒューム・エクストラクター「BAOSHISHAN」 吸煙器とは?

この歳になって急に健康を意識し、別途ブログに記事をあげたとおりレーザー加工機用の吸塵機を用意し始めたが、実は今ひとつ気になっていたのが3Dプリンター利用時の微小な臭いだった。そもそもハンダ付け、超音波カッター、ヤスリ掛け、3Dプリンター稼働時などなどに出る臭気や煙あるいは粉塵が体によくないのは当然。事実私は咳喘息に悩まされている...。


IMG_4034.jpg

(注記)3DプリンターBambu Lab.A1の隣に設置したデスクトップヒューム・エクストラクター「BAOSHISHAN」 吸煙器


さて、United States Environmental Protection Agency(EPA)によれば、家庭用・小型の 3D プリンター(熱溶解積層方式=FDM/FFFタイプ)では、フィラメントを溶かして積層する過程で超微粒子(UFP=直径1〜100 nm)や揮発性有機化合物(VOCs)が放出されることを報告しているという。 そして別の研究では、普及されているフィラメント材料、例えば Polylactic Acid(PLA)や Acrylonitrile Butadiene Styrene(ABS)を使った3Dプリンティングの排出物が、気道上皮細胞に対して細胞死・DNA損傷・炎症反応を引き起こしうる...という報告もあるとのこと...。

無論これらのことは実際の使用環境(部屋の大きさ、換気状況、プリンターからの距離、素材・添加物の有無、温度など)によって排出量が大きく変わるため、「全ての状況で危険」というわけではないらしい。また多くの実験は「細胞レベル」「短時間・限定条件」の実験であり、長期・日常環境での明確な疫学的証拠はまだ十分ではなく、例えば私の様に長期間にわたって家庭でPLAを使用していた場合に、どの程度健康に影響が出るか、というデータはまだ限られているという。

とはいえほぼ密閉された狭いマンションの一室で3Dプリンターを動かすことはリスクがゼロとはいえず、部屋の片隅には空気清浄機もあるものの実際3Dプリンターの近くで作業することがほとんどなのでずっと気になっていた...。無論季節の良い時期なら時に窓を開けて換気もできるが、これからの時期は寒いのでそういう気にもならない。
ということで何か手軽に対策できる方法はないかと考えていたが、卓上の吸煙機なる製品があることを知った。それらの中から選んだのがデスクトップヒューム・エクストラクター「BAOSHISHAN卓上吸煙機」である。

IMG_4020.jpg

(注記)デスクトップヒューム・エクストラクター「BAOSHISHAN」 吸煙器


こうした製品はそもそも卓上ではんだゴテをはじめとするDIYプロセスで発生する煙の浄化、空気の浄化のためのツールである。具体的には,ヤスリがけ、超音波カッター使用時、ハンダ付け、そして3Dプリンター利用時に有害な物質を吸い込んでくれる。そして高密度フィルターの1層目でPM50をろ過でき、HEPAフィルターの2層目で0.25〜0.5μmの有害物質をフィルタリングでき、活性炭ダストフィルターの3層目で有害なガス類を吸収できるという優れもの...。

IMG_4032.jpg

(注記)一層目の高密度フィルターと二層目のHEPAフィルター


IMG_4033.jpg

(注記)三層目の活性炭フィルター


そしてフレキシブルなチューブの取り入れ口から強力な遠心ファンにより、飛散する煙をしっかり吸引してくれる。また大口径の吸煙チューブは15〜48cmまで伸ばすことができ、向きや長さを調整できるのでデスクワークに便利なのだ。

IMG_4031.jpg

(注記)本体下には強力な遠心ファンが装備されている


さらに吸引強度は実際の煙や臭気の具合に合わせてロータリースイッチでレベルを選択できるし、まずまず低ノイズである。なお排出口は底面にあり、均一方向に排出される。

IMG_4028.jpg

(注記)吸引口には専用のラバーカバーを取り付けることが出来る


何よりも本体サイズが185mm╳185mmで厚みが85mmなので3Dプリンターの近くに設置することが出来る。
まあ、遅きに失した感は否めないが,今少し健康で過ごしたいと考えているので...というか今になって環境整備に気が回ってきたということはそれだけ己の寿命が気になってきた証しに違いない(笑)。

