サッカーJ1のモンテディオ山形は、6月20日(土)、静岡県静岡市清水区(旧:清水市)のアウトソーシングスタジアム日本平で、清水エスパルスとの第14節アウェイ対戦に臨みました。ワールドカップ予選のためにおよそ1ヶ月間中断したリーグ戦の開幕戦ということで、サッカー先進地の視察を兼ねて出陣!してきました。
試合はというと、パッと見て「なんとなく、全体的に試合感覚が戻ってきてないかなぁ〜」という印象がありました。その不安のとおり、前半5分に始まり日本代表FW・岡崎慎司(おかざき・しんじ)選手のゴールなどで1対4の完敗に終わりました。しかし、ケガから長期離脱をしていた選手たちが戻ってきたりMF廣瀬智靖(ひろせ・ともやす)選手がナビスコカップに続いて清水戦でゴールを決めるなど、明るい兆しが見えてきました。
翌週末の6月28日(日)は、天童市のNDソフトスタジアム山形に川崎フロンターレを迎えます。ちょうどさくらんぼ狩りのシーズンですし、観光を兼ねてやってくる川崎サポーターも多いでしょう。また、日本代表の中村憲剛(なかむら・けんご)選手や北朝鮮代表の鄭大世(チョンテセ)選手をお目当てでやってくる人たちも多いと思います。川崎・浦和と2試合連続でホームジャックされることのないように、みんなでスタジアムに足を運んでモンテディオ山形を応援しましょう!
まちの様子はどうなんだろう、ということで、まずは「エスパルスドリームプラザ」(S-Pulse Dream Plaza)へ。こちらは清水港にある4階建ての複合型テーマパークで、お土産コーナーや清水すしミュージアム、ちびまるこちゃんのテーマパークに加えて、シネマコンプレックス「MOVIX清水」や大展望観覧車「ドリームスカイ」など、アミューズメント施設もあります。
「エスパルスドリームプラザ」から南に歩いておよそ200メートル(約5分)のところには「エスパルス通り」があります。東西におよそ230メートルで、道の両側にある街路灯には清水エスパルスのチームフラッグとペナントが飾られています。車道と歩道のあいだには、サッカーボール型の車止めが並んでいます。
[写真:エスパルス通り]
(写真左)
お店の前には「パルちゃん」がいて、一緒に写真を撮ることができます。
(写真右)
通りの両側には、清水エスパルスのチームフラッグがはためいています。
リーグ戦開催時には、地元商社・鈴与(すずよ)の工場など数ヶ所が臨時駐車場になります。1回500円。事前にエスパルスの公式サイトで場所を確認しカーナビにセットして行ったものの、現地に着くとよく分からず...。カーナビのとおりに行くと「明らかに違うだろ!」というような路地裏に誘導されそうになる始末で「さっそくアウェイの洗礼か?!」と思ってしまいました (^^ゞ
結局、歩いている人に聞いて助かりましたけど、駐車場の場所は、イラストよりも「Googleマップ」などで明示していただいたほうが分かりやすいなぁ〜と思いました。で、無事に車を止めて、シャトルバスでいざスタジアムへ! 自分だけかなと思いましたが、モンテディオ山形のリボンステッカーをつけた山形ナンバーや大宮ナンバーの車が何台かあってちょっと安心 (^^♪
ノボリ旗を先頭にした行列がいくつもあって「なんだろう?」と思ったところ、2007年度から始まった「地域交流応援シート」のみなさんでした。イレブンミリオンプロジェクトの具体的な施策として企画されたもので、新規ファン層の拡大はもとより、市民間の交流、静岡市各地域の更なる活性化、青少年の健全育成を目的として静岡市自治会連合会の協力のもと行われているようです。
自治会単位で取りまとめて一緒に応援するスタイルで、チケット料金はバス送迎つきで大人1名2,000円、小中高生1名1,000円、大人1人につき小学生1名無料という格安サービスのようです。モンテディオ山形でも同様の企画「市町村応援デー」があって、大人は1,500円、小中高生は無料で観戦することができますが、個人単位でチケットを購入することができるのが清水エスパルスのものとは違います。
