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2009年12月03日

JFAエリートプログラム[女子]活動レポート
U-14日本女子選抜:髙倉麻子監督 インタビュー

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今回のプログラムで日本チームを率いたのはAFCガールズフェスティバルでもU-13日本女子選抜の監督を務めた髙倉麻子さん。この年代の育成に深く関わっている髙倉監督にこのプログラムを振り返ってもらった。

髙倉麻子監督

Q. このエリートプログラムで選手たちに感じ取ってほしかったのはどういったところでしょうか?
髙倉監督(以下、髙倉) ― まずは国内の同年代の中で自分が人より優れているところ、足りないところを見つけるということ。そして、隣国韓国との交流では、外国選手と日本選手との違い、日本のよさ、韓国のよさを肌で感じて欲しかったですね。

Q. 選手たちの最初の印象はいかがでしたか?
髙倉― 予想はしていましたが、みんな大人しいなぁと思いました。

Q. 今回は韓国遠征もありました。初めての海外体験という選手も多かったと思いますが、選手たちの様子はいかがでしたか?
髙倉― 大きな問題はありませんでした。飛行機に初めて乗ったという選手がいたので、「おとなしく乗ってないと落ちるよ!」と脅かしたりしてましたね(笑)。韓国のトレーニングセンターは環境もよく、食べ物も充実していたので特に困った様子はなく、プログラムに参加できていました。

Q. 韓国チームの印象は?
髙倉 ― まだサッカー経験が浅いので技術的にはそんなに高くはないんですが、選手一人一人からエネルギーはすごく感じました。グラウンドの内外問わず、とても元気が良かった、という印象です。

Q. このプログラムを通じて選手たちの成長や変化を実感する場面というのはありましたか?
髙倉― 生活面でもピッチ内でも指示待ちの選手が多く、他人まかせにしてしまう傾向がちょっとありました。その部分については、こちらから何回も「自分から動くこと。自分から発信すること」を要求しました。ここを短期間で劇的に変えるというのは難しかったと思います。でも、チームに帰ってから、何かを感じた選手は少しずつ変化していくと思うんですよ。成長というか、自分たちが2012年に次のU‐17代表として戦っていくんだ、ということは自覚できたと思います。

Q. 逆にここはがんばっていかないとといった課題は見つかりましたか?
髙倉―選手、チームとしての課題は・・・とにかくリーダーが出てきてほしい。常に受身の状態で、やらされているみたいにはサッカーをしてほしくないと思います。でも、今回の活動はとてもよいプログラムでした。JOCや韓国サッカー協会のご協力により実現することができ、大変感謝しています。さらに内容を充実させ、次年度以降も継続してほしいです。

Q. では最後に、今回参加した選手たちに、今後どのように成長していってほしいと思われますか?
髙倉― 毎日の練習をただこなすだけというふうにならないでほしいですね。自分自身の課題を見つけたはずなので、その部分をしっかりと思い起こすこと。長所は伸ばし、短所を克服する――シンプルなことですが、それらを自ら考えて、上達したい、と強く思って生活し、練習に取り組んでもらいたいですね。そういう毎日の取り組みをしっかり行っていれば、自分の考えを持った選手に成長できると思います。

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