しかくBAOSHISHAN 吸煙器




このページのトップへ

WAINLUX K8 レーザー加工機用空気清浄機/油煙浄化機レポート

遅ればせながらこの度、レーザー加工機用の空気清浄機/油煙浄化機を手に入れた...。
私事ながら現在私は "咳喘息" と診断され医者から薬を処方されている身だ。その名の通り時に咳が凄く辛いし、影響は喉や肺にも及ぶというので慎重にならざるを得ないが、今のところ薬による対処療法しかない...。


IMG_3841.jpg

(注記)WAINLUX K8 レーザー加工機用空気清浄機パッケージ


問題はなぜ急にそんなことになったのか...だが、私見ながらレーザー加工機導入が直接の原因だったのではないかと考えてきた。
私の作業場に初めてレーザー加工機設備が入ったのは2020年3月のこと...2019年12月に導入したXYZ社製3DプリンターダヴィンチColor miniのオプションとして購入したレーザー刻印モジュールだった。これは約1年8ヶ月ほど使い、レーザー加工機の初歩中の初歩を勉強した...。

XYZ.jpeg

(注記)右がダヴィンチColor miniのオプションとして購入したレーザー刻印モジュール


2021年10月には本格的な製品としてLaserPecker 2 を購入し毎日のようにあれこれと使っていたが、なんということか...1ヶ月後の11月に刻印しているアイテムから発火し燃えて使えなくなった😨。

LaserPecker.jpeg

(注記)ポータブルレーザー加工機 LaserPecker 2


懲りずに2ヶ月後の2021年12月末にATOMSTACK P7 M40というレーザー加工機を手に入れ、その約1年後の2022年に洗練したデザインと安全性および操作性に惹かれて現在も愛用しているxTool M1 10W を手に入れたというのが現在までの遍歴である。

FLC_20251029071607bc5.jpeg

(注記)簡易換気システムとATOMSTACK P7 M40レーザー加工機


なおxTool M1 10Wに関しては昨年に大規模なトラブルにあった際に新品のxTool M1 V.2に交換していただいて現在に至る...。

xTOOL.jpeg

(注記)本格的なレーザー加工機 xTool M1 V.2


しかく咳喘息発病
さて、記録を確認すると、2021年の6月に初めて咳喘息の薬を処方されている...。多分実際にはその数ヶ月前から症状が現れていたように記憶している。
いまにして思えばXYZの3DプリンターダヴィンチColor miniのレーザー刻印モジュールから排出される主に木材への刻印時の排気・臭気によるものと思われる。なにしろ3Dプリンターは箱型であるものの排出される換気については当時無頓着だったからだ😅

さらにLaserPecker 2もポータブルな製品だけに換気についてはせいぜいキッチンの換気扇の近くで使う程度だったし、ATOMSTACK P7 M40にしても極簡単な換気システムを用意しただけだったから正直健康には間違いなく良いはずはなかった。
xTool M1 10Wになりやっと専用のダクトを窓の外に引きだして換気するようになったが、それでも極僅かながらにしても臭気は漏れる...。
ということであまり深刻な考えもなく狭い部屋でレーザー加工機を使ってきた結果が現在の咳喘息の直接的な原因だと認識しているのだが...。

しかく理想的な対処方法とは...
そもそも閉ざされた狭い空間でレーザー加工機を使うこと自体が健康に良くないはずだが、悲しいかな問題に直面しないとなかなか腰が上がらないのが人間だ...。
で、理想的な対策としてはレーザー加工機内で生じる灰燼・噴煙などを吸引し何層かのフィルターを通してクリーンな状況にして排出するという専用の集塵機・洗浄ユニットが存在する。しかしそれらは一般的に高価でもあったし、目的を果たすためにどうしてもなくなてはならないアイテムではないためなかなか手を出せないでいた。
しかしここにきて自分の健康を考え、かつxTOOLの純正品ではないものの比較的安価な製品で使えそうな製品を見つけたので思い切って購入したのがWAINLUX K8 レーザー加工機用空気清浄機/密閉式レーザー切断機用油煙浄化機なのである。

