天童市の蔵元の1つ出羽桜酒造が、贈答用清酒「出羽桜・花宝」で使われてきた和紙包装を廃止します。贈答用の酒は、業界の慣例で1本ずつ和紙包装して販売されていますが、出羽桜酒造では環境保全のために廃止することにしました。これによって、年間でおよそ250キログラムの包装資材の削減につながるそうです。
和紙包装を廃止する代わりに、新しいラベルのデザインを山形市出身の世界的工業デザイナー・奥山清行(おくやま・きよゆき)氏にお願いしました。これまでの白地ベースのラベルから、濃い紫色ベースに桜の花が舞っているラベルになりました。出羽桜酒造では「せっかくなので高級酒のラベルを依頼しようとも思ったが、一般酒の普及を重視した」とコメントしています。
奥山清行氏は海外では「ケン・オクヤマ(KEN OKUYAMA)」の名前で知られていて、自動車や電車、航空機などのデザインを手がけています。「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」としても知られ、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも紹介されました。
サッカーJ1のモンテディオ山形は、勝ち点差1で下位につける大宮アルディージャと、J1残留をかけて天童市のNDソフトスタジアム山形で第32節を戦いました。モンテディオ山形はこの試合に勝てばJ1残留が確定、大宮アルディージャはもしも負ければ一気にJ2降格が間近に迫るとあって、どちらにとっても負けられない試合です。
そういう緊迫した対戦となってしまいましたが、NDスタのおひざもと・天童市ではこれまで同様「おもてなし」精神で、対戦相手のチームを歓迎するノボリ旗がはためきました。街路樹はすっかり紅葉してしまったため、オレンジ色のノボリ旗と同系色になってしまい、パッと見た目はこれまでのチームの時ほど目立ちませんでした。
[写真:携帯電話とディーオ]
スタジアムに向かうと、入り口そばのテントの中にディーオを発見! うしろに携帯電話があるなぁと思って近づくと、モンテディオ山形のの公式携帯サイト「モバモン」のPRをしているところでした。
[写真:携帯電話とディーオ]
屋台村の近くをうろついていると、大宮アルディージャのサポーターたちが駆け足で山形ゴール裏の方に向かいました。何事かと思ってあとを着いていくと、選手を乗せたバスの到着に合わせて、大宮サポーターの決起集会が始まりました。「残留は通過点 残り全勝!」と書かれた横断幕を掲げ、バスを降りてスタジアムに向かう選手たちに声援を送っていました。サポーターたちも気持ちが入っています。
バス到着場所は山形ゴール裏に向かう途中にあるため、大宮サポーターの決起集会のすぐそばをモンテディオ山形サポーターたちが通り過ぎていきます。スタジアムにはモンテディオ山形の選手を待ちわびるサポーターがたくさん集まっていましたが、ほとんどの人たちは、だまってじぃ〜と眺めていました。こういうところも「山形らしくて」いいかもしれません。
[写真:大宮アルディージャのサポーター]
山形のゴール裏なので周りはモンテサポ
続いてモンテディオ山形の選手たちが到着すると「Yamagata Dio!」コール、続いて「さぁ行こう!ヤマガタ!勝利をつかめ〜」と「Park」の大合唱になりました。ホームで残留を決めてもらおうと、モンテのサポーターたちも声援を送ります。
炎のカリーパン「対戦相手を喰っちゃおー」には、この日も行列ができていました。オモテメニューは「やきとん入り」と「かも&ねぎ(深谷ねぎ)入り」、ウラメニューには「赤飯入り」「さつま芋入り」「青白羊羹入り」がありましたが、「青白羊羹入り」は売り切れのために入手できませんでした。
この日は諸事情によりスタジアム内で応援することができませんでした。試合は0対0の引き分けで、モンテディオ山形の残留確定は次節に持ち越しとなりました。宮沢キャプテンもインタビューで応えていましたが、J1に昇格するまで10年の月日がかかっています。そういう舞台ですので、そんな簡単にはJ1残留には辿りつけないのは納得せざるを得ません。負けずに勝ち点1を積み重ねられただけでも儲けものです。次の名古屋グランパス戦での残留を決めてもらうために、アウェイ参戦して声援を送りたいと思います。
天童市出身の大道芸能家「源吾朗」(げんごろう)さんを応援しようと、天童市を中心としたファンクラブの発足式が11月7日(土)に観月山妙法寺で行われました。源吾朗(本名:大山昭雄)さん(59歳)は天童市蔵増地区の出身で、1972年(昭和47年)に東京都新宿区の歩行者天国で紙芝居パフォーマンスを披露して大道芸の道に入りました。その後は全国行脚し、テレビや映画、舞台、CMにも出演し、1992年からはほぼ毎年モンゴルを訪れ、学校や孤児院での大道芸の披露や草原でのゴミ拾い活動に取り組んでいます。
ファンクラブは、地元の有志が中心となって設立準備を進め、源吾朗さんの小中学校時代の先輩である佐藤秀春さんが会長に就任しました。発足式で佐藤会長が「もっと大きな大道芸人になるように応援していこう」と呼びかけると、来賓として出席していた山本信治(やまもと・しんじ)天童市長もさっそく入会し、顧問就任を受諾しました。そして「源さんには市の観光大使として天童を大いに売り込んでもらっている。これまで以上に活躍して欲しい」と祝辞を述べました。
ファンクラブは入会無料です。会員には、大道芸の公演やモンゴルでの取組みを定期的に報告し、源さんの芸能活動を支えてもらいます。ファンクラブのお問合せは源さんの所属事務所「カルチャーワークス」(TEL 03-5261-9739)までお願いします。