新潟県加茂市が公募した2028年4月開校予定の統合中学校の校名が「加茂中学校」に決まった。
まず校名案を公募した。ことし8月19日から9月16日まで公募して寄せられた377件のなかから9月24日の第1回統合中学校名選定委員会で校名候補を「五葉(いつは)中学校」、「加茂(かも)中学校」、「加茂五星(かもごせい)中学校」、「加茂清流(かもせいりゅう)中学校」、「加茂雪椿(かもゆきつばき)中学校」の5つに絞った。
その5案のなかから最もふさわしい校名を1つ選ぶアンケートを10月14日から11月4日まで行った。加茂市内の小学校4年生から中学校3年生までが585人、一般754人の計1,339人から回答が寄せられた。
その結果、加茂中学校の753人を最多に、加茂雪椿中学校248人、五葉中学校164人、加茂五星中学校88人、加茂清流中学校86人の順に多かった。これを踏まえて第2回統合中学校名選定委員会で審議した結果、加茂中学校が選定された。
加茂中学校を選んだのは、全体の過半数を超える56.2%が加茂中学校だったこと、統合により市内唯一の中学校に「加茂」という地名そのものを残したいという多くの人の思いがあったこと、なによりも最も身近で親しみやすく、加茂市の自然や伝統、歴史、教育の願いを広く内包できる包括的な名称であったことなどが選定の理由となった。
3日の定例記者会見で藤田明美市長は、校名決定のプロセスそのものが児童生徒を含む多くの市民に学校統合という大きな変化に主体的にかかわる貴重な機会となり、児童生徒からは創造的で未来志向の校名への支持も見られ、新しい学校への期待や独自性への関心がうかがえたと評価した。
ただ、名称は同じでも今ある加茂中学校が統合中学校へ移行するわけではなく、新設する統合中学校の名称が加茂中学校となる。校名の決定に引き続き、新しい校歌や校章、制服、校舎の改修・整備など、開校に向けた準備を進めていく。
