広島市長が会長を務めている「平和市長会議」は、天童市を含めた国内68市町村が新たに加盟したことを2月28日に発表しました。天童市の加盟は、2月9日に秋葉忠利(あきば・ただとし)広島市長をお招きして天童市と山形県平和センターの主催で行われた「山形県平和祈念講演会」を受けてのものと思われます。当日の会場でも「天童市はぜひとも参加すべき」という意見が会場から出ていましたので自然の流れでしょう。
平和市長会議は、被爆75周年にあたる2020年までの核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)」を2003年秋から展開しています。日本国内の自治体が加盟するのは、広島市、長崎市以外では初めてのことで、被爆直後の広島市で採火された「平和の火」を守り続けている福岡県星野村も加わりました。秋葉忠利(あきば・ただとし)広島市長は「廃絶に向けたより大きなうねりをつくり出していきたい」とコメントしています。今回の加盟で、加盟自治体数が世界127カ国・地域、2125都市になりました。
| 都道府県 | 加盟数 | 市町村名 |
|---|---|---|
| 北海道 | 5 | 美唄市、登別市、足寄町、上川町、羽幌町 |
| 秋田県 | 2 | 大館市、湯沢市 |
| 岩手県 | 1 | 平泉町 |
| 山形県 | 1 | 天童市 |
| 宮城県 | 1 | 美里町 |
| 福島県 | 2 | 喜多方市、白河市 |
| 新潟県 | 3 | 上越市、長岡市、新潟市 |
| 富山県 | 1 | 入善町 |
| 石川県 | 1 | 野々市町 |
| 長野県 | 4 | 駒ヶ根市、千曲市、松本市、川上村 |
| 埼玉県 | 2 | 羽生市、所沢市 |
| 千葉県 | 2 | 匝瑳市、横芝光町 |
| 茨城県 | 1 | 古河市 |
| 栃木県 | 2 | 下野市、真岡市 |
| 山梨県 | 1 | 甲州市 |
| 静岡県 | 2 | 熱海市、下田市 |
| 愛知県 | 3 | 豊橋市、蟹江町、扶桑町 |
| 三重県 | 2 | 伊賀市、名張市 |
| 滋賀県 | 2 | 高島市、甲良町 |
| 大阪府 | 1 | 箕面市 |
| 奈良県 | 1 | 五条市 |
| 広島県 | 2 | 海田町、世羅町 |
| 鳥取県 | 1 | 倉吉市 |
| 徳島県 | 2 | 阿南市、三好市 |
| 愛媛県 | 3 | 伊予市、宇和島市、四国中央市 |
| 高知県 | 2 | 土佐清水市、宿毛市 |
| 福岡県 | 3 | 太宰府市、福津市、星野村 |
| 佐賀県 | 1 | 嬉野市 |
| 長崎県 | 5 | 雲仙市、島原市、平戸市、南島原市、東彼杵町 |
| 大分県 | 1 | 宇佐市 |
| 熊本県 | 4 | 阿蘇市、合志市、人吉市、水俣市 |
| 沖縄県 | 4 | 宜野湾市、石垣市、南風原町、西原町 |
天童市が高齢者虐待防止対策協議会を2月27日に設置しました。これは2006年4月に施行された高齢者虐待防止法に基づき設置されたもので、医師会、警察、民生児童委員連絡協議会、人権擁護委員会、そして福祉施設や介護サービス事業所などの関係機関・組織などの代表10名で構成されています。初会合となったこの日は、遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長から各委員に委嘱状が手渡されたあと、虐待防止策について話し合いました。高齢者虐待について、現在は地域包括支援センターに相談窓口が設置されていますが、2008年度は新たに市内4ヵ所の在宅介護支援センターにも相談窓口を設置し、周知を図っていくことが決められました。また、虐待防止マニュアルを早急に作成して居宅サービス事業所などに配布するほか、市民向けの講習会を開催することにしました。さらに、解決が困難な事案については個別に専門部会を設置し、検討していくそうです。
天童市によると、2006年4月から2008年1月末までに市に寄せられた養護者による高齢者虐待の相談・通報は12件あり、そのうち8件で実際に虐待が確認されたそうです。虐待を受けていたのは全員が女性で、9割が75歳以上の方、5割の方には認知症の症状がありました。虐待をしている養護者は「息子の配偶者」が5割で最も多く、続いて「息子」だったそうです。
天童ライオンズクラブの第26回ライオンズ賞の表彰式が天童ホテルで開催されました。これは、地域社会のために小さな善行を続けている人や、顕著な活動実績をあげた個人や団体を顕彰するもので、今回は5個人、2団体に贈られました。
天童高校1年生の「私の夢・私のライフプラン」発表会が、天童ターミナルビル「パルテ」内の天童市民プラザで2月26日に開催されました。これは総合学科の独自科目「産業社会と人間」の授業を通して自分の生き方や進路などについて考え、1年間の学習のまとめとして人生設計を描いたものを発表するものです。各クラスからの代表10名が、映像クリエイター、看護士、通訳、カリスマ美容師など十人十色な将来の夢や就きたい職業を掲げ、その実現のために描いた自分の人生設計や具体的な決意などをパソコンを使いながら発表しました。
「結婚・出産しても長く続けられる」などの理由から税務関係の国家公務員を目指す女子生徒は、「高校3年生の時に国家公務員の試験に合格し就職、20代後半で結婚、出産した後も仕事と子育ての両立を目指す」と発表し、その夢をかなえるたために「今のうちから学校で公務員講習をしっかり受け、家庭学習もがんばる」と決意表明しました。また、消防官になる夢を掲げた女子生徒は「人との出会いを大切にして成長し、自分がつらい時こそ周りを考えられる人になりたい」とし、将来は「父のような人と結婚して、母のような人になりたい」と述べました。