当研究室は大きく分けて2つの分野の研究を行っています。
"幹細胞再生修復医学分野"(再生医学・幹細胞生物学)
幹細胞は自己と同じ性質をもつ細胞を造り出す能力(自己複製能)と特定の機能を持つさまざまな種類の細胞へ分化する能力を有する細胞です。
私たちは、血液細胞のもとになる造血幹細胞の自己複製と分化のメカニズムを明らかにすることを目標としています。
また、同じ骨髄にいる骨・脂肪・軟骨などのもとになり、造血幹細胞のサポートもする間葉系幹細胞による再生医療への応用研究も行っています。
"がん幹細胞医学分野"(がん治療)
私たちは血液系のがん治療を目的として、その根源となっているがん幹細胞を標的とした研究を行っています。
現在、がん幹細胞の代謝、あるいはがん幹細胞を防護している腫瘍微小環境を制御することで、がんの増殖や発症に対する影響明らかにすることを目標としています。
当研究室の活動スタイル
当研究室の研究の範囲はモデルマウスを用いた個体レベルから、組織、細胞、分子レベルまで広範にわたります。
主な研究スタイルとしては、
1. 個体や細胞レベルの表現型に対し、コンフォーカルイメージングやフローサイトを用いた組織学的/細胞生物学的解析
2. 次世代シーケンスを行い、バイオインフォマティクス的アプローチによる1.の表現型の原因究明や標的分子の探索
3. FACSやマイクロマニピュレーションなどの幹細胞の個別分離技術を用いたシングルセル遺伝子発現解析
4. 分子生物学的手技によって標的遺伝子のウイルスベクターを作製し、幹細胞に遺伝子導入
5. タンパク質工学の手技を用いて標的タンパク質の製造を行い、幹細胞への導入や個体への投与
6. 造血幹細胞の骨髄移植など血液学的手法によるin vivo評価・解析
7. 生化学的手法による幹細胞の代謝機能の解析
8. 遺伝学的アプローチによって白血病モデルマウスの作製と上記手技を複合的に組み合わせた解析
などがあります。
必要に応じて新たな技術や手法を取り入れながら最先端の研究を行うことを心掛けています。
研究室紹介PV
九州大学大学院医学研究院 幹細胞再生修復医学分野
- 2024年1月31日
- 研究業績と研究内容を更新しました!
- 2023年3月13日
- メンバーを更新しました!
- 2022年4月1日
- 新規メンバーが加入しました!
- 2021年8月18日
- 当研究室の博士課程大学院生 湯田くんが【化血研医学奨励奨学金】に採択されました!
- 2021年3月11日
- メンバーの更新を行いました!
- 2021年2月6日
- メンバーの更新を行いました!
- 2020年11月13日
- メンバーの更新を行いました!
- 2020年10月7日
- 九州大学の康先生、後藤先生との共著論文がiScience誌に掲載されました!
- 2020年10月2日
- 広島大学の杉山先生との共著論文がGenes to Cells誌に掲載されました!
- 2019年4月1日
- 平成30年度卒業式
- 2019年1月23日
- 名古屋大学の廣田先生との共著論文がScience Advances誌に掲載されました!
- 2018年10月16日
- 第80回日本血液学会学術集会にて発表を行いました!
- 2018年9月5日
- メンバーを更新しました!
- 2018年7月18日
- 白血病細胞の動態に関する研究成果がNature誌に掲載されました!
- 2018年6月20日
- メンバーを更新しました!
- 2018年5月3日
- 金沢大学の平尾先生との共著論文がCell Stem Cell誌に掲載されました!
- 2018年4月25日
- メンバーを更新しました!
- 2018年3月12日
- 九州大学の前田先生、赤司先生との共著論文がCancer Cell誌に掲載されました!
- 2017年10月26日
- メンバーを更新しました!
- 2017年10月24日
- 第79回日本血液学会学術集会にて発表を行いました!
- 2017年10月6日
- Pot1に関する研究成果がNature Communications誌に掲載されました!
- 2017年9月12日
- 金沢大学の平尾先生との共著論文がScientific Reports誌に掲載されました!
- 2017年8月29日
- メンバーを更新しました!
- 2016年6月14日
- 千葉大学の岩間先生との共著論文がBlood誌に掲載されました!
- 2016年5月12日
- メンバーを更新しました!
- 2015年4月30日
- 大学院説明会について
- 2015年1月22日
- 熊本大学の小川先生・坂本先生との共著論文がStem Cells誌に掲載されました!