令和6年度 九州歯科大学 模擬講義一覧
講義内容 講師
「歯周病は全身に影響する?? 歯医者の重要性!!」村むら岡おか 宏こう祐すけ
歯学科
クリニカルクラークシップ開発学分野
「医療人に求められるコミュニケーションのスキル」木この尾お 哲てつ朗ろう
歯学科
総合診療学分野
「歯の治療 - 現在と未来 -」北きた村むら 知ち昭あき
歯学科
口腔保存治療学分野
「歯科臨床医と研究者の二刀流を目指しませんか!?」
鷲尾
わしお
絢子
あやこ
歯学科
口腔保存治療学分野
「10代にも忍び寄る歯周病〜あなたのお口は大丈夫?」
臼井
うすい 通みち彦ひこ
歯学科
歯周病学分野
「第3の歯? インプラント治療の最前線」正まさ木き 千ち尋ひろ
歯学科
口腔再建リハビリテーション学分野5 歯周病になると、歯肉が赤く腫れたり、口臭がきつくなります。そのまま放置して
いると、歯が抜けてしまい、食べ物を十分に食べることができなくなってしまう怖
い病気です。年齢の高い人の病気というイメージがあるかもしれませんが、実は若
い人でも歯周病にかかってしまうのです。歯周病の予防と治療、また、最近わかっ
てきた全身の病気との関係について、わかりやすく説明いたします。
6 最近、テレビや雑誌などで取り上げられることの多い「インプラント治療」とはど
のような治療なのかを分かりやすく説明します。さらに、九州歯科大学附属病院で
行っている最新のインプラント治療についてもお話ししたいと思います。4 「フィジシャン・サイエンティスト」という言葉を耳にしたことがありますか?臨床
で患者を診察しながら研究も行う歯科医師(医師)のことです。つまり、臨床を通じ
て疑問に思ったことやこういう器材があると良いなと思ったことに対して、自ら基
礎研究を行い、その研究結果の公表や器材開発を行うことで多くの患者を救うこ
とができ、歯科医学(医学)の発展に重要な存在です。そういう二刀流歯科医師に
なるためにどうすべきか、どうあるべきかをわかりやすくお話しします。
1 歯周病が全身に影響するとテレビのCMで流れています。本当かどうかをお話し
します。まずは歯医者はむし歯や入れ歯だけではなく様々な治療をすることを知っ
てください。2 安心安全な医療を行うには、良質なコミュニケーションが必要です。医学・歯学・
看護教育等で学生さんが実際に学ぶ医療コミュニケーションとそのエラーの理論
的背景をお話しします。 また、これからの医療人に求められるノンテクニカルスキ
ルや高齢者人口増加への対応についても紹介します。
講義を聴くだけで自身の会話レベルも向上しますので、友だちや家族との関係性
を円滑にすることに繋がります。
3 歯の治療と聞いて皆さんは何を想像しますか?本講義では、歯の治療の現在と
未来についてお話しします。「現在」については顕微鏡を用いた治療や審美治療の
話題を、「未来」については歯科医療における再生医療に関する研究を取り上げま
す。本講義を通して「歯の治療」の姿を皆さんにお伝えしたいと思います。
令和6年度 九州歯科大学 模擬講義一覧
講義内容 講師
「唾液のひみつ」
近藤
こんどう
祐介
ゆうすけ
歯学科
口腔再建リハビリテーション学分野
「失った歯や歯肉に代わるものは何か?歯科材料・技術は進化している!」
永松
ながまつ
有紀
ゆ き
歯学科
生体材料学分野
「細胞がつくる人体の構造」瀬せ田た 祐ゆう司じ
歯学科
解剖学分野
「お口の中のできものの細胞をみてみよう」
矢田
や だ
直美
な お み
歯学科
口腔病態病理学分野
「歯科領域で繰り広げられるコラボレーション研究」有あり吉よし 渉わたる
歯学科
感染分子生物学分野
「口臭から全身の健康がわかるって本当?」安あん細さい 敏とし弘ひろ
歯学科
地域健康開発歯学分野
10 私たちの口の中は重層扁平上皮という粘膜上皮で覆われています。口腔がんな
どできものはこの上皮から変化をしていきます。歯間ブラシでこすると口の中の
