沖膾海女は濡れ髪手絞りに
皆川盤水
春耕
199809
海風を隠し味とし沖膾
雫槍紀代
狩
199909
たつぷりの真水積み込み沖膾
江原正子
春耕
199910
入れ替る海猫の羽音や沖膾
香川はじめ
春耕
199911
沖膾寄せたる網にかもめ群る
皆川盤水
春耕
200008
船底に藻のゆらぎをり沖膾
棚山波朗
春耕
200109
青竹のぐい呑も出て沖膾
松井のぶ
沖
200109
人妻の膝にこぼして沖膾
小柴しげあき
狩
200207
潮の香をひと味加へ沖膾
小柴しげあき
狩
200207
沖膾箸袋てふ一張羅
丸山分水
槐
200309
船団にかもめのふゆる沖膾
堀博子
火星
200311
沖膾昨日のことを忘じたる
加藤みき
槐
200407
舟を追ふ子連れの鴎沖膾
森下賢一
春燈
200409
夕砂丘骨こりこりと沖膾
淵脇護
河鹿
200509
暮れ待たで燈台廻る沖膾
石田厚子
馬醉木
200710
沖膾波のほかにはもう見えず
片山由美子
狩
200907
沖膾戻りて修羅の人となる
吉村摂護
空
201009
豪快に一升瓶と沖膾
佐々木薫
かさね
201209
一湾に星散りばめて沖膾
石川倜子
馬醉木
201607
2023年7月8日
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