企業アーカイブの狙いは

  • 4つの方向性
    • 企業アーカイブズは、マーケティングにも...ブランディングでも...コーポレートコミュニケーションでのコンテンツや、製品開発での過去情報の参照のためにも用いられています。...最も重要視されている機能・視点は、「ウェイ・価値観の共有」、「経営理念の継承」のためのソース、ツールとしての役割です。

      パナソニックのアーカイブズ

  • 図1:

公開(共有)アーカイブを組み合わせると

  • それぞれの方向を強化したり新しい発見が得られる
    • 製品開発のヒント(コンセプトやデザイン)
    • マーケティングの素材(地域情報や文化資源)
    • コミュニケーションの回路(地域、時間)
    • (価値観、経営理念の客観的位置づけ)
  • 図2:

共有アーカイブとしてのジャパンサーチ

  • 領域横断の多様なメタデータ共有
  • コンテンツ利活用のためのツール
    • マイノート機能でコンテンツや検索結果の独自コレクションができる
    • 連携機関はギャラリー機能で独自のプレゼンテーションを作成できる
    • またワークスペースやプロジェクトなども。詳しくは利活用事例を参照
  • 開発者向けの機能
    • SPARQLエンドポイントや簡易APIを利用してコンテンツを自在に利用
    • 自サイトでの応用も(連携機関以外でも)可能
    • 利活用スキーマの正規化やWikidataなどのLODリンクからは幅広いつながり=付加価値が得られる

ジャパンサーチの活用:ヒントや素材

  • 製品やサービス開発のヒント
    • 地域の祭り情報からご当地商品を開発
    • 製品テーマ(例えば時計)に関する画像からアイデアを
    • 図3:
  • マーケティング/プロモーションの素材
    • ご当地商品や記念日プロモーションに合った画像や情報
    • 例えば「うどん」を美味しく食べるコンテンツ(素材として用いる場合はライセンスに注意)
    • 図4:

ジャパンサーチの活用:コミュニケーション

  • ギャラリー機能を活用した情報発信
    • 自社コンテンツ(アーカイブ)だけでなく多様な素材を組合せたオンライン展覧会
    • ジャパンサーチの機能を利用して発信できる。マイノートはマイギャラリーとして編集・共有できる他、エクスポートして外部での活用も可能
    • 図5:
  • SPARQL/APIを用いた一味違うコミュニケーション
    • SPARQL/APIを利用して自社コンテンツに埋め込むなども可能
    • 利活用スキーマの正規化/LODリンクから付加価値。例えば都道府県/市郡名→緯度経度で地図表示など
    • 図6:

DA産業として:ジャパンサーチ利活用の支援

  • ギャラリーやカスタムページ作成の支援
    • マイノート機能で集めたアイテムを元に、自由にカスタマイズしたギャラリーを外部に作成できる
    • 標準的な形で素材が用意されるので、汎用ツールが提供できるのではないか
    • 図7:
  • 開発者向けの高度な機能を利用する支援
    • APIやSPARQLはさらに自由度が高くさまざまな応用が可能だが、使いこなすためには一定の知識と技術が必要
    • メニュー選択などで利活用しやすいツールや応用プラットフォームの提供
    • 例えばCultural Japanを経由したセルフミュージアム
    • 図8:

DA産業として:企業アーカイブの公開・共有支援

  • ジャパンサーチと企業コンテンツ
    • 企業博物館紹介、社史/創業者列などはオンライン公開されているが、多くは読み物的
    • ジャパンサーチでも産業デザイン、地域での企業活動資料などはまだ少ない。ポスターは結構あるが限定的
    • これらがメタデータ付きで公開・集約されれば、企業にとっても4つの方向(#1参照)に照らし有益
    • 意義あるコンテンツをDA産業が「スカウト」して共有を支援するのも有りでは
  • 企業アーカイブ公開の意義とコスト
    • 柳:企業の方と話していると、例えば商品開発のためにリサーチした資料など、出しても構わないものは沢山ある。社史作りのために集めた資料などは、公開してもメリットがなく、むしろコストだけがかかる。その会社にとっては実にならずお蔵入りしても、他の組織にとっては有益な情報ということもあるはず。それを公開することに意義を見出せる仕組みを作ることができればいい。

      コンテンツ流通・利用の発展のために何が必要か

  • 公開・共有を支援するサービス
    • ジャパンサーチを公開プラットフォームとして利用する(意義&コスト両面から)
    • 公開・共有のためのメタデータを、内部管理データから無理なく適切に生成する支援サービス
    • 連携のため「産業DAコミュニティ」のつなぎ役
      • 多くの企業が個別にジャパンサーチと連携するのは、現段階では現実的ではない
      • 小規模アーカイブで公開コンテンツもない場合などでも、産業DAコミュニティ経由で連携
      • 連携のための手順は「連携をご希望の機関の方へ」を参照

まとめ:相乗効果のために

  • ジャパンサーチを一つの軸として、DA産業が
    • 企業などがジャパンサーチを効果的に利活用できるよう支援
    • 企業コンテンツをジャパンサーチで公開・共有するために支援
    • 共有アーカイブをさらに企業が利用していく循環へ
  • 図9:

参照先