福岡県立大学社会福祉学会第 15 回大会
福岡県立大学リカレントセミナー
開催のご案内
【共 催】
福岡県立大学社会福祉学会・福岡県立大学人間社会学部社会福祉学科
【後援(予定)】
(社福)福岡県社会福祉協議会 (公社)福岡県社会福祉士会
(一社)福岡県精神保健福祉士協会 (一社)福岡県医療ソーシャルワーカー協会
(公社)福岡県介護支援専門員協会 (一社)福岡県スクールソーシャルワーカ―協会
【大会テーマ】
「福祉実践からソーシャルワークの価値を問う」
【日時】
2023 年 12 月 9 日(土)13:00〜17:00
【会場】
福岡県立大学 講堂(福岡県田川市大字伊田 4395 番地)
1.「福岡県立大学社会福祉学会第 15 回大会」開催のご挨拶
会長 鬼﨑 信好
ご案内の通り、来る 12 月 9 日に「福岡県立大学社会福祉学会第 15 回大会」を開催さ
せて戴くことになりました。大会テーマをどのようにするかについて理事会で議論を重ねま
したが、今度の大会テーマは、《福祉実践からソーシャルワークの価値を問う》に致しました。
社会福祉の先駆者である山室軍平は、大正 14 年に中央社会事業協会の講演で「社会事
業家の要性」として 3 つの要素を指摘しました。社会事業家とは現代風に云えば、ソーシャ
ルワーカーを指しています。そこで一番目に指摘されたのは「価値観」です。援助者(ソーシ
ャルワーカー)として最も大事なことだと思います。
21 世紀をむかえて、わが国は一段と人口の少子化・高齢化が進行し、家族機能の弱体
化、地域社会の解体等が顕著になってきています。地域社会で暮らしている人々のなかに
は、生きづらさや生活困難さを感じている人々が多くなってきています。
例えば、2002 年以降において取り組まれるようになったホームレス支援は、幾度の延
長を含んで各種の制度上の取組みの結果、表面上のホームレスの方は少なくなりましたが、
ネットカフェに滞在するなどにより、潜在化している部分があります。また、子ども食堂、ヤ
ングケアラーなどの問題への対応が求められるようになっています。
そこで、今一度、ソーシャルワーカーとしての立脚点と進むべき方向性を再確認する必要
があるのではと云うことになりました。
今回大会の基調講演は、日本社会福祉学会会長(同志社大学社会学部教授)の空閑浩人
(くが・ひろと)先生にお願いすることにしました。先生はソーシャルワーカーの実践基盤の
構築を研究テーマにされていますので、今回の大会テーマにマッチしており、有意義なお話
しを戴けるものと思います。
空閑先生の基調講演を受けて、シンポジウムを設けておりますが、シンポジストの 4 名の
皆様は、福岡県立大学が設置された 1992(平成 4)年以降の大学創設時期の学部生だっ
た方々です。県立大学が「九州初の公立系福祉総合大学」として文部科学省から認可を受け
て人気を博しました。入試の実質倍率は推薦入試で10倍前後、一般入試で 7 倍前後ありま
した。この様な中で、厳しい入試を乗り越え学生生活を送り、卒業後において社会福祉実践
現場で中堅幹部として活躍されています。日々の業務の中で、利用者・当事者との向き合い
方に悩んだり、逃げ出したくなった時もあったのではないかと推察します。
シンポジストとして、限られた時間の中で、その思いを皆様にご披露していただければ幸
甚です。
2.基調講演(リカレントセミナー)
「ソーシャルワークの新時代を拓く
-実践を起点とした共通基盤の確立と価値・倫理の創造・発信に向けて-」
講 師 : 空閑 浩人 氏
(日本社会福祉学会会長・同志社大学社会学部社会福祉学科 教授)
【講師・空閑浩人先生から皆様へ】
日本では 2020 年からの新型コロナウイルス感染症の拡大以降、様々な社会問題や生活問題が
顕在化しました。その多くは、コロナ禍以前から私たちの回りに存在していたものです。
私たちが暮らす社会は依然として、格差や貧困、差別や分断の問題を抱える状況のなかにあります。
そのなかで、様々な生きづらさや生活のしづらさを抱える人々がいます。どこにも誰にも繋がることが
