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松下電器産業,IEEE802.11a規格に準拠したOFDM変復調LSIを発売

ニュース 2001年12月20日

2001年12月のニュース

松下電器産業は,IEEE802.11a規格に準拠したOFDM(orthogonal frequency division multiplexing;直交周波数分割多重方式)変調LSI「MN86713-H」を発売する.IEEE802.11aは無線LANの規格の名称で,5GHzの周波数帯を用いる.伝送速度は最大54Mbps.

今回のLSIは,逐次比較型A-Dコンバータと電流加算方式を用いたD-Aコンバータ,ディジタル補正機能を内蔵している.ディジタル補正機能は,高周波モジュールとOFDM変復調を接続した状態で,直交振幅誤差と直交角度誤差,直流オフセット誤差を補正する機能である.これにより,調整部品が不要となった.高周波モジュールとOFDM変復調の接続調整を自動化できるようになった.また,補正値の経年変化はないという.

このほか,マルチパス伝搬時のパケット誤り率を従来の1/10以下にした.また,54Mbps通信時における消費電力は約250mWである.

サンプル出荷は2002年2月から開始する.


[写真1] MN86713-Hの外観

[表1] MN86713-Hの暫定仕様

型名
MH86713-H
パッケージ
13mm角CSP,360ピン,0.65mmピッチ
変調方式
1次はBPSK,QPSK,16QAM,64QAM,2次はOFDM
MACインターフェース
データは20MHz時,8ビット,制御信号はシリアル・ポート
入力クロック
20MHz
電源電圧
内部ディジタル部は1.8±0.1V,I/O部は3.3V±0.3V,アナログ部は3.0V±0.3V
高周波モジュール・インターフェース(IQインターフェース)
A-DコンバータとD-Aコンバータ,それぞれ40MHz,12ビット
機能
高精度シンボル同期,伝送路推定,伝送路補償,ビタビ・エラー訂正など

しかく価格
8,000円(サンプル価格)

しかく連絡先
松下電器産業株式会社
TEL: 06-6909-4928
URL: http://www.matsushita.co.jp/

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