第14回評議員会(平成23年11月30日)概要報告
主な提言内容
- 産業界報告書について、今後新たな事実が判明した後、的確にフォローしていくことが大事で、データを見る限り報道されているような配管破断は起きていないこと、今回の事故の大きな原因は、交流電源だけでなく直流電源も失われていたこと、水素の漏洩ルートなど、報告書に明記してほしい。
- QMSにおける書類主義が大きな弊害となっている。大事なことは新しい知見を取り込んで速やかに対策をとるということであるが、その仕組みができていなかった。これでは、危険を察知し、点検に入れようという新しい取り組みが阻害されてしまう。書類主義を是非撤廃してほしい。
- 今回、国の規制体制が変わるが、形だけでなく内容も変えるように、原技協も言うことが大事であろう。
- 原技協として、是非、マスメディアや地域住民に第三者的に積極的に情報発信をしてほしい。
- 原子力ムラと揶揄されているが、これは、男性のエリート社員だけで原子力をやっており、硬直的で何も変わらない、融通がきかない、と見えてしまうからで、是非、高い技術力やキャリアを有した女性職員の採用も考えてほしい。
- 原技協は、他の団体に比較し、マスメディアへの働きかけはまだまだ弱いと思われるので、是非、積極的に行っていただきたい。
- 原子力安全について、国の方針が決まる前に、民間としても事前に議論し、考え方をきちんと決めておくべき。
以上