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論文・レポート作成の手順と図書館で支援できること

論文・レポート作成の手順と図書館で支援できること

表の左側は、レポートを作成するにあたって基本となる10のステップになります。表の右側は具体的アプローチや参考資料、それに対応する図書館支援サービスです。 (注記)卒論・レポート作成に関する当館資料はこちらを参照願います。

論文・レポート作成の手順 具体的アプローチ 〜図書館支援サービスについてご紹介します。〜
STEP.1 テーマの選択
  1. 与えられた課題や自分の興味・問題意識に合わせてテーマを絞る。
  2. 期限内にまとめられるテーマにすること。
  • テーマの設定をしたり、基礎知識の確認をするときは辞書・事典類が便利です。テーマに関する概要を体系的につかむことができます。図書館の参考図書コーナーで辞書・事典類を見たり、便利な「JapanKnowlegde Lib」というデータベースを使ったりしてみましょう。(注記)まなぶたseach で、【資料種別で絞り込み】で「レファレンス資料」に特定すると、「JapanKnowlegde Lib」と同様の検索結果が得られます。
STEP.2 事前調査
  1. 背景となる知識を得る。
    入門書・百科事典・関連記事等を利用。
    何を調査するべきか、見当をつける。
  2. 調査のポイントとなるキーワード(手がかりとなる言葉)をみつける。
  • JapanKnowlegde Lib(日本国語辞典、日本大百科全書、東洋文庫などの人文系の事典、辞書、書籍が横断的に検索できる総合データベース)を使って基本的な事項の確認をしてみる。
  • まなぶたseach(一括検索)で検索してみる
  • ブックマCatalog(学内の蔵書検索)で検索をしてみる。
  • 関連分野の書架の間を歩いてみる。
STEP.3 仮アウトラインの作成
  1. 書こうと思う項目を選び出す。
  2. 仮の構成(アウトライン)を作成する。
  3. 仮アウトラインに沿って資料や情報を集める。
  • テーマに関する参考書等を読む テーマに関する資料を検索・収集してみましょう。テーマに関連する論文がないか?論文が掲載されている図書・雑誌はないか?必要な資料は図書館にあるか?他大学の図書館等から取り寄せられないか?ある程度テーマが固まったら、関連する学術情報(文献)を調査・収集します。図書館では文献調査を行うための様々なツールを提供しています。詳しくは、「文献調査の流れ>ツール例(使い方のガイドをチェックしましょう)」を参照ください。必要な資料が特定できたら、まずは学内で入手できるかどうかチェックしてみましょう。または、電子資料(電子ジャーナル、電子書籍)が利用できないかを確認します。まなぶたseachの検索結果で「本文(オンライン版)あり」のリンクよりPDFを入手できます。最終的に、学内所蔵がなく、なおかつPDFも入手不可な資料は、学外から取り寄せることができます。
STEP.4 関連文献の調査
  1. 文献調査を行う。
    (注記)文献リスト作っておくこと
    図書:著者名、『書名』、出版社、出版年
    雑誌論文:執筆者名、「論文名」、『雑誌名』、巻号、出版年、ページ

STEP.5 利用文献の入手

文献調査の流れ」を参照

STEP.6 文献の読解と整理
  1. 資料を読み解き、評価しノートや情報カード作成
  2. 資料の読み解きは、主体的かつ批判的に
  3. 筆者の立場・時代を考慮して
  4. 広く、異なる立場の人のものも読んでみる

1.資料を読み解き 評価し、 ノートや情報カードを作成し分類(紙またはパソコン両方可)

A.原文の引用(原文のまま、句読点まで正確に)利用資料の文献情報と引用箇所のページ

B.内容の要約(自分の言葉で)
C.自説の展開(自分の意見、コメント)

(注記)その他、テーマによってはアンケート調査をしたり、理系は実験を行ったりするケースも

STEP.7 最終アウトラインの作成
  1. 読解、整理した文献の内容をもとにして自分の主張したい内容を表現できるように、(注記)アウトラインを再構成する。
(注記)アウトライン作成の目的とは?
・論理的に読者を説得するため。
・必要な内容が抜け落ちていないか?
・内容の重複を防ぐ。
・文章の釣り合いはとれているか?
STEP.8 執筆と構成
  1. アウトラインにそって材料(文献情報、アンケート調査の結果、実験データ等)を利用し、執筆する。
  2. パラグラフ(段落)にまとめて書く。
  3. 断定した事柄は、実例、データ、引用等で証明する。
  4. 文体は統一する。情緒的な文章にしない。用字用語辞典等を用いて正確な標記にする。

1.アウトラインに沿って執筆する。

(序論)論文の目的、範囲、限界、言葉の定義、調査方法、仮説等

(本論)本論では、序論で述べた問いや目的に関して、複数の章や節で説明
(結論)まとめ、自分の意見、提案、問題点の指摘、次の課題等

STEP.9 出典の表示 / 注と参考文献リストの作成

(注記)利用した資料の出典を必ず明記する。記載方法は定められた形に従う。

  • 収集した文献をまとめて管理できる文献管理ツールがあります。文献管理ツールとは、文献情報を管理するツールのことです。文献情報の収集・整理だけでなく、共有機能や参考文献リストの作成機能も備わっており、レポートや論文を書くのに役立ちます。鹿児島大学所属者が個人負担なしで利用できる文献管理ツールがあります。詳しくはこちらを参照ください。文献管理ツールを使うと、形式を指定して参考文献リスト(引用リスト)を作成することができます。

1.直接の引用は「」をつけ、注で出典を示す。
2.その他の借りた言葉、考え、事実にも注で出典を示す。
3.本文中に記載しない説明等は注で補う。
4.参考文献目録の配列は著者名の五十音順、又はアルファベット順。

STEP.10 仕上げ

(注記)定められた形式に従って提出する。

【レポート・論文を構成する要素】

レポート・論文の基本構成は以下の通りです。課題によっては不要なものもあるので確認しましょう。

  1. 表紙(タイトル、提出年月日、学籍番号、氏名等)
  2. 目次
  3. 本文
  4. 参考文献リスト
  5. 背表紙

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