[写真:アウトソーシングスタジアム日本平]
スタジアムは傾斜があって非常に観戦しやすいです
ちなみに、Jリーグ公式サイトでは、各チームのイレブンミリオンプロジェクトの施策が紹介されています。モンテディオ山形では4つの施策が紹介されていますが、そのなかに「ビジターを歓迎し山形をPRします。スタジアムだけでなく山形の美味しいもの、お薦めをご提案します」とあるのが非常に特徴的です。モンテディオ山形は試合に勝つことはもちろん、「山形を全国にPRする」という非常に重要な使命を与えられていることが分かります。
(参考)モンテディオ山形のイレブンミリオンプロジェクト(外部サイト)
http://www.j-league.or.jp/club/yamagata/2009slogan.html
アウトソーシングスタジアム日本平は、市街地に隣接した小高い山にあります。住宅地からほど近いところにあるので、個人的な印象としては、寒河江市の長岡山にスタジアムがあるようなイメージを抱きました。また、観光地としての日本平へ行く道路は、山形県庁方面から西蔵王高原へ行く道路を登っていく感じで、ライダー(オートバイ)が数多く駆け上がっていっていました。
(写真左)
スタジアム内の売店の様子。清水エスパルスのキャラクター「パルちゃん」の人形焼もありました。
(写真左下)
スイカをメインにしたフルーツポンチ(?)があったのが新鮮でした。
(写真右下)
おしるこがあったのがちょっとビックリ! 四季を問わずおしるこを食べる食文化があるのかもしれません。
清水エスパルスのホームゲームといえば、見逃せないのが「パルちゃんショー」。試合前に、まずはチームスポンサーの鈴与、グリコ、JAL、プーマなどをダンスを交えて紹介しました。その後、「パルちゃんショー」としてSMAPの「ありがとう」に合わせて3人のダンスが披露されました。
(写真左)
ハーフタイムには、薬物乱用根絶を訴えるため「ダメ。ゼッタイ。」くんがお目見えし、パルちゃんを先頭にしてピッチを回りました。
(写真右)
スタジアムのコンコースには、紙コップ回収ボックスが設置されていました。モンテディオ山形のホームゲームでは人の手で回収されていますが、こういうものを使う方法もあるなぁ、と見てきました。
6月19日付けの山形新聞によると、山形県の空の玄関口・山形空港で結婚式が行われることになったそうです。「くうこうdeウエディング」と題されたこのイベントは、山形空港の賑わい創出や利用促進、イメージアップなどを目的に山形空港ビルオープン25周年記念事業として開催されるもので、山形空港ビルや東根市商工会青年部などが組織する実行委員会が主催します。
挙式は9月19日(土)に開催され、現在、山形県内在住で当日までに婚姻予定のカップル1組を募集しています。当日は駐機場となりで人前式による挙式をおこなったあと、山形空港ビル内のレストランで食事つきのパーティーを行い、山形−東京便を利用して1泊2日の東京旅行に出発します。
参列者は新郎新婦あわせて40名まで、費用は60万円で、挙式の衣装代のほか東京旅行の往復航空券や宿泊代などに加えて、旅行券20万円分がプレゼントされます。参列者への引き出物などはオプション料金になりますが、トータルで考えると非常にお得! しかも、一生の記念になること間違いなしです! 挙式の応募は山形空港ビルのWebサイトで7月10日まで受け付け、複数の応募があった場合には抽選で決定されます。
天童市に活動拠点を置くバレーボールV・プレミアリーグ女子のパイオニアレッドウィングスは、吉田監督と選手6名が今季限りで退団すると6月16日に公式サイトを通じて発表しました。退団するのは以下の選手・スタッフです。小浜ゆみ選手は現役を引退しますが、ほかの5選手は現役続行を目指して移籍先を探しています。
