がん研EEP2024を実施 高校生が最先端の研究現場へ
金沢大学がん進展制御研究所とナノ生命科学研究所は,高校生を対象とした「第3回がん研究早期体験プログラム(がん研EEP:Early Exposure Program)」を8月2〜7日の日程で実施しました。
本プログラムは,未来の研究者を育てるため,最先端のがん研究を紹介するセミナーや,研究者から直接実験指導を受けるコースを実施し,リアルな研究の現場を紹介しています。北陸地域の高校を中心に多数の参加応募があり,2日,5日,6日に開催した『研究体験編』では46名が参加しました。少人数のグループに分かれた高校生達は,各研究室で研究者さながらの実験に取り組み,高校では学べない最先端の研究現場を体験しました。
7日に行われた『授業編』は31名が参加し,第一部:研究者のキャリアデザイン〜こうして私は研究者になった〜,第二部:生命の仕組みを解く「脳研究はおもしろい」と題し,4名の講師によるセミナーが行われました。講師らは,自身の研究内容や,研究者に至るまでのキャリアパスや経緯を分かりやすく紹介したほか,休憩時間中に講師を囲んで,お菓子を食べながら気軽に対話する機会を設けました。高校生からは数多くの質問や相談があり,「自身の今後の進路について深く考える機会になった」などの感想が聞かれ,充実したイベントとなりました。
なお,能登地域在住の高校生に対しての配慮(高校から会場までの移動支援など)や,全参加者への能登地域産お菓子の提供を通して,能登半島地震復興支援についての継続的な呼びかけも行いました。
本プログラムを運営するうえで,ご寄附をいただいた方,高校の先生方,保護者の方などからの継続的な助力に感謝し,今後も高校生が将来,がんの克服に貢献する人材へと育つことを応援する人材育成プロジェクトを実施していきます。
- 講師から実験の説明
- 『研究体験編』実験体験
- 『授業編』質疑応答
- 『授業編』に参加した高校と集合写真