虚子忌(椿寿忌)
虚しきが故に虚子忌に参ずなり 京極杞陽
花祭そして虚子忌の缶コーヒー
池田澄子
船団
199811
膝寄せて虚子忌の一人一人かな
稲畑汀子
ホトトギス
199904
雨降りて虚子忌の心鎮めけり
稲畑汀子
ホトトギス
199904
鎌倉に虚子忌過ぎをり忘れ霜
神蔵器
風土
199906
花篝消えて虚子の忌終りけり
河合城太
銀化
199906
花の日の但馬虚子忌の例のごと
長浜光弘
円虹
199907
風も雲も虚子忌のものと諷詠す
長浜光弘
円虹
199907
鴟尾をゆく雲の一片虚子忌かな
中谷葉留
風土
199907
誰彼に逢ひたき花の虚子忌なる
藤松遊子
ホトトギス
199909
虚子忌かな御御御汁まず掻きまぜて
池田澄子
船団
199909
虚子の忌の風たをやかな椿山
皆川盤水
春耕
200003
上京の手順ととのへ虚子忌来る
稲畑汀子
ホトトギス
200004
晴れしことたちまち冷ゆる虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200004
四十年おろそかならず虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200004
虚子の忌の加茂本阿弥は白椿
神蔵器
風土
200006
虚子の忌や椿子に過ぐ幾星霜
本城布沙女
雨月
200006
古びゆく歳時記古びざる虚子忌
岩岡中正
ホトトギス
200010
鎌倉に虚子忌芦屋に記念館
稲畑汀子
ホトトギス
200104
茫々として晴々と虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200104
椿寿忌や生涯一句皆目指す
稲畑廣太郎
ホトトギス
200104
成就せし事を告げたる虚子忌かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200104
ど外れとなりし高浜虚子忌かな
小川匠太郎
狩
200104
小諸にもその記念館虚子忌来る
大橋敦子
雨月
200106
洗へども落ちぬ手の墨虚子の忌に
中原道夫
銀化
200106
虚子の忌や翳蒼ざめて糸ざくら
安達実生子
苑
200107
水盤に椿を浮かべ虚子忌かな
丸尾和子
雨月
200107
矜持ある守旧派われの虚子忌かな
西村数
ホトトギス
200109
虚子忌今日溶岩原遠く吟行す
西村数
ホトトギス
200109
虚子の忌の案ずるよりは靴を履く
池田澄子
船団
200110
虚子忌てふ古都の喧騒ありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200204
寿福寺の本堂遠し椿寿の忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
200204
二日目も虚子忌日和のつゞきけり
稲畑汀子
ホトトギス
200204
虚子忌より日和もらひて三日目に
稲畑汀子
ホトトギス
200204
虚子の忌の大仏に手を合せをり
大橋敦子
雨月
200206
三鬼の忌虚子の忌の今日癌告知
泉田秋硯
苑
200207
虚子の忌やふきんで磨く文机
百田早苗
六花
200207
虚子の忌の岳に見えたる昼の星
田中武彦
六花
200207
おん声の耳底にある虚子忌かな
立石萌木
雨月
200207
椿寿忌を修し心の洗はるる
小島左京
ホトトギス
200209
わが立てるところが地軸虚子忌くる
岩岡中正
ホトトギス
200210
江の電に空席ありし虚子忌かな
島玲子
風土
200301
あたたかき虚子の心を知る忌日
稲畑汀子
ホトトギス
200304
虚子忌への旅の余韻を引く日かな
稲畑汀子
ホトトギス
200304
虚子の忌の試飲の銘は「成せばなる」
藤井寿江子
馬醉木
200306
虚子の忌の犬の嗅ぎゆく春の泥
水野恒彦
槐
200307
風強き日にして虚子の忌なりけり
土屋酔月
火星
200307
藏六の雨の庭這ふ虚子忌かな
岡井省二
省二全句集
200312
又降つて又晴れて椿寿忌らしく
稲畑廣太郎
ホトトギス
200404
虚子の忌や俳句に徹し五十年
塩川雄三
築港
200406