細胞を見ることができます。また、こすった細胞から遺伝子を調べることも可能で
す。口の中の細胞と病気についてわかりやすく説明します。11 生命科学の研究は、常にアップデートされているため、多くの専門領域の研究者
が協力して新しい発見や技術を生み出すことが欠かせません。それぞれの得意分
野を活かして、一人ではできない研究が実現できます。例えば、人工心臓などの医
療機器の開発では、医師と工学研究者の連携が求められます。九州歯科大学でも、
むし歯や歯周病をはじめ、さまざまな歯科疾患の原因解明や、新しい診断方法や
治療法の開発のために、他の大学や企業と協力した研究を進めています。ここで
はその一部をわかりやすく説明します。
12 口臭の関心は高校生の間でも高いにもかかわらず、原因や病態についてあまり
知られていないのが現状です。そこで口臭の原因・検査法・治療の流れについてわ
かりやすく話すとともに侵襲性の少ない唾液やにおいなどの検体を用いた診断法
についてもお話しする予定です。
7 お口の中の唾液について、多くの人はあまり深く考えたことがないと思います。
ですが、唾液は体にとってたくさんの大事な仕事をしています。さらに唾液を作る
ためには様々な細胞が関わっています。この講義では、唾液についてわかりやすく
説明したいと思っています。8 歯や歯肉、さらには歯根を覆っている骨を失った場合、どのような方法で機能や
見た目を取り戻すのでしょうか?一部で再生医療も取り入れられていますが、ほと
んどの場合、歯科材料で補填をしてこれらを取り戻しています。再生医療のさらな
る研究とともに、歯科材料の改良・新規歯科材料の開発も進めていく必要がありま
す。現在、歯科医院・歯科技工所で大活躍中の材料から最先端の歯科材料・デジタ
ル技術までご紹介します。9 人体は様々な細胞が集まって構成されています。いかに人体が精巧に作られて
いるのかを、顕微鏡で見た臓器について解説します。
令和6年度 九州歯科大学 模擬講義一覧
講義内容 講師
「歯並びについて知ろう -いつ始めるの、どう直すの- 」川かわ元もと 龍たつ夫お
歯学科
顎口腔機能矯正学分野
「自然と生えない歯もあるんです」
郡司掛
ぐんじがけ
香織
かおり
歯学科
顎口腔機能矯正学分野
「その癖大丈夫?-歯並びのお話-」
黒石
くろいし
加代子
かよこ
歯学科
顎口腔機能矯正学分野
「 『歯科領域における放射線の利用と被ばく』 と
『九州歯科大学と歯科学の紹介』 」森もり本もと 泰やす宏ひろ
歯学科
歯科放射線学分野
「放射線とは何か」
小田
おだ
昌史
まさふみ
歯学科
歯科放射線学分野
「口腔科医としての歯科医師の役割」土は生ぶ 学まなぶ
歯学科
顎顔面外科学分野16 歯科領域における放射線の利用と被ばくでは、医学の中で進歩が著しい放射線
学の分野が医療にどのように応用されているのか、どの程度被ばくが生じ、人体
に影響するのか等を説明します。九州歯科大学と歯科学の紹介では、九州歯科大
学の紹介と本学を通して歯科学で学ぶこと及び卒業後どのような仕事を行ってい
くのかを説明します。
17 放射線は一般に体に害をなすものという印象が強いと思います。その考えは正
しい一方で、放射線が医療の世界で多用されていることも事実です。そこで、そも
そも放射線とは何か、なぜ悪影響があるのか、また、なぜ有害なのに医療で役に立
つのかについて説明したいと思います。18 高齢化社会となった現在、口腔疾患と全身疾患とのつながりが明らかとなり、口
腔内の疾患を全身疾患の一つとして治療する新しいタイプの歯科医師が求められ
ています。そんな中、最近では歯医者さんのイメージを脱却した仕事をしている歯
科医師もたくさんいます。本講義では最新の歯科医療の広がり、奥深さをお話しし
ます。13 ひとことで歯並びが悪いといっても、様々な種類の不正咬合に分類されます。歯
並びについての理解を深めるとともに不正咬合によってもたらされる問題点をわ