IMG_3828.jpg

(注記)xTool M1 V.2の横に置いたWAINLUX K8 レーザー加工機用空気清浄機。かなりコンパクトだ。


しかくWAINLUX K8 の主な特徴
WAINLUX K8 の利点だが、価格を別にしてもそのコンパクトさだ。私がxTOOL M1を使うにせよ丸一日レーザー加工することはまずないので、小型でも処理能力に問題が生じることはないと思われる。
その本体は四角いシンプルなデザインで吸気のダクト部分以外は突起部分ないしサイズは190╳150╳150mm、重さは1.2KgなのでxTOOL M1のサイドに収まった。フロント側はタッチスクリーンになっていて電源ボタンやフィルターの寿命を示すスンジケーターもあり3段階のパワー切替ができるが稼働音もまずまずである。

IMG_3829.jpg

(注記)フロントのコントロール部位


機能・性能としては3段階の専用ファイルターにより浄化率99.97%だという。スペック通りなら室内においてレーザー加工機を十分に扱える理屈になる。ということでxTOOL M1のダクトに直結して準備完了となり、これまでのように窓の外にあれこれ工夫してダクトを突き出す必要がなくなりスッキリした!勿論、臭気も格段に気にならなくなった。

IMG_3836.jpg

(注記)フィルターを取り出したところ


後の問題としては...というか不明なのはフィルターがどれほど持つのか、価格は?すぐに手に入るのか?などだが実際に使っていく中で情報を得たいと考えている。

(注記)WAINLUX K8 レーザー加工機用空気清浄機/密閉式レーザー切断機用油煙浄化機


このページのトップへ

CNCルーター「Cubiko」ファーストインプレッション

これまで私は3Dプリンター、3Dスキャナそしてレーザー加工機と物作りに魅力的なマシンを扱ってきたが、この度初めてCNCルーターを手に入れた。Genmitsu Cubiko(キュビコ)という製品である。


IMG_3846.jpg

(注記)やっと届いたGenmitsu CNCルーター「Cubiko」


ちなみにCNC(Computer Numerical Control)とはコンピュータ数値制御の略であり、工作機械の動作や移動をコンピュータで制御し、自動化する技術...。為にドリルや切削工具の移動、回転速度、加工量などをプログラムで指定することで、高精度な加工を自動で繰り返し行うことができ、品質の安定化、生産効率の向上、作業者の安全性向上といったメリットがある...。

IMG_3848.jpg

(注記)同梱品一覧


しかくCNCルーターの魅力とは
まずはCNCルーターの魅力を探ってみたいが、主な利点を簡単に記してみると...。
1高精度な加工が可能
CNC(Computer Numerical Control)ルーターは、デジタル制御により非常に高い精度で木材、アクリル、アルミなどの素材を切削・彫刻でき、手作業では難しい複雑な形状や微細なパターンも、繰り返し正確に加工可能。

2デジタルデータから直接モノを作れる
デザインソフト(Fusion 360、Vectric、Carbide Createなど)で作成したデータを元に加工するため、アイデアをすぐに形にできる。「思いついたらすぐ試作」が可能な点は、3Dプリンターに相通じるものがある。

3幅広い素材に対応
木材、MDF、アクリル、アルミニウム、樹脂、発泡素材など、加工可能な素材が豊富。自作家具、看板、模型、電子機器の筐体、アート作品など多様なジャンルに応用可能。

IMG_3943 2

(注記) Cubikoのスピンドルモーター部とエンドミル


4手作業とのハイブリッドで世界が広がる
CNCルーターは機械任せの量産だけでなく、ハンドメイドとの併用も魅力。例えば「CNCで形を出して、手作業で仕上げる」「レーザー彫刻と組み合わせる」など、表現の幅を広げる道具になり得る。

5初心者からプロまで使える柔軟性
最近では、使いやすさに配慮したソフトや初心者向けのガイドも充実しており、特にCubikoのようなコンパクトCNCルーターは、省スペースで家庭用にも導入しやすく、これから始める方にも最適。

6自動化と再現性
一度設定したGコードやデザインを何度でも同じ品質で再現できるため、小ロットの製作やシリーズ作品の制作に向いている。

7世界中のコミュニティとつながる
CNCユーザーは世界中におり、YouTubeやフォーラム、SNSでの情報共有も活発。したがってノウハウやアイデアを学ンび、共有できる環境は、モノづくりの楽しさを何倍にもしてくれる。

しかくGenmitsu Cubiko とは...
さて、CubikoのメーカーGenmitsuとは、中国のメーカー SainSmart社が展開しているCNCやレーザー加工機などのDIY・ホビーユーザー向けブランドである。それらの製品には3018-PRO / PROなどがあり、DIY 系統というか小型 CNC の入門機やホビー用途でよく知られているメーカーである。また多くの場合、マニュアルまたは半組立キット形式で提供され、ユーザーによる組み立てや調整が前提になっていることが多い製品たちだ...。

IMG_3847.jpg

(注記)本体の他にオプションとしてダストシュー、上位スピンドルモーター、ドローイングユニットを注文したがこれらを使うのはまだまだ先になりそうだ...


