天然物を原料とした高吸水性樹脂の創製
紙おむつなどに用いられている高吸水性樹脂は石油から作られ、主に焼却によって処分されています。私たちは綿や木材の主要成分であるセルロース、エネルギー源であるデンプン、カニやエビの甲羅に含まれるキチンなどの天然物を化学的に処理することによって、微生物の作用で分解可能な高吸水性樹脂を得る検討を進めています。
右の写真は綿の花です。観賞をかねて、毎年栽培しています。
博多湾に大量発生するアオサを原料とした機能性材料の創製
博多湾東部の和白干潟は渡り鳥の重要な飛来地として知られています。しかし、毎年夏になると海藻のアオサが大量に発生し、景観を損ねるほか、生態系への悪影響が懸念されています。回収されたアオサは現在のところ廃棄処分されるのみですが、有効活用することが望まれます。私たちはアオサから各種生活関連材料を創り出す検討を行っています。
右の写真はアオサが和白干潟を覆い尽くしている様子を示したものです。