かりやすく解説します。さらに、いつ矯正治療を始めるのか?どうやって治療して
ゆくのか?を九州歯科大学附属病院で行われている最新の矯正治療にそくしてお
話ししたいと思います。14 子どもは成長するにつれて乳歯が生えて、永久歯に生え替わります。多くの高校
生は既に永久歯が全て生えそろっているはずですが、稀に自然には生えてこられ
ず、乳歯が残ったままだったり、乳歯は抜けたけれど永久歯が生えずに歯がないま
まになっている方もおられるかも知れません。この講義ではこのようなことが起こ
る理由や対処法を実際の治療の写真も交えてお話ししたいと思います。
15 歯並びに影響を与える要因に、指しゃぶりや、舌を出す癖があるのは知っていま
すか? 歯の位置は、唇や舌などの外力の安定する場所に並びます。この講義で
は、口に関連する癖と歯並びの関係について、実際の写真もお見せしながらわか
りやすくお伝えいたします。
令和6年度 九州歯科大学 模擬講義一覧
講義内容 講師
「口腔外科って? -骨粗鬆症治療薬と顎骨壊死- 」吉よし賀が 大だい午ご
歯学科
口腔内科学分野
「虹が綺麗に見えることとむし歯の関係 -ヒトの食性から見る齲蝕リスク- 」秋あき房ふさ 住すみ郎お
口腔保健学科
多職種連携推進ユニット
「食べる事と表情のおいしい関係」中なか道みち 敦あつ子こ
口腔保健学科
多職種連携推進ユニット
「あなたの食生活、それで大丈夫ですか? 〜口と身体の機能を健康に保つために〜」辻つじ澤さわ 利とし行ゆき
口腔保健学科
多職種連携推進ユニット
「脳の不思議」吉よし野の 賢けん一いち
共通基盤教育部門
22 高校生は、身体の発達や活動量が増加することから生涯を通して最も多くの栄
養素を必要とする時期です。しかしながら、やせ願望、欠食・コ食・間食や夜食のと
り方、生活リズムが不規則など様々な問題点が指摘されています。口と身体の健
康を保つために一度あなたの食生活を見直してみませんか。23 どこで「見る」のという問に対して、多くの人は「目」と答えますが、本当でしょう
か。脳科学的には「目で見る」は間違いです。なぜなら、目を使わなくても「見る」で
しょ、夢を。実は私たちは脳で見ているのです。講義では錯視や多義図形(かくし
絵)などを使いながら、「脳で見る」を実感してもらいます。脳科学的には「歯が痛
い」も間違いで「脳が痛い」、「口で食べる」も間違いで「脳で食べる」なのですよ。面
白いでしょ。21 日常的な食事や会話の営みには、栄養やコミュニケーション以外にも、その機能
によって身体の健康を守る大切な役割があります。歯科衛生士は、幼児期の食べ
る機能発達を促したり、高齢期の口の機能低下を防ぐ仕事をしています。青年期
の皆さんには、食物をかみ砕き飲み込めるようにする「そしゃく」と表情の関係を
知り、普段の食事や会話を新鮮に感じていただきたいと思います。19 口腔外科って何?我々はいろいろな疾患をみていますが、歯科医がこんなことま
でしていること知らない人、高校生は多いのでは?私はその中でも、骨粗鬆治療
薬などの薬剤によっておこりうる薬剤関連顎骨壊死( Medication-Related
Osteonecrosis of the Jaw: MRONJ ) を中心とした口腔外科疾患につい
て少しお話ししながら歯科医がこういったこともやってるのかと理解していただ
き、将来の選択肢の一つとして歯科医師を考えてもらえればと思います。
20 むし歯の原因は糖を発酵する細菌がヒトの口腔内に感染して、食事を通じて摂取
した糖が発酵されてできた酸が歯を脱灰し、この脱灰が不可逆的に進行すること
により起きます。なぜヒトは糖を摂取するのか、ヒトの食に関する進化からむし歯
のリスクを捉えて、歯科保健指導のあり方を考えます。

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