対してCubikoは "低価格デスクトップ型オールインワン CNC" として設計されており、コンパクトな筐体で "机上設置可能な CNC" を目指している。そして組立は不要で箱から取り出せばすぐに使えることが売りの一つになっている。
加工可能な材質としては、木材・アクリル・軽い非鉄金属(真鍮・アルミなど)などが対象とされるが、加工エリアは150 ×ばつ 110 ×ばつ 40 mmと他製品と比べると些か小さい。

ということで個人的には3Dプリンターやレーザー加工機同様に十分な能力を引き出せるよう努力するつもりであるが、なにしろ初体験...。なんだか2018年2月末にはじめての3Dプリンター「BIQU-Magician」という小型のデルタ型3Dプリンターを前にしたときのワクワク感と不安感を思い出している(笑)。
いまでは3Dプリンターという製品にはメーカー提供のスライサーというソフトが提供され、モデリングソフトで制作した3Dデータをそのスライサーで3Dプリンターが認識できる .stl といったフォーマットに変換してくれる。しかしその3Dプリンターも数年前にはG-codeを直接扱わざるを得なくて扱いにくいものだった...。

Applelogo.jpg

(注記)MacからCubikoをコントロールするにはフリーで使える「OpenBuilds CONTROL」を使うことにした


だから、CNCマシンも早々にメーカーがスライサーに相当するソフトウェアを開発しユーザへ側にソフトウェアの選択や使い方を委ねるのでは無くユーザーフレンドリーな環境になるような進化が必要だと思うし...そうなるに違いない。

しかくCubikoの主な特長
やはり何と言っても本体サイズがコンパクトなことだ。それは約 300 ×ばつ 335 ×ばつ 318 mmと文字通り机上に置いて手軽に作業可能なサイズではある。実際に設置してみるとこれまで使ってきた3Dプリンターなどと比較しても小型である。

IMG_3852.jpg

(注記)セットアップしたCubiko。電源を入れると庫内の照明もONになる


またフロント側は透明なアクリルカバーで完全に被われ、スイッチを入れると内部が照明で照らされる。このカバーは切削中の削りカスが外に散らないようにとするだけでなく途中でもしカバーを開けると安全装置が働き、動作が止まるようになっている。

IMG_3908.jpg

(注記)赤いボタンは緊急停止用


なおCubikoは、前記したように木材、アクリル、アルミニウムなど、さまざまな素材への彫刻をサポートしているだけでなく、PCBミリングまで実現可能だし、オプションモジュールを使えばレーザー彫刻、精密なドローイングも可能と...多彩なマシンである。

IMG_3912.jpg

(注記)本体フロント下には小さなコントローラーが附属。しかしこれでオペレーションするのはなかなかに難しい


さらにコントロールは基本的にサードパーティーのフリーアプリ、または内蔵のコントロールパネルを通じてCNCをシームレスに操作できるが、Cubikoは市販されているほとんどすべてのGRBLソフトウェアと完全に互換性があるという。そしてCubikoは高さマップ自動レベリング機能を搭載した初心者でも使いやすさだが、刃物を扱うことでもあり闇雲に試すわけにはいかない。正直CNCルーターは初めてなので安全を期すべく一から...いや、ゼロからの体験だし基礎から勉強しなければならない。
事実、到着し開封したものの右も左も分からず日本語による情報も簡素なマニュアルだけというのだから手も足も出ない日が続いた。一計を案じAI(ChatGPT5)をフル活用した結果6日目にやっと思い通りの刻印ができたのだった...。

