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2009年12月01日

JFAエリートプログラム[女子]活動レポート
U-14韓国女子代表:崔仁哲監督 インタビュー

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今回エリートプログラムに参加しているU-14韓国女子代表。チームを率いているのは崔仁哲(チェ・ジンチョル)監督だ。U-19、U-16、U-14韓国女子代表に携わっており、次世代の韓国女子代表を一貫して育成している人物だ。その崔監督に韓国チームについて、そして日本チームについて話を聞いた。

崔仁哲監督

Q. エリートプログラムでは日本チームと何度かゲームをしました。この年代の日本についてどのような印象を持たれていますか?
崔監督 ― 日本はトップチームもそうですが、この年代でも非常にスキルが高いですね。日本については常にそう感じています。

Q. 韓国チームはゲームでも展開にスピードがあり、後半もあまり運動量が落ちないイメージを受けました。フィジカルトレーニングなどはかなり力を入れているのでしょうか?
崔監督 ― 韓国では12歳から本格的にチームとしてトレーニングを行っています。特別に何かをしている訳ではありませんが、もちろんフィジカルは大切な要素です。それに加えてボールといっしょに速く動くということをしてほしい。ですから、その点についてはこの年代から細かく指導しています。

Q. この年代で一番重要なことは何だと考えていらっしゃいますか?
崔監督 ― 日本でも同じだとは思いますが、トレーニングにおいては個のスキルアップを目指しています。生活面においては"礼儀"が非常に大切だと選手たちには伝えています。

Q. 近年はユニバーシアード大会で優勝、AFC U-19女子選手権でも準優勝と韓国は若い世代の選手が力をつけてきています。その強さの秘訣はどこにあるのでしょうか?
崔監督 ― 今、韓国でも女子の育成に力を入れようと、サッカー協会と政府が投資してくれています。それをもとに、12歳〜18歳までの選手の育成が可能となりました。まだシステムを整えている段階ですが、交流試合などとは別に12歳、14歳、16歳のチームはそれぞれ約1週間〜2週間のキャンプを年に2回行います。また大会や試合が組まれればそれに応じて4、5回とその頻度が上がります。18歳も同様ですね。

Q. 今回はU-14年代の選手が対象のプログラムでした。選手たちには、この交流を通じてどのような成長をしてほしいと思われますか?
崔監督 ― この交流にはいろんな大きな意義があると思います。サッカーの面でも他国の選手と戦ったり、プレーをしたりということは貴重な経験となります。そして何より、このプログラムを通じて選手たちが日本の文化や料理、日本選手たちとの交流など異文化体験ができたことは非常に大きい。愛国心というものを感じて育んでほしいと思います。

Q. 最後に今後の課題、選手たちに期待することを教えてください。
崔監督 ― 日本も同様だと思いますが、現在はトップチームを強くするためにはU-19、U-16といった年代からの育成・強化は絶対的に必要です。実際にそれぞれの大会で注目される選手も何人か出てきています。目標としては、今回招集された選手全員は無理だとしても、一人でも多く良い選手を育てられればと思っています。

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