出来ず、地域で孤立状態を強いられる人々もいます。そして、先の見通しが得られない、言い知れぬ不安
感が漂うような空気感のなかで、SNS 上の過度な誹謗中傷や理解できないような犯罪の発生など、
人々がゆとりや寛容さ、他者への想像力を失い、殺伐とした社会の雰囲気を強く感じます。
そのような時代だからこそ、介護や保育、ソーシャルワーク、地域づくりなどの様々な社会福祉の活動
や実践があること、その活動や実践に携わる支援者や専門職、地域住民がいること、そして社会福祉法
人や NPO 法人等の様々な団体、社会福祉関連の施設や事業所が地域にあることが、「この時代と社会
状況」のなかで、今を生きる人々の、地域の、社会の「希望」であると思います。
今こそ、ソーシャルワークが求められる時代です。新たな価値と倫理の創造と発信を目指す新時代の
ソーシャルワークのあり方(共通基盤)を、皆様とともに拓くきっかけになればと思っています。
◇講師紹介◇
空閑 浩人(くが ひろと) 氏
同志社大学社会学部社会福祉学科教授 社会福祉士 博士(社会福祉学)
【専門領域】ソーシャルワークおよびソーシャルワーカー養成に関する研究。
大学では、社会福祉・ソーシャルワーク関連の講義科目や実習科目を中心に担当。
【社会活動】現在、日本社会福祉学会会長、日本ソーシャルワーク学会副会長、日本ソーシャルワ
ーク教育学校連盟常務理事、京都府社会福祉審議会委員長、滋賀県社会福祉審議
会委員、京都府社会福祉協議会福祉人材・研修センター運営委員長などを務める。
【 著 書 】『生活困窮者自立支援法 自立相談支援事業 従事者養成研修テキスト』(共著
2022 年:中央法規)『みんなでめざそう!地域づくりとソーシャルワークの展開』
(共著 2021 年:全国社会福祉協議会)、『ソーシャルワークの基盤と専門職(新
MINERUVA 社会福祉士養成テキストブック)』(編著 2021 年:ミネルヴァ書房)など。
3.シンポジウム(第 15 回大会)
「各々の実践で求められるソーシャルワークの価値とは」
コーディネーター:本郷 秀和 氏(福岡県立大学社会福祉学会副会長)
シ ン ポ ジ ス ト:池本 隆幸 氏(直方市福祉事務所 保護・援護課長)
最所 栄策 氏(糸島市前原西地域包括支援センター センター長)
小山 浩俊 氏(福岡市社会福祉協議会 地域福祉部地域福祉課長)
松崎 貴之 氏(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 障害福祉専門官)
コ メ ン テ ー タ ー:空閑 浩人 氏(日本社会福祉学会 会長 ・ 同志社大学社会学部 教授)
◇シンポジスト紹介◇
・池本 隆幸 氏:1997 年度卒業。平成 11 年直方市役所入庁後、介護保険課、保護課、保険課、高齢
者支援課長を経て、現在、保護・援護課長。
・最所 栄策 氏:2004 年度卒業。卒業後より、福岡県の社会福祉法人 慈愛会 富の里にて高齢者
事業を中心にケアワークやソーシャルワークに従事。現在、糸島市前原西地域包括支
援センターのセンター長、当市の重層的支援体制整備事業の委員を担当。
・小山 浩俊 氏:2004 年度卒業。「地域福祉ソーシャルワーカー(CSW)」や「生活支援コーディネー
ター」として、主に住民主体の見守りや生活支援の仕組みづくり、地域資源の開発等
に関わる業務を経験。現在、福岡市社会福祉協議会地域福祉課長。
・松崎 貴之 氏:1996年度卒業。社会福祉法人で施設や事務局職員として知的障害者福祉に従事。
2004 年中央競馬馬主社会福祉財団の補助により海外研修に参加。2015年経営
学修士(MBA)取得。2021年より現職。
【コーディネーター・本郷秀和副会長から皆様へ】
皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。このたび、福岡県立大学社会福祉学会のシンポジウムの
コーディネーター役を努めさせて頂く、副会長の本郷秀和と申します。
今回のシンポジウムは、日本社会福祉学会長(同志社大学 教授)の空閑浩人先生を交え、「各々の実践