パイオニアレッドウィングスの母体であるパイオニアは経営不振が続き、グループ企業のなかでも「優等生」だった東北パイオニアを子会社化した経緯があります。しかし、東北パイオニアもまた世界的な不況の波にさらされ、退団発表と同じ6月16日、1,300人近い正社員のうちおよそ280人の希望退職者を募る方針を固め労働組合側に提示したと報道されています。「親会社が苦しい状況で閉鎖された工場もあるというのに、バレーボールを続けていてもいいのか?優勝できているならまだしも」という圧力を押さえ込むという意味合いもあったのかもしれません。
| 選手・スタッフ名 | 備考 |
|---|---|
| 吉田敏明(よしだ・としあき)監督 | 就任1年目の第3位が最高順位 |
| 蓮尾雅彦(はすお・まさひこ)バレーボール部長 | 後任には東北パイオニア総務部の島津光男氏が就任 |
| 庄司夕起(しょうじ・ゆき)選手 | 昨シーズンのキャプテン |
| 内田役子(うちだ・ゆきこ)選手 | セッターとしてチームを牽引 |
| 細川麻美(ほそかわ・まみ)選手 | 全日本代表候補にも選出 |
| 滝沢ななえ(たきざわ・ななえ)選手 | リベロとしても活躍 |
| 小浜ゆみ(こはま・ゆみ)選手 | 控えのセッターとして活躍 |
| 南早希(みなみ・さつき)選手 | 控えのセッターとして活躍 |
サッカーJ1のモンテディオ山形を運営するスポーツ山形21世紀協会は、これまで検討を続けてきた「芝かぶり席」の完成を受けて、6月15日にマスコミに公開しました。「芝かぶり席」は相撲の土俵際の「砂かぶり席」にちなんで名づけられたものです。スチール製の3段ひな壇で、高さ1.4メートル、幅3.6メートル、奥行き1.8メートルの大きさがあります。1基あたり21人が座ることができ、合計3基・63人分の席が配置される予定です。
ピッチまでの距離はおよそ18メートルで、これまで最も近かったメインスタジアムと比べても約半分の距離です。Jリーグでは、ガンバ大阪でもおなじような座種を設置しています。写真を撮ったり飲食することはできませんが、ウリは「選手たちとの一体感」です。選手たちの掛け声はもちろん、ベンチから指示する監督の声も間近に聞くことができます。試合後に選手と触れ合える特典も検討されているそうです。
6月28日に行われる第15節・川崎フロンターレ戦から正式に運用されるそうですが、販売方法や価格についてはまだ検討中とのことです。マスコミ各社によって「招待席だ」「一般販売される」との情報が飛び交っていますので、運用初日の川崎フロンターレ戦では、山形県知事や天童市長などを招待することを考えているのかもしれません。
サッカーJ1のモンテディオ山形は、6月14日(日)、天童市のNDソフトスタジアム山形でJサテライトリーグBグループ第5日・浦和レッズとの試合に臨みました。Jサテライトリーグは、出場する機会の少ない若手選手などに実戦の機会を与えることを目的に行われている育成リーグで、直前の公式戦で控えメンバーとして登録されたものの出場機会に恵まれなかった選手が調整目的で出場したりもします。「公式戦と違った、まったりとした雰囲気が好き」という人も多いようです。
週末にホームゲームがなかったためウズウズしているファンが多かったのか、入場無料が好影響をもたらしたのか、3,283人もの人たちがスタジアムに訪れました。浦和サポーターも数十人が訪れて、選手たちに声援を送っていました。
試合はというと、モンテディオ山形の方はなんとかかんとかメンバーを集めたという雰囲気で終始浦和から押され気味の展開となり、最後の最後でゴールを許して0対1で敗れてしまいましたが、「最後の秘密兵器」MFアンドレ・シルバ選手やDF栗原祐樹(くりはら・ゆうき)選手の活躍などが見られて満足!という声も聞かれました。