虚子の忌の矢倉の雫いただきぬ
落合絹代
雨月
200407
すれ違ふ虚子忌帰りの人にかな
中村洋子
風土
200407
俳諧の人びとの老い虚子忌かな
下平しづ子
雨月
200408
似し坐像似ぬ坐像ある虚子忌かな
三村純也
ホトトギス
200408
座布団の大きく厚き虚子忌かな
須佐薫子
帆船
200503
椿寿忌の近づいてゐる旅心
藤浦昭代
ホトトギス
200504
虚子の忌は父の生れ日甘茶佛
堀内一郎
あを
200505
虚子の忌の昏るる酢昆布噛みをれば
水野恒彦
槐
200506
落椿拾ひて来たる虚子忌かな
上藤八重子
酸漿
200506
れんこんの穴のここのつ虚子忌なり
定梶じょう
あを
200506
虚子の忌へ参ずさくらの伽藍かな
原田しずえ
万象
200508
相識らねども皆親し虚子忌人
喜多村萬城
ホトトギス
200509
かく晴れて虚子忌日和といふはこれ
稲畑汀子
ホトトギス
200604
祝ぎごころ携へて来し虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200604
花御堂拝み虚子忌と一人が言ふ
服部菰舟
雨月
200607
吾が書棚ほとんど俳書虚子忌来る
博多永楽
雨月
200607
虚子忌来て庭の椿の咲き競ふ
博多永楽
雨月
200607
醍醐なる虚子忌のさくらさくらかな
大竹淑子
風土
200607
毎年の虚子忌に老いてゆく身かな
今井千鶴子
ホトトギス
200608
空ばかり見てゐる虚子の忌なりけり
坊城俊樹
ホトトギス
200608
一本の棒のやうなる虚子忌かな
坊城俊樹
ホトトギス
200608
虚子忌にて金剛石を磨きをり
中島陽華
槐
200608
卓上に文旦のある虚子忌かな
青山丈
朝
200608
鎌倉や椿寿忌前の喧騒に
稲畑廣太郎
ホトトギス
200704
朝早く虚子忌準備もして句座へ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200704
記念館軌道に乗りし虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200704
虚子百句捧げて迎ふ虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
200704
耐へに耐へせめて虚子忌を待たれしと
稲畑汀子
ホトトギス
200704
虚子の忌のもろもろの芽をてんぷらに
百瀬七生子
海光
200705
忽然と虚子忌未明に逝かれけり
安原葉
ホトトギス
200708
寿福寺の甘茶賜る虚子忌かな
織田みさゑ
万象
200708
生涯に賜ひし一語椿寿の忌
原三猿子
ホトトギス
200709
虚子百句さらに読み来て忌に侍る
浅井青陽子
ホトトギス
200709
大阪にひとり修する虚子忌かな
井上浩一郎
ホトトギス
200709
十余年余計に生きて椿寿忌に
浅井青陽子
ホトトギス
200710
夕映えの沖に雲立つ虚子忌かな
森田節子
風土
200801
虚子の忌のゆるやかな水たぎつ水
安居 正浩
沖
200801
晴れ晴れと阪神ファンも虚子忌人
稲畑廣太郎
ホトトギス
200804
虚子忌過ぎ一気に月日動き出す
稲畑汀子
ホトトギス
200804
子を肩に坂道登る虚子忌かな
坪内稔典
稔典句集?U
200804
眠たげに亀鳴く虚子の忌なりけり
大崎紀夫
やぶれ傘
200806
虚子五十回忌月の子罷りまし
山田夏子
雨月
200807
満堂に遺徳たたへて虚子忌かな
味村志津子
雨月
200807
真筆の句軸を拝し虚子忌かな
味村志津子
雨月
200807
その一句引いて講義し虚子忌かな
三村純也
ホトトギス
200808
記念館一人で訪うて虚子忌かな
三村純也
ホトトギス
200808
思ひあらた花鳥諷詠大虚子忌
浅井青陽子
ホトトギス
200809
句心をいよいよ深め椿寿の忌
浅井青陽子
ホトトギス
200809
年毎に虚子新たなり忌を修す
浅井青陽子
ホトトギス
200809
虚子五十回忌欠かさず来て卒寿
木村享史
ホトトギス
200810
虚子五十回忌を終へていま一人
木村享史
ホトトギス
200810
同人の千人超えし虚子忌かな
大久保白村