で求められるソーシャルワークの価値とは」をテーマとして設定しました。シンポジウムでは、4 名の本学
卒業生からのこれまでのソーシャルワーク実践と利用者支援に求められる価値について各々の立場から
のご報告を頂き、ともに考えてみたいと思います。会員、卒業生、在学生、関係機関、県民の皆様方など
の積極的な御参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
4.プログラム
12:30〜13:00 受付(管理棟講堂前)
13:00〜13:15 開会
13:20〜14:30
基調講演(リカレントセミナー)
「ソーシャルワークの新時代を拓く
-実践を起点とした共通基盤の確立と
価値・倫理の創造・発信に向けて-」
講 師 : 空閑 浩人 氏
(日本社会福祉学会 会長 ・
同志社大学社会学部社会福祉学科 教授)
14:30〜14:40 休憩
14:40〜15:50
シンポジウム(第 15 回大会)
「各々の実践で求められる
ソーシャルワークの価値とは」
・池本 隆幸 氏(直方市福祉事務所 保護・援護課長)
・最所 栄策 氏(糸島市前原西地域包括支援センター センター長)
・小山 浩俊 氏(福岡市社会福祉協議会 地域福祉部地域福祉課長)
・松崎 貴之 氏(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉専門官)
15:50〜16:05 休憩
16:05〜16:50 質疑応答・コメンテーターからの講評等
16:55〜17:00 閉会
17:10〜17:40 総会
18:30〜20:30
懇親会
会場:稚加栄
(田川市番田町 6-23 TEL0947-42-1245)
5.大会参加費及び懇親会参加費
会 員 非会員 大学院生 学 生
学会参加費 1000 円 2000 円 500 円 無料
懇親会費 4500 円 3000 円
(注記)基調講演については、福岡県立大学共催のリカレントセミナーと同時開催としますので、どなたも無料
でご参加いただけます。
6.参加申し込み方法
基調講演及びシンポジウムにご参加の方は、下記の(1)QR コード(URL)から Google フ
ォームにアクセスしていただき、必要事項を記入していただくか、(2)別紙 1の「参加申込書」
にご記入の上、FAX にてお申し込みください。なお、参加申し込み締切は 11 月 24 日(金)
までとさせていただきます。
★お申し込み先
(1)Google フォーム
URL: https://forms.gle/pDEHe7WSqiGSG9CP7
(2)FAX 番号:0947-42-6171(大学代表)
だいやまーく ご質問等ございましたら、下記連絡先までお問い合わせください。
福岡県立大学社 会福祉学会第 15 回大会 事務局
福岡県立大学人間社会学部社会福祉学科
福岡県田川市伊田 4395 番地
TEL:0947-42-2118(代表) FAX:0947-42-6171(代表)
事務局長 松岡 佐智 matsuoka@fukuoka-pu.ac.jp
(別紙1)
FAX: 0947-42-6171
福岡県立大学社会福祉学科 松岡佐智 行
福岡県立大学リカレントセミナー及び社会福祉学会第 15 回大会
参加申込書
名前
住所
所属 卒業年度(福岡県立大学卒業生の方のみ):TEL: E-mail:
(注記) ご提供いただきました「個人情報」につきましては、本学会以外の目的では使用いたしません。
1基調講演(参加費無料)
≪ 参加する ・ 参加しない ≫
2シンポジウム(参加費が必要です:学会員 1000 円、非学会員 2000 円、
大学院生 500 円、学部生 無料)
≪ 参加する ・ 参加しない ≫
3懇親会(参加費 4500 円、大学院生・学部生の方は 3000 円)
≪ 参加する ・ 参加しない ≫
5その他、学会へのご要望等がございましたらお書き下さい。
11 月 24 日(金)締切

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