IMG_3925.jpg

(注記)直径40mmの円弧の中にアップルロゴを刻印した例。材料はMDF


しかくトラブル続きのオーダーだった...
余談ながら...このCubikoは実に気を揉む製品だった。最後に愚痴になるがそんな話しを聴いていただきたい...。
今年(2025年)5月にSNSの広告だったと思うがその存在を知った。この数年CNCルーターを使ってみたいという漠然とした望みが一気に膨らんだ気がした。それはオールインワン...組立済みですぐに使えること、コンパクトなこと、安価なこと、そして稼働時に透明のカバーを密閉すれば切削屑は飛び散らないという謳い文句だったに惹かれたわけだ。
プレオーダーという段階だったがすぐに申し込んだ!その際に日本への出荷は7月末の予定だと明示してあった。
以降の主な経過を分かりやすいように箇条書きで示してみた。
・5月28日 PayPalで支払決済済み
・肝心の7月末になったら明示されていた出荷は来月になるという
・さらに8月末になっても連絡はなく無論到着せず、確認すると9月末の出荷だとの返事
・9月末までには届かず...問いあわせると月末にDHL Expressで出荷したとの連絡があり遅れた詫びとして50ドルの返金があった。
・10月6日になってもDHLの追跡ステータスが9月30日で止まったままなのでDHLに確認したところ出荷伝票番号は発生しているもののまだ荷物の集荷はなされていないとのこと。こういう状態は「出荷した」とは言わない!
・早速メーカーに問いあわせたところ中国の国慶節(ナショナルホリデー)なので9日までは動きは取れないとのこと。
・10月8日、正式な?配送開始(商品は、2025年10月8日 午前11時04分 に出荷され、荷物はDHL Expressがピックアップし目的地へ向けて輸送を開始しました。)の案内がSainSmartから届く。やれやれ...といった感じだった。
・10月15日の昼直前にやっと、やっと届いた

IMG_3951.jpg

(注記)Cubikoとそれをコントロールするために設置したApple M1 MacBook Air


しかく最後に...
というわけで何とか基本の基本は理解できたものの、これから本格的にデータ作りの勉強をすることになる。様は3Dプリンターと同様にモデリングの後にSTLデータにしたものをCNC用のG-codeに変換できればよい訳だが、それが一発で出来るソフトウェアのサブスクがメチャ高いので断念し、フリーウェアを渡りながらのデータ作りになるから余計に面倒で難しい。
まあ、具体的なミッションがあるわけでもないのでじっくりと取り組んでいきたい。
今回はあくまでファーストインプレッションとしてCubikoの魅力の概要をご報告したが、随時細かな点は X (@mactechlab)で情報発信しているし、このブログにも肝心な点はアップしていくつもりである。



このページのトップへ

AirPods Pro3 ファーストインプレッション

2025年9月10日(日本時間)未明からスタートしたApple イベントでiPhone 17をはじめいくつかの新製品が発表された。しかし正直43年もアップルフリークだと自認しアップルを愛してきた一人としてはほとんどがアップデートだったし注目のアップルインテリジェンスに関して附言しなかった点が気に入らない。株価もさがるはずだ...。


そうした中でひとつ注目したのがAirPods Pro3だった。実はこれまで2022年...すなわち約3年前に購入したAirPods Pro2を愛用してきたが、AirPods Pro3はインイヤーアクティブノイズキャンセリングの強化や会話感知機能そして肌感知センターなどがより使いやすく快適に活用できるだろうことを願ってAirPods Pro3を予約注文した次第。

IMG_3786.jpg


しかくAirPods Pro3購入の直接動機
そうした背景には近年私の左耳が軽度の難聴である事を自覚したことも要因のひとつだった。加齢の関係か人の話し声が聞き取りにくいとは感じていたがAirPods Pro2を使って調べて見たら明らかに軽度の難聴だった...。
AirPods Pro3はAirPods Pro2同様、管理医療機器として厚労省の認可を受けているわけで軽度から中等度の難聴をアシストするデバイスとしてお墨付きの製品でもある...。

IMG_3796.jpg

(注記)ヒアリングチェックの結果


したがってAirPods Pro3が簡易的でAirPods Pro2以上にOTC補聴器の代用になれば嬉しいし、生活にとって大切な音楽がより快適に素敵に楽しめればとAirPods Pro3の到着を待っていた。そもそもAirPods Proは軽度から中等度の難聴の場合、AirPods Proの聴力補助を利用でき、音声・ミュージック・周囲のオンが聞き取りやすくなる特性を持っている。
ちなみにここで言うOTCとは "over the counter" の事で...すなわちOTC補聴器は従来の医療機関で入手するものとは違い、薬局や様々な小売店、特定の聴覚クリニックで店頭販売されるものを意味する。

