天童市下荻野戸(しもおぎのと)でサクランボの超促成栽培に取り組んでいる花輪和雄(はなわ・かずお)さん(61歳)が、サクランボ「佐藤錦(サトウニシキ)」の収穫・初出荷を1月4日に行いました。
超促成栽培は天童市内で1987年(昭和62年)から取り組まれているもので、夏場にサクランボの木を冷蔵庫で低温保存し、秋に温室に移して開花させることで、1月に実を結ばせる方法です。花輪さんの畑では、2棟のビニールハウスでおよそ240本の佐藤錦(サトウニシキ)を6月下旬から10月上旬まで2度に保った巨大な冷蔵庫で保管し「冬」を体験させたあと、その後温度や湿度光のあて具合を調整しながら温室ハウスに移してその後、温度や湿度、光のあて具合を調整しながら「春」を体験させています。
今年は10月に入っても外の気温が20度を上回る日が多かったため、ハウスの中の温度が上がりすぎてサクランボの成長が進んでしまい、大変苦労したそうです。花輪さんは
全農山形によると、季節が日本と逆のオーストラリアなどから冬季間のサクランボの輸入が拡大されることも予想されるため、今後は品質の確保が重要になってくると見ています。収穫された35kgのサクランボは、東京の太田市場など全国45ヶ所の市場に出荷され、1月5日に競りにかけられます。昨年は1箱300g、55粒入りの桐箱1ケースに10万円の値がつきました。