ホトトギス
200810
阪神の首位で迎へし虚子忌かな
大久保白村
ホトトギス
200810
俳諧の絆しみじみ椿寿の忌
藤浦昭代
ホトトギス
200810
虚子五十回忌へ急ぐ嵐衝き
木村享史
ホトトギス
200810
虚子五十回忌のゆゑに逢へし人
木村享史
ホトトギス
200810
古刹より披講もれくる虚子忌かな
中沢三省
風土
200810
この雨も虚子忌日和といふべかり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
虚子忌とはここまで人を熱くする
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
虚子忌たり雲の中なる鳶の笛
大島翠木
槐
200906
虚子の忌や八十路で俳句はじめしが
佐々木力
炎環
200907
鎌倉はいつ訪ふも虚子忌かな
竪山道助
風土
200907
春の汗拭ひて虚子の忌なりけり
根岸善行
風土
200907
虚子の忌のつば広帽の漢かな
浅田光代
風土
200907
虚子忌かな巻き上げて食ぶスパゲッティ
柴田久子
風土
200907
汝等の虚子忌我等の啄木忌
竪山道助
風土
200907
虚子の句の対幅かかげ虚子忌かな
手島伸子
雨月
200907
由比ヶ浜の波に目覚めて虚子忌なる
手島伸子
雨月
200907
椿寿忌や香煙あふる寿福寺に
手島伸子
雨月
200907
鎌倉の花の万朶の虚子忌かな
高木典子
雨月
200907
虚子の忌や逝きて早くも半世紀
高木典子
雨月
200907
寿福寺に句友の溢れ虚子忌かな
高木典子
雨月
200907
鎌倉の燕の来たる虚子忌かな
山田春生
万象
200907
虚子忌へと繋いでゆける八分咲
稲畑廣太郎
ホトトギス
201004
虚子の忌の退院句作励まばや
大橋敦子
雨月
201005
大甕をひと廻りして虚子忌かな
本多俊子
槐
201006
全集に恋の句見つけたる虚子忌
涼野海音
火星
201006
三々五々虚子忌日和の句会かな
鎌倉喜久恵
あを
201006
ダムの吐く水太かりき虚子忌かな
大島翠木
槐
201008
虚子の忌は母の忌我の誕生日
和智秀子
酸奬
201008
愛蔵の渡仏日口記や椿寿の忌
竹下陶子
ホトトギス
201009
襟正せとの花冷の虚子忌かな
安原葉
ホトトギス
201009
虚子よりも吾は長く生き忌を修す
嶋田一歩
ホトトギス
201009
アインシュタインと同時代なる高虚子忌
嶋田一歩
ホトトギス
201009
君在さば君在さばとて今日虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
201104
限りある命と知つてゐる虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
201104
詩人の古城の句吟虚子忌日
紀川和子
璦
201105
大いなる花の虚子忌となりにけり
安立公彦
春燈
201106
虚子の忌や日うら日おもて櫻濃き
安達実生子
苑
201107
椿寿忌や携帯に着くフォト俳句
藤原若菜
春燈
201107
古語辞典書棚に眠る虚子忌かな
戸谷たみ子
酸漿
201107
ひとりしずか貰うて飾る虚子忌かな
谷村幸子
槐
201108
虚子の軸かけ流したる子規忌かな
今井千鶴子
ホトトギス
201202
椿寿忌を驚かしたる花嵐
小川玉泉
末黒野句集
201203
椿寿忌や椿を支ふ竹の棒
原久栄
末黒野句集
201203
墓前には赤いらふそくてふ虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
201204
くつろぎの旅は虚子忌を終へてより
稲畑廣太郎
ホトトギス
201204
椿寿忌や空青あをと風もなく
小渕二美江
春燈
201207
虚子花洛忌月の雲が嶺にあり
丸井巴水
京鹿子
201207
大いなる空が息してゐる虚子忌
岩岡中正
ホトトギス
201209
きらきらと海きらきらと虚子忌なり
北崎展江
くりから
201209
虚子庵を車窓より見て虚子忌なり
田中貞雄
自註句集
201301
没後半世紀存問虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
