辛きもの控へ茎漬ひかへざる
稲畑汀子
ホトトギス
200011
鐘楼に茎漬の樽並びゐる
三代川次郎
俳句通信
200101
茎漬は京の老舗と決めてをり
稲畑汀子
ホトトギス
200111
茎漬のあれば炊きたて飯所望
稲畑汀子
ホトトギス
200111
茎漬の塩はあら塩赤穂より
細川コマヱ
雨月
200202
茎漬の重しの沈む頃ほひか
佐藤節子
銀化
200202
世渡りの極意は知らず茎漬くる
園多佳女
雨月
200303
茎漬やひらがな多き里ことば
宇都宮滴水
京鹿子
200403
茎漬へ日矢ひとすぢの刻の過ぐ
宇都宮滴水
京鹿子
200501
茎漬の石に手を触れ思ふこと
廣瀬義一
雨月
200802
茎漬の石の沈みや一番星
川口襄
遠嶺
200803
茎漬の歯にはさまるもよしとして
稲岡長
ホトトギス
200803
茎漬の一人前を旅の荷に
稲畑汀子
ホトトギス
200911
茎漬に進む食欲恐れけり
稲畑汀子
ホトトギス
200911
茎漬の累代の石てらてらす
定梶じょう
あを
201002
茎漬くる権現山に雪来しと
谷村祐治
雨月
201102
茎漬や減塩をこそこころして
田中春子
雨月
201103
媼とも思へぬ力茎漬くる
谷村祐治
雨月
201202
茎漬にケーキフォークを添へらるる
箕輪カオル
鴫
201304
茎漬ける比叡颪の昨日今日
豊田高子
万象
201404
茎漬や重石加減に味しまり
丸尾和子
雨月
201602
茎漬や夜風の通る竹の音
柴田佐知子
空
201703
茎漬やきのふと同じ独り言
川内谷育代
馬醉木
201704
茎漬や今日も一日終へて酒
浜崎素粒子
ホトトギス
201806
2021年11月17日
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