5月24日に行われた市議会全員協議会で、議員定数を2減する定数条例の一部改正案を、鈴木照一(すずき・しょういち)議員が秋葉忠(あきば・ただし)、武田達郎(たけだ・たつお)両議員の賛成者で議長に提出しました。これは、9月18日(日)告示・9月25日(日)投開票で行われる市議会議員選挙をにらんでの提案と思われます。
提案に際して、鈴木市議からは「議会改革を望む市民の声は少なくない。定数増減について意見を交わし、きちんと示すべき。今後どうするか意見を伺いたい」と説明がありました。これに対して、ほかの議員からは次のような意見が出て意見がまとまらず、次回の市議会運営委員会で協議されることになりました。
- 前回選挙前に4減した。十分な議論がされていない。検討委員会を立ち上げる必要があるのでは。
- 前回は1年かけて検討し実行した。定数削減の市民ムードはあるが、市民の総意かは分からない。議員1人当たりの人口は2,828人で、県内5番目。議員数が多いわけではない。選挙は3ヵ月後、次のテーマにして議論すべき。
- 性急にまとめることなく、改選後の議会で特別委員会をつくって、定数や議会基本条例など改革に向けた動きを。
- 選挙まで3ヶ月という時期に唐突な話だ。定数削減だけが議会改革ではない。市民が議会に求めているのは、という世論調査の結果が出ている。議会改革検討委員会で全般的に議論すべき。
- 本来、定数は30だが、改革で市民の声が届かなくなった。何しているか分からないと言われる。今から削減では間に合わない。
- 前回削減しているのでこのままでいい。
- 検討委員会をつくって、改選後も続けるべき。
- 市民の意見を聞き、検討委員会で議論すべき。
- 唐突だ。前回は新人も考慮して1年前の改選をした。
- もう少し論議必要では。
また、水戸保(みと・たもつ)議員から「現在2名会派が2つあるが、改選後、2名会派が増える恐れもある。3名以上としたらどうか」という提案が出されました。これに対して、鈴木照一議員が「議会運営上、3名以上が理想的。常任委員会が3つなのでそれぞれに所属して、意見が反映できる。会派つくれない議員は政策協定結んで議会議会運営委員会に入ればいいのでは」と賛成の発言をしました。
ほかの議員からは次のような意見があり、議長から「9月までに決めたいので、会派内で十分話し合ってください」と議論を取りまとめました。しかし、5月30日に行われた会派代表者会で、9月の改選後から「会派の構成人数を3名以上」とすることが多数決によって決まりました。また、会派に関連する諸問題については、改選後の議会で決めることになりました。
- 地方議会に会派は必要ない。何のため2名から3名にするのか納得いかない。
- 少数意見をつぶすようになる。2名以上でいい。
- かつて、年長・ベテラン議員があまりにも横暴だった。お互いにチェックする意味で会派をつくった。少数意見が通らないというのは、努力もせずにわがままだ。
- 会派制が必要かどうか。
- 以前に議会運営委員会で行政視察も行い「会派は必要ない」と結論を出した時期もある。その後、検討委員会で論議し、やってみて見直すことで導入された。見直しの論議をすべきと提言してきたが、先延ばしされてきた。もっと論議が必要。
- 全体の数から見れば2名以上は不公平。3名以上にすべき。
(日本共産党天童市委員会「天童民報」2011年6月2日より)
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