天童のニュース(平成10年9月・第1週)English

将棋界に史上最年少の女流プロ棋士が誕生しました。それは、小学6年生の女流2級・藤田綾さん。これまでの記録は、中井広恵(なかい・ひろえ)女流五段が持っていた11歳10ヶ月でしたが、藤田綾さんは11歳6ヶ月で女流プロ棋士となりました。藤田さんは小学2年生から将棋を始め、小学4年生から本格的に取り組み始めましたそうです。育成会に入会したのは昨年の4月なので、約1年半でプロ棋士になったことになります。

天童市の蔵増押切遺跡(くらぞうおしきりいせき)×ばつ20メートルの建物跡が確認されました。山形県埋蔵文化財センターではた「基礎の上に板張りの床が張られていた跡もあって、これほどまでに建築技術が発達していたとは驚きで、成生荘の関係としか思えない」「身分の高い人の屋敷と考えられ、藤原一族につながる成生荘(なりゅうのしょう)関係の高官が住んでいた可能性が高い」とコメントしています。

羽生善治(はぶ・よしはる)王位(王座・棋王・王将)に佐藤康光(さとう・やすみつ)名人が挑戦していた第39期王位戦は、第6局が3日(木)・4日(金)と神奈川県秦野市で行われていました。4日(金)には107手で羽生善治王位が勝利し、4勝2敗で王位タイトルを防衛しました。羽生王位は通算で6連覇になります。

ジュニアオリンピック水球競技部門に天童市からただ1人参加していた佐島史敏くん(天童南部小学校6年)が、天童市役所で優勝報告を行いました。今年のジュニアオリンピック夏季大会の水球競技小学生部門は埼玉県大宮市で行われ、山形県代表の山形スイミングクラブと京都代表が決勝戦を戦い、山形代表が1点差で勝利を収めました。武田良一教育長はオリンピックを目指して頑張って下さいと励ましました。

第18回山形県友愛スポーツ大会が、天童市にある山形県総合運動公園陸上競技場で行われました。この大会は、山形県内で生活している知的障害者が一堂に会するもので、国際障害者年を記念して昭和57年(1982年)に始まりました。今年は山形県内にある福祉施設や通所作業所や養護学校など51施設から、約900人が参加しました。

天童市立病院では、10月1日から新たに脳神経外科が新設されることになりました。天童市立病院は今年の1月から救急指定病院になりましたが、脳神経関係の患者さんが相次いだために脳神経外科を新設することになったようです。天童市立病院は「市立」ということもあってか以前から夜間や休日でも可能な限り診察を受け入れていたそうですが、救急指定病院となってからは以前の2倍近くの患者さんが訪れるようになったそうです。天童市内の開業医には常設診療科目として脳神経外科がないそうですので、大変助かるのではないでしょうか?