日立システム,J2EE対応Webシステム開発/実行環境の出荷とシステム構築サービスの提供を開始

ニュース 2002年4月30日

》 2002年4月のニュース

日立システムアンドサービスは,J2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)に対応したWebシステムを構築するJavaフレームワーク「J2EE対応アプリケーションフレームワーク Barista(バリスタ)」を出荷する.また,J2EE対応Webシステム構築の支援や,アプリケーション・ソフトウェアの機能設計から開発,テストまでを請け負うサービス「J2EE対応Webシステム構築サービス」も併せて提供する.

J2EEとは,企業向けJavaアプリケーション・ソフトウェアの開発環境である.Webベースの多層アプリケーション・ソフトウェアを開発するための機能を提供する一連のサービスやAPI,およびプロトコルから成る.多層アプリケーション・ソフトウェアとは,ユーザ・インターフェース層,ビジネス・ロジック(処理手順の制御など)層,データベース・アクセス層など,論理的な要素ごとに階層化,モジュール化されたソフトウェアである.

J2EEでは,データベース内のレコードをオブジェクトとして定義している.データベースの構造を意識する必要がないため,ビジネス・ロジックの拡張性と再利用性は高まるが,オブジェクト化に手間がかかる場合が多い.Baristaではこの部分のソースを自動生成するため,作業効率が向上し,品質の安定したWebアプリケーション・ソフトウェアを開発できるという.

また,BaristaではMVC(Model, View, Controller)アーキテクチャに沿った開発方法をとる.さらに画面遷移情報や画面から実行されるプログラムの名前を別のファイルに記述することで,各部分の独立性を高め,並行開発を行いやすくしている.