特集
海上交通の安全確保は、海上保安庁設立当初より一貫して行っている重要な業務の一つです。
平成20 年には、交通政策審議会において、海上保安庁が海上交通安全行政の担い手として新たに果たすべき役割と方向性が「新交通ビジョン」として示されました。
ここでは、「新交通ビジョン」の内容を踏まえた新たな海上交通安全に関する施策を紹介しています。
- 油等の流出事故への備え 〜被害を最小に食い止める〜 (p.26〜31)
海上保安庁では、船舶が事故を起こさないよう様々な施策に取り組んでいますが、その一方で、船舶の衝突や乗揚げ事故に伴う油の流出などの事故災害は後を絶ちません。ここでは、平成9年に発生した「ナホトカ号海難・流出油事故」及び「ダイヤモンド・グレース号油流出事故」等を踏まえ、海上保安庁が実施した油防除体制の整備や最近における体制強化等の内容について紹介しています。
- 地震への備え 〜平成20 年(2008 年)岩手・宮城内陸地震への対応について〜 (p.32〜33)
台風や地震などの災害が発生した場合、海上保安庁では、海上においてはもちろんのこと、都道府県等から要請を受けるなどした場合は、内陸部においても被災者の救出や救援物資の輸送などの救援活動を実施しています。ここでは、平成20 年に発生した「平成20 年(2008 年)岩手・宮城内陸地震」における海上保安庁の対応を紹介しています。
近年、海上輸送の安全を脅かす海賊への対応は、航行の安全を確保する上で極めて重要となっています。ここでは、海上保安庁が今まで東南アジア周辺海域において取り組んできた海賊対策と、昨今、急激に海賊被害が増加してきているソマリア沖・アデン湾における新たな海賊対策について紹介しています。
海上保安庁の任務・体制 (p.41〜48)
本編 (p.49〜104)
海上保安庁の密輸・密航、密漁など様々な海上犯罪に対する取組みや、テロ対策、不審船対策について紹介しています。
海上保安庁の領海警備や排他的経済水域における権益の保全について紹介しています。
海上保安庁の海難救助やマリンレジャーの安全推進のための取組みについて紹介しています。
海上保安庁の海洋環境保全対策や海上環境事犯の摘発について紹介しています。
海上保安庁の事故災害対策や自然災害対策について紹介しています。
海を識る (p.85〜90)
海上保安庁が実施する海洋調査や海洋情報の提供について紹介しています。
船舶交通環境の維持・向上のための取組みについて紹介しています。
海を繋ぐ (p.99〜104)
海上保安庁における国際的な取組みを紹介しています。
目指すは海上保安官 (p.105〜118)
現場での海上保安官の活動を紹介するとともに、どうすれば海上保安官になれるか、その後の進路はどうなるのかを紹介しています。