201304
虚子忌とは巡る月日も一瞬に
稲畑汀子
ホトトギス
201304
誰彼に会ひし虚子忌となりしこと
稲畑汀子
ホトトギス
201304
椿寿忌と言はるる虚子先生偲ぶ
大橋敦子
雨月
201305
虚子の忌やひたすら父の偲ばるる
大橋敦子
雨月
201305
虚子の忌は即ち父恋父の声
大橋敦子
雨月
201305
虚子の忌や面晤叶ひし日のことを
大橋敦子
雨月
201305
椿寿忌と言はるる虚子先生偲ぶ
大橋敦子
雨月
201305
虚子の忌の椿求めて花屋まで
大橋敦子
雨月
201305
散椿盆に山盛り虚子忌かな
萩原すみ
春燈
201307
虚子ありてこそ我らあり虚子忌くる
水谷文謝子
雨月
201401
みよし野の旅近づけてゐし虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
201404
をさまりし風雨のなごり無き虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
201404
修し来し虚子忌も過ぎてゆけるもの
稲畑汀子
ホトトギス
201404
快晴の虚子忌日和をたまはりし
稲畑汀子
ホトトギス
201404
離陸せし空に道あり虚子忌晴
稲畑汀子
ホトトギス
201404
鎌倉の風に触れたるより虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
201404
虚子忌よりつづく外出よ今日も又
稲畑汀子
ホトトギス
201404
椿寿忌の駄賃の一句らちもなし
井上石動
あを
201405
虚子の忌の山ありて川光るなり
水野恒彦
槐
201407
漱石忌虚子への手紙てふ展示
稲畑廣太郎句帳
ホトトギス
201412
虚子と居て我若かりし子規忌かな
今井千鶴子
ホトトギス
201501
とつとつと語れる虚子や子規忌来る
今井千鶴子
ホトトギス
201501
上木を告ぐる虚子忌となりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
201504
温厚に生きむ心や虚子忌来る
細川コマヱ
雨月
201506
ささやかな句会のありし虚子忌かな
中林晴雄
槐
201507
鎌倉に大粒の雹虚子忌なり
竪山道助
風土
201507
鼻唄を口ずさみゆく虚子忌かな
山田春生
万象
201507
かく荒るる虚子忌の雨と記憶せん
稲畑汀子
ホトトギス
201604
録音のこゑよみがへる虚子忌かな
落合絹代
雨月
201607
歳時記の手擦れ繕ふ虚子忌かな
小木曽文明
雨月
201607
忌日寺小鳥は虚子の化身とも
稲畑廣太郎
ホトトギス
201610
一茶忌や信濃に虚子の暮せし日
稲畑廣太郎
ホトトギス
201611
虚子作の歌舞伎に偲ぶ一茶の忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
201611
一茶忌や虚子を恐れぬ雀どち
稲畑廣太郎
ホトトギス
201611
今日散るか明日の虚子忌まで持つか
稲畑廣太郎
ホトトギス
201704
虚子忌終れば満開の旅路かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201704
縁とは昨日虚子忌で会へし人
稲畑廣太郎
ホトトギス
201704
虚子の忌の森に彩あるもの探す
宮内とし子
沖
201706
虚子の忌の日当る山と翳る山
水野恒彦
槐
201707
椿寿忌や参加確認伊予ことば
数長藤代
鴫
201707
椿寿忌や忘るる勿れこの一句
唐澤春城
ホトトギス
201708
虚子の忌のほどなく雨の落
山田閨子
ホトトギス
201708
ユネスコに日本の俳句推す虚子忌
大久保白村
ホトトギス
201709
東京の子を訪ふ母の虚子忌旅
大久保白村
ホトトギス
201709
山会を世に問ふ虚子忌なりしかな
稲畑汀子
ホトトギス
201804
西方に二重虹立つ椿寿の忌
工藤義夫
馬醉木
201805
重ね来し虚子忌絵巻を繰る至福
藤浦昭代
ホトトギス
201806
花つむじぶつかつて来る虚子忌かな
南うみを
