日本口腔・咽頭科学会とはどんな学会なのですか?
口、のど(咽頭)、唾液腺などの病気について専門的に研究を志す医師が集まって、昭和62年に新しい学会を開設することになり、名称として「日本口腔・咽頭科学会」が採択され、日本耳鼻咽喉科学会の関連学会として昭和63年に口腔・咽頭領域に関する新しい専門の学会が誕生したのです。その結果、この領域の診療に大きな進歩を見ることになりました。
口やのど(咽頭)のどんな病気を専門としているのですか?
口唇(くちびる)や舌の奇形・炎症・外傷、腫瘍など、また口内炎や舌炎、潰瘍や腫瘍の治療。口臭の治療や味覚、嚥下の障害や、舌が回らない、鼻に抜けるといった言葉の障害のような機能的な障害も入ります。いびき、睡眠時無呼吸症候群についての適切な治療、また唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)の病気や扁桃の病気、単に扁桃が腫れて熱が出るというものから、扁桃が原因で起こる腎炎や皮膚病など病巣感染についても診療します。
さらに扁桃の腫瘍、のどの腫瘍が専門の領域に入ります。のどは解剖学的には上、中、下に分けられますが、特に上咽頭、下咽頭は専門的技術を使わないと見落とす危険のある部位なので注意してください。また、のどの奥に何か異常感がある時もご相談ください。