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2019年06月17日授業報告
モジュール1 Day4 「ファシリテーションを実践から学ぶ」講義が終了しました。
雨が降る中、定刻通り、6月15日(土)モジュール1Day4「ファシリテーションを実践から学ぶ」の講義が始まりました。本日は、実際に模擬会議を組み立て(プログラムデザイン)、合意形成に導くためのファシリテーターとしての関わりを演習を通し学びます。
前回の振り返り
まず初めに、前回会議の振り返り。「会議の前提条件」をあわせる大切さ、Day3で学んだファシリテーションの基礎、ファシリテーターが行うことを復習。職場で実践したことを共有しました。
※(注記)ファシリテーターの役割
・議論の場づくり(準備)
・傾聴と質問(メッセージの意味を明確にする)
・ファシリテーショングラフィック(議論を描いて整理する)
会議デモンストレーション
化粧品販売会社でコスト削減プロジェクトが発足したと仮定、受講生4名が人事部、販売物流部、営業部、経理部の各課長に、ファシリテーター(平山先生)、グラフィカー(岸先生)にて、30分程度のデモ会議を実施します。他の受講生は会議の内容ではなく、話し合いが行われている「場と人」を観察します。デモ会議にて、前回学んだ、マッピング、ファシリテーシショングラフィックが実践されます。
デモ会議終了後、他の受講生と気づきを共有...。
会議を進めるにあたり平山先生が用意した「プログラムデザインシート」を基に、会議を振り返ります。プログラムデザインをする際に大切な「テーマ、目的、目標、ルール、時間配分」等を確認。そして最も重要な「前提条件」なぜ「コスト削減」が必要なのか共通認識をあわせることの大切さを再確認しました。
この会議では、ファシリテーターの場に応じた役割をみることができました。本来は、中立的立場で「場、人に働きかけ」、対話を促すファシリテーター。受講生が、他者に問いかけ場がにぎわった瞬間、その場の状況を受け、ファシリテーターが気配を消しました。場を見極め、場を信じ(参加者を信じる)ことの大切さを学びました。またグラフィカーが発言を記録することにより、個人の発言量をみえる化、発言が少ない人の発言を引き出す役割を担っていることも実感しました。
プログラムデザイン概論
プログラムデザインを作成する際設定する、「目的」「目標」の大切さ、合意形成を目指しプログラムを設計する際、少数意見を考慮することの大切さを学びます。少数意見を考慮し、合意形成を円滑にするための「根回し」。混乱が生じそうな要素を事前に確認することで、場づくりが円滑に進みます。根回しとは、合意形成を促進するテクニックの一つであることを学びました。
プログラムデザイン演習
午後からは「犯罪防止対策住民会議」の状況設定シートを基に、グループで、架空の町内会議を、賛成派の町内会長、総務会計、中立派の住民A、反対派の住民B、住民Cに分かれ、おこなっていきます。ファシリテーターは総務会計(賛成派)です。個人、全員でプログラムデザインシートを作成していきます。反対意見をしっかり考慮し、プログラムデザインを作成する際の「目標」設定、事前準備である「根回し」を決定していきます。
ファシリテーション実践演習
実践演習では、2日間で学んだことをふまえ、状況設定シート(避難所生活ルール決め)に基づき、デモ会議を進めていきます。各グループごとに「テーマ、目的、目標、ルール」を設定し、各チームでプログラムを作成し、会議を実施していきます。会議終了後、全体を振り返り、「目的」を達成するために、時には「目標」を変える柔軟性が大切であるとの意見があがりました。
Day4実践編では、「場と人」に柔軟性を持ち働きかけるファシリテーター、少数意見を否定しない「根回し」という事前準備を学びました。次回は平山先生、モジュール1最後の講義「リーダーシップ論」です。リーダーとしてチームを動かすためのポイントを学んでいきます。