風土
201807
嬬恋にひとり虚子忌を修しをり
中杉隆世
ホトトギス
201808
伝統は磨き繋いでけふ虚子忌
熊埜御堂義昭
ホトトギス
201809
西虚子忌過ぎしばかりに集ふ会
稲畑汀子
ホトトギス
201810
椿寿忌や仕草戯けし亡き友の
中川のぼる
集
201902
西ノ下の旅告げもして西虚子忌
千原叡子
ホトトギス
201903
鳶の笛楽となりゆく虚子忌かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201904
大切な人の姿の無き虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
201904
虚子忌過ぎとしあつ忌過ぎ美奇忌過ぐ
大久保白村
ホトトギス
201909
止みさうに止みさうに雨降る虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
202004
はるばると雨をいとはぬ虚子忌かな
稲畑汀子
ホトトギス
202004
今年又虚子忌に欠けし人のこと
稲畑汀子
ホトトギス
202004
虚子忌より戻りし話題加はりぬ
稲畑汀子
ホトトギス
202004
虚子を知る人又一人逝く虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
202004
花びらの洞に吸はるる虚子忌かな
南うみを
風土
202006
鳥鳴きて虚子の忌日と教えらる
谷口一献
六花
202007
俳句史を読みつつ思ふけふ虚子忌
西村やすし
ホトトギス
202009
ともかくも西の虚子忌の予定組む
稲畑汀子
ホトトギス
202010
東京に居て心には西虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
202010
体力の続く限りの西虚子忌
稲畑汀子
ホトトギス
202010
長生きも元気なればと西虚子忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
202010
心してひとりの虚子忌修すのも
木村享史
ホトトギス
202010
虚子忌六十回を回顧しひとり酌む
木村享史
ホトトギス
202010
句座親し西の虚子忌を終へて尚
稲畑廣太郎
ホトトギス
202010
虚子知らぬことが露けくする忌日
海輪久子
ホトトギス
202102
僧もまた若きに継がれ西虚子忌
安原葉
ホトトギス
202103
立子忌も虚子忌も無くて会へぬまま
星野椿
ホトトギス
202107
虚子を知る一人となりし虚子忌かな
中杉隆世
ホトトギス
202108
虚子の忌を修す米寿の翁となり
木村享史
ホトトギス
202110
富士を仰ぎひとりの虚子忌暮れにけり
木村享史
ホトトギス
202110
花は散りにけり虚子忌を前にして
相川健
鴻
202110
両名誉主宰は悲西虚子忌
安原葉
ホトトギス
202203
小斎を守り虚子忌を近づける
稲畑廣太郎
ホトトギス
202204
鳶の笛半音上がり虚子忌かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
202204
鳶が輪を描けぱ椿寿忌日和かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
202204
虚子の忌を明日に草加の舟番所
増成栗人
鴻
202206
柏槙の直立したる虚子忌かな
森田節子
風土
202207
虚子の忌を甘茶の寺に待ち合はす
住田千代子
六花
202207
椿寿忌や赤き袱紗を懐へ
住田千代子
六花
202207
虚子の忌や文字の破片の桜貝
平居澪子
六花
202207
虚子の忌や大樹に倚りて海を見る
平居澪子
六花
202207
虚子の忌に小鼓の盃交はしけり
谷口一献
六花
202207
虚子の忌や盃にひび僅かあり
谷口一献
六花
202207
西虚子忌母の不参を詫びもして
稲畑廣太郎
ホトトギス
202210
虚子忌てふ宇宙よりなほ重きこと
猪俣北洞
ホトトギス
202210
汀子恋ひつつの虚子忌を老一人
木村享史
ホトトギス
202210
2023年4月8日
作成