Ansoft,Visual Basic ScriptやJavaScriptを使って自動実行の設定や外部からの制御を行える電磁界解析ツールを発売

ニュース 2003年7月22日

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米国Ansoft社は,Visual Basic ScriptやJavaScriptなどを使って自動実行の設定や外部からの制御,GUIのカスタマイズなどを行える電磁界解析ツール「HFSS (High-Frequency Structure Simulator)v9」を発売した.今回のバージョンから,画面のGUIがMotifベースからWindowsベースに変わった.従来のバージョン(HFSS v8.5)では,独自のマクロ言語を使ってプログラムを作成する必要があった.電磁界解析ツールは,マックスウェルの方程式を数値解析によって解き,電磁界のふるまいを計算するシミュレータである.ミリ波やマイクロ波を扱う通信機器,ワイヤレス機器,アンテナ,プリント基板,LSIなどの設計に利用されている.

オプションとして,パラメータ最適化ツール「Optimetrics」を用意する.感度解析や統計解析などに利用できる.機械系CADのデータ・フォーマットであるSTEP(Standard for the Exchange of Product Model Data)やIGES(Initial Graphics Exchange Specification)の形状データをそのままインポートできる.また,米国Cadence Design Systems社や米国Mentor Graphics社,米国Synopsys社,図研のプリント基板設計ツールやLSI設計ツールとの間で設計データを受け渡すインターフェースを備えている.

WindowsやSolaris,HP-UXが稼働するパソコンやワークステーションの上で動作する.

[図1] HFSS v9の画面例