9月20日の「空の日」に合わせて、東根市の山形空港で「山形空港フェスティバル2008」が開催されました。会場には小さい子ども連れた家族を中心にたくさんの人たちが訪れ、セスナや自衛隊のヘリコプターに乗って記念写真を撮ったり、JALのスタッフとの交流を楽しみながら過ごしました。
今年は初めての企画として、前日の夜に「山形空港ナイトツアー」が開催され、抽選で選ばれた23組56名の参加者が明かりのついた夜の滑走路を見学しました。また、「学生のためのパイロット講座」や「学生のためのキャビンアテンダント講座」なども企画され、ふつうの家族連れとは違って、スーツを身にまとった女子学生の姿も目に付きました。これまではどちらかというと「見学」が中心のイベントでしたが、年を追うごとに「体験」や「交流」の企画がが加わってきているようです。
体験搭乗できるヘリコプター(陸上自衛隊第6飛行隊OH-6)やセスナには、たくさんの家族連れが列を作り、記念撮影をしていました。
天童市が上程している2008年度一般会計補正予算案について、9月17日に開かれた市議会予算特別委員会で表決を行った結果、賛成少数ため否決されました。3月定例会でも同じように一般会計当初予算案が予算特別委員会で否決されており、半年間に二度も否決されたのは前代未聞です。天童市は、最終的な採決が行われる9月22日の本会議までに予算案を取り下げたい意向ですが、市議会の多数会派が認めない可能性が高く、またまた厳しい舵取りを求められることになってしまいました。
予算特別委員会で否決されたのは、国の「まちづくり交付金事業」として盛り込まれた都市施設整備費およそ4億7,580万円が原因です。舞鶴山一帯の民有地およそ26ヘクタールを買い上げて公有化する土地購入費や、天童北部地区に容量100トンの耐震性貯水槽を整備する工事費に対して多くの市議が疑問を呈し、「事前に十分な説明がない」「将来のビジョンが見えない中での用地購入は疑問」「補正予算に盛り込むような緊急性があるのか」などと反対意見を述べました。
そして、議長と委員長を除く20名のうち、市政与党の最大会派「政和会」の8名だけが賛成し、残りの「かがやき」(7名)、「つばさ21」(2名)、「共産党市議団」(2名)、無会派(1名)合計12名が反対を表明したため、賛成少数で否決されました。
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの2軍本拠地が宮城県に移る可能性が出てきた件について、斎藤弘(さいとう・ひろし)知事は9月17日の定例記者会見で「楽天は地元球団という意識が県内に定着している。継続して本拠地を置いていただけるよう、強く申し上げたい」とし、球団に対する支援を強化すると発表しました。さらに「これまで3億円を超す設備修繕費を投入してきた」と球団に対する支援の実績を強調した上で、「チーム名に『東北』と銘打つ以上、本拠地は分散した方がいい。災害などを考えた場合、危険回避の効果もある」とし、山形県に本拠地を置くことのメリットもPRしました。
山形県では「楽天を引き止めるためにはなんでもやる!」と言わんばかりのように見えます。しかし、今年の最多観客動員数を見てみると、楽天2軍が2,602人(4月5日、日本ハム戦)なのに対して、高校野球は4,276人(7月11日、山形南−九里学園戦)と高校野球に分があります。また、小学生や中学生の野球の試合で球場を使えない、という声もあるようです。
東根市の土田正剛(つちだ・せいごう)東根市長は、9月16日に行われた「東根市長マニフェスト中間報告会」の席上、市町村合併について「2年前よりも後退している」と述べました。これは東根青年会議所の主催で行われたイベントで、およそ80人の市民が参加しました。2年前の市長選の際に、財政や観光など6政策の現状と目標を聞く「市長マニフェスト発表会」が開催されましたが、今回はこの内容を踏まえ、各分野の現状や今後の目標について土田・東根市長が説明しました。
9月25日の毎日新聞によると、土田・東根市長は「東根市民は天童市との合併を望んでいるが、天童市民は山形市との合併を望んでいる」と説明したそうです。6年前の市民アンケートでは、南隣の天童市を含む枠組みでの合併に9割の市民が賛成したことから、天童市を含む広域合併に意欲をみせました。しかし、天童市は山形市との合併を望む声が半数を超える見込みであることなどから、天童市の慎重な姿勢は変わらないと指摘し、近い将来の合併に悲観的な見方を示したそうです。
同時期に天童市民に行われたアンケートでは、東根市など「北側」を向いた合併を望む声を、山形市など「南側」を向いた合併を望む声が、ほぼ半々となる結果が出ています。今もその状況は変わらないだろうということなのかもしれません。しかし、あくまでも「合併するとしたらどういう組み合わせが良いか?」という聞き方をした場合の結果であって、合併そのものを望む声はまったく聞きません。この報道のように「外堀を埋められるような形」で天童市と山形市が合併する方向に誘導されないよう、十分に気をつけていく必要があります。
県内外で活躍するアマチュアバンドなどが参加した「Tendo Jondana Festival'08」(てんどう じょんだな ふぇすてぃばる)が、9月14日(日)にわくわくランド多目的広場で開催されました。これは、山形県総合運動公園で毎年開催されてきた「山形国際ジャズフェスティバル」が経費的な問題のために2006年で打ち切りになることが決まった際、「天童からジャズの灯は消さない」と市民の有志が天童ジャズフェスティバル実行委員会(佐藤博嗣・代表)を組織して、2007年から実施しているイベントです。
今年は流山スターライトオーケストラ、那須Band、Pop・in's(ポッピンズ)、ケチョンケチョンジャグバンド、ユニット4、La・Mer(ラ・メール)、Y.C.Bクリスタルサウンズ、ビッグ・スウィング・フェイスなど10団体、およそ200名が8時間近くにわたって演奏を繰り広げました。さらに「三原綱木とザ・ニューブリード」に在籍する天童市出身のサックス奏者・川崎敦史さんが特別ゲスト「川崎敦史&Friends」として登場しました。