しかくAirPods Pro3の特筆すべき点
AppleのウェブサイトによるとAirPods Pro2とAirPods Pro3の違いだが、まずインイヤーアクティブノイズキャンセリングがAirPods Pro2の2倍になったこと、ワークアウトのための心拍数センサーがAirPods Pro3に搭載されたこと、一回の充電で最大2時間再生時間が延びたこと、ケーブルによるケース充電がライトニングからUSB-Cになったこと、そして本体サイズが若干変わりAirPods Pro3のケースの方が6.81g軽くなっている。なおイヤホン自体の形状も若干変わっている。
また防塵および耐汗耐水性能はIP57レベルを取得しているそうで大汗をかいても雨に濡れても心配は無いとのこと。
なおライプ翻訳だが、これは現時点では日本語は使えないようだし現実問題としてどうなるのかは分からないし個人的にはあまり期待していない(笑)。

事実YouTubeなどの情報によるとイベント後に予約注文が殺到したにも関わらず、情報が仔細に入ってくるに従いキャンセルも多いと聞く...。それは例えばライブ翻訳にしてもソフトウェアのアップデートでAirPods Pro2でも使えるような情報が入ったこと、そして心拍数センサーを別にすれば目立った変化がみられないということらしい。ここがオーディオ製品も含めた音響製品の難しさだと思う。結局利用者本人が試してみなければ音質やらの良否は判断できないからだし個人により感じ方が違うというのが音響製品の特徴である。

しかく実際に装着して感じたこと
さて届いたAirPods Pro3は開封した後、まずフル充電してから使ってみた。ペアリングや各種設定は手慣れているのでトラブルなく完了...。ただしイヤホンをケースから取り出す際に違和感が...。
それは...こんなつまらないことを指摘する方はいないようだが、ケースからAirPods Pro3のイヤホンを取り出すとき、最初の数回うかつにも取り落とすことが重なった...。

IMG_0007.jpg

(注記)別途買っておいた保護ケースに収納したAirPods Pro3


それは無意識ながらイヤホン(AirPods Pro2)の形状はこんな形だと指先が学習し、しっかりとホールドしていたもののAirPods Pro3になり、僅かのデザインの違いに指が対応できずにホールドし損なっているように思えた...。
ともあれまず感じたのがフィット感の良さだ...。その第一はイヤーチップの材質が変わったことによるものと思われる。音質は元よりノイズキャンセリングなどはそもそもAirPods Proがしっかりと耳にフィットしているかどうかが肝心だから、このフィット感は重要なのだ。

IMG_3795.jpg

(注記)AirPods Pro3 左右のイヤホン。AirPods Pro2とわずかに形状が違う


ほとんどの音楽再生は "外部音取込" で聴いているが、音質に関しては今少し時間をかけて確認すべきだろう。しかし第一印象は解像度が高くなった分、私には高音が少々強すぎるように感じた。対して低音域は総じて心地よい。
ともあれ、取り急ぎクラシックからジャズ、そしてロックや歌謡曲まで聴いてみたが素直に音楽に没頭できるしソースにもよる物の空間オーディオではプレーヤーの立ち位置まで分かる気がする。

IMG_3789.jpg

(注記)Apple Careにも加入!


そしてくどいようだが、左耳の軽度な難聴補正(ヒアリング補助)に大いに役立ってくれるのは嬉しい。そして常用するアイテムだからと珍しくApple Careにも加入した!
ということで実利用していく中で気がついたことがあれば逐次ご報告したい...。



このページのトップへ

KEEPTIME モバイルモニター 15.6インチ ファーストインプレッション

現在私のデスクトップ環境は、M4 Mac miniにBenQ 27インチディスプレイを繋いで使っているが、モニターそのものには満足しているものの昨今の膨大な情報量を捌くには些か面倒に...。無論ミッションコントロールなども活用してきたが物理的にサブモニターの必要性を感じたので15.6インチ モバイルモニターを縦位置に設置した。取り急ぎは多用するChatGPT 5の領域専用として使ってみたが、具合は上々...👍


IMG_3749.jpg

(注記)メインモニターの右にKEEPTIME モバイルモニターを設置した


手に入れたサブモニターは、KEEPTIMEブランドのモバイルモニターで15.6インチサイズという製品だ。附属している卓上スタンドで自在な設置が可能なだけでなく、薄く軽いのでノートパソコンと一緒に持ち歩くことも可能だというし液晶面を保護する専用のカバーも附属している。

