物理層にUWBを用いるWireless USB接続 ――従来のUSB 2.0インターフェースと同じところ,違うところ

Hilbert Zhang,Saravana Kumar

tag: 組み込み

技術解説 2005年12月14日

USB 2.0規格をワイヤレスに対応させようという動きが出てきている.2005年5月には,The Wireless USB Pro- moter Groupが物理層とMAC(media access control)層にマルチバンドOFDM方式のUWB(Ultra Wideband)を用いる「Wireless USB」仕様を公開した.ここでは,この仕様と従来のUSB 2.0の相違点をまとめた. (編集部)

USBは,これまでに策定されたパソコン周辺機器の接続バスの中で,もっとも成功したものの一つです.USBは,パソコン(ホスト)と周辺機器(デバイス)のどちらの製造元にも受け入れられており,2005年末までには5億台を超えるUSB製品が使用されるものと推定されています.USBが成功した要因としては,次のことが考えられます.

  • 相互接続性を確保
  • ホスト・スレーブ・アーキテクチャによってデバイスを簡素化
  • 周辺機器との接続が容易
  • 多数のデバイスを単一ホストに取り付け可能

最近では,ワイヤレス技術が成熟してきており,コストも下がっていることから,無線通信を介してUSB接続を実現しようという動きが出てきています.

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