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Encirq,複数のデータベースを同一のメモリ空間内で扱える組み込みデータベースを発売

ニュース 2008年3月19日

2008年3月のニュース

米国Encirq社は,組み込み機器向けデータベース「DeviceSQL 4.0」を発売した.DeviceSQLは,組み込み機器向けデータベース管理ソフトであるDeviceSQL Runtime Servicesと,DeviceSQL言語で記述されたデータ操作プログラムをC言語に変換するDeviceSQL Compilerから構成される.

新バージョンであるDeviceSQL 4.0では,同一メモリ空間内で複数のデータベースを同時に扱える機能,ロギングを行うアプリケーションを効率良く実行するための機能,データベースの圧縮と暗号化の機能,パソコン上でデータベース・ファイルの作成や編集を行うツールなどが提供される.

ロギング対応機能としては,書き込み処理の回数を減らして高速化する機能,リング・バッファ型のストレージ管理機能,既存のレコードを上書きすることによりデータベース・ファイルの肥大化を防止する機能(この場合,トランザクション管理を行わないので,ロールバックはできない)を用意する.また,トランザクションを完了させることなく,バッファリングされたデータを逐次ストレージに書き込むことによりCOMMITのための時間を減少させ,リアルタイム性を向上させる機能(COMMIT処理を分散実行する)や,指定したデータベース・ファイルのデータをバッファに展開する機能も備えている.

圧縮と暗号化の機能については,DeviceSQLにzlib,bzip2,LZOなどの圧縮モジュールやPC1 Encryption 256bit-keyなどの暗号化モジュールを組み込む機能を用意する.ストレージに書き込む前にこれらのモジュールで圧縮や暗号化を行う.

Encirq社 CEOのデボラ・ゴスリン氏によると,新バージョンの開発には日本の開発者も参加しており,そのときに日本の顧客の意見も取り入れているという.


[図1] バッファリングされたデータを逐次ストレージに書き込むことによりCOMMITのための時間を減少させる機能


[写真1] Encirq社 CEOのデボラ・ゴスリン氏

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