しかくサブモニター利用の利点とは
簡単に記すなら私の場合、メインの作業用にBenQ 27インチモニターを使い、サブモニターでは資料参照やチャットあるいはプレビューといった役割分担が効果的だと思われる。これらによりデュアルウィンドウ、マルチタスクの強化が図られ作業効率の向上が期待できるわけだ。さらにクリエイティプな作業に有利だしコミュニケーションと作業の両立が効率よく図られ、空間的な余裕と快適さをもたらしてくれる...。

しかくKEEPTIME モバイルモニターのスペックと接続環境
スペックを簡単に記すと、高輝度300nit 100%sRGB広色域 VESA対応で解像度は1920x1080 Full HD、軽量・薄型のIPS液晶パネル採用。接続はUSB Type-C/Mini HDMI端末でPS4 PS5/XBOX/Switch/PC/Macなどに幅広く対応しているという。
私はApple M4 Mac miniと繋いであるBenQ 27インチディスプレイのサブモニターとして設置するために手に入れた次第...。

さて接続はミラーリングではなく拡張ディスプレイとして設定したが、サブモニターの日本語取説を見てもオペレーションの仔細がなかなか分かりにくい...(笑)。理想は電源供給ができるUSB-Cポートならケーブル一本で済むはずだが塞がっていたのでMac側に空いているHDMI端子を使い、別途モニターには附属のACアダプターとケーブルを使い電源供給することで無事に繋がった。

拡張ディスプレイB

(注記)接続は拡張ディスプレイの設定に...


なお、サブモニターは附属のスタンド(強化アルミ合金と炭素鋼製)を使って縦置きにしたが、実に具合がよろしい。フォントのシャープさなどはBenQ 27インチディスプレイに及ばないが、少し輝度を落とした無反射モニターのその様はどこか白い紙を見ているようで私の眼には優しい。

IMG_3738.jpg

(注記)附属のスタンドで縦置きとした


しかく使用目的と取り急ぎの感想...
移動も簡単だから臨機応変に使えば良いわけだが、まずはChatGPT専用ウィンドウとして使ってみたいと考えてた。BenQ 27インチディスプレイならひとつのウィンドウに左右二つのドキュメントを開くことはできるしミッションコントロールを活用すれば複数のデスクトップを切り換えながら作業することも出来る。しかし現実の作業では頻繁に複数のドキュメント間を行き来することになりかなり煩わしい作業になってきた。

例えばサブモニターを正面右位置にセッティングし、利用頻度の高いWebベースによるChatGTPをそのサブモニター専用として表示すればドキュメントやデスクトップの切替が不要でカット&ペーストを始めとしたオペレーション作業はかなりシームレスなものになる...。
さらにテキストが主の利用でもあるし、設置環境の制約も考えサブモニターは縦置きにしたが、メインモニターより十数センチ手前になることもあって非常に見やすい。

そして繰り返すが、このサブモニターの液晶はIPS液晶パネルが採用されている。したがって上下左右178度程度の広視野角を確保でき、角度を変えて見ても色変化やコントラスト低下が少ないという広い視野角を持つのが特徴だ。また、カラーシフトが少なく、発色が安定し長時間見ても目の疲労感が少ないと言われているそうだ...。

IMG_3729.jpg

IMG_3730.jpg

(注記)IPS液晶パネルは斜めから見ても確認できるし眼に優しそうだ


さらに均一な輝度とコントラストによりムラが少なく、映像や文字がクリアに表示される。
大げさに言うならモニターというより白いコピー用紙でも見ている感覚に浸るし、正直安価な製品だからと妥協を強いられる事を覚悟していたが、良い意味で裏切られた製品だった。

IMG_3720.jpg

(注記)スクリーンセイバー時にはわずかにタイミングが違うため二つのディスプレイのカラーが違って楽しい!


個人的に複数モニターを実利用するのは始めてだが、KEEPTIME モバイルモニターはコストパフォーマンスも最高だと思うし、この環境は1度使ってしまうと離れられないものとなりそうだ。

(注記)KEEPTIME モバイルモニター 15.6インチ



このページのトップへ
ホーム 次のページ »
このページのトップへ
Macの達人〜期間限定無料版
新刊:小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ
新刊:Macintosh思い出のソフトウェア図鑑
ブログ内検索


ラテ飼育格闘日記
最新記事
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /