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新興FPGAベンダのTabulaがIntelとファウンドリ契約を締結,22nm Tri-GateプロセスでFPGAを製造

ニュース 2013年3月28日

2013年3月のニュース

新興FPGAベンダの米国Tabula社は米国Intel社とファウンドリ契約を結んだ.Tabula社の「ABAX2 P-シリーズ」を,Intel社の22nm Tri-Gateプロセス・ラインで製造する.

「ABAX」は,ネットワーク機器などのパケット処理向けに開発された FPGAである.内部の回路構成を動的に切り替える(いわゆる動的再構成)ことで,大規模な回路になりがちな複雑なアルゴリズムやプロトコルの処理を,比較的規模の小さいFPGA上に実現できるという.

22nmプロセスで製造するABAX2 P-シリーズの最初の製品は,「ABAX2 P1」となる.エンジニアリング・サンプルは2013年第3四半期に出荷する予定.また,ABAX2 P-シリーズに対応した開発ツール「Stylus2.6」も提供する.

Tabula社は,内部の回路構成を動的に切り替える同社のアーキテクチャを「Spacetime 3D」と呼んでいる.Spacetime 3Dアーキテクチャは,伝統的な2次元型格子構造のFPGA/PLDを13層(Fold)積み重ねた構造として紹介している.ただし,いわゆるSiP(System in Package)のように物理的なシリコン・チップを積み重ねるわけではない.シリコン・チップは1個で,論理ブロックやメモリ・ブロックの構成,および配線経路を動的に切り替え,シリコン・チップ13個分の回路を実現している.つまり,仮想的に「3次元格子構造」(x軸,y軸,時間軸の3次元)を実現しているという.


[写真1] Spacetime 3Dアーキテクチャのイメージ図

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