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飼料の有害物質の指導基準及び管理基準について

63畜B第2050号
昭和63年10月14日
農林水産省畜産局長
改正履歴
平成 3年 8月 5日 3畜B第 1631号
平成 4年12月 4日 4畜B第 2498号
平成 6年12月13日 6畜B第 1855号
平成 8年 2月 5日 8畜B第 90号
平成10年 2月12日 10畜B第 99号
平成11年 2月16日 11畜B第 188号
平成18年 5月29日 18消安第 2323号
平成20年 1月31日 19消安第12604号
平成20年 4月 1日 19消安第14729号
平成21年 1月29日 20消安第10846号
平成22年 9月 8日 22消安第 5163号
平成23年 1月14日 22消安第 7823号
平成23年11月17日 23消安第 4126号
平成24年 4月 9日 23消安第 6529号
平成24年12月17日 24消安第 4304号
平成25年10月30日 25消安第 3421号
平成26年 1月20日 25消安第 4777号
平成27年 6月25日 27消安第 1935号
平成28年 3月23日 27消安第 6092号
平成28年 8月 8日 28消安第 2006号
平成28年12月22日 28消安第 3615号
平成29年12月 1日 29消安第 4265号
平成30年12月19日 30消安第 4500号
令和 元年 8月 6日 元消安第 1605号
令和 2年 1月21日 元消安第 4446号
令和 2年 6月 1日 2消安第 921号
令和 2年10月15日 2消安第 2921号
令和 3年 1月13日 2消安第 4419号
令和 4年 2月14日 3消安第 5641号
令和 5年 1月13日 4消安第 5136号
令和 5年12月 1日 5消安第 4714号
令和 6年 2月22日 5消安第 6733号
飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(昭和28年法律第35号。以下「法」という。)第23条においては、有害な物質を含む飼料等の使用が原因となって、有害畜産物が生産され、又は家畜等に被害が生ずることにより畜産物の生産が阻害されることを防止するため、有害な物質を含む飼料等の製造、輸入、販売又は使用の禁止が定められています。
同条第1号に掲げる有害な物質を含み、又はその疑いがある飼料に該当するかどうかを判断するため、下記の有害物質とその対象となる飼料については基準を定めていますので、貴会傘下の会員(組合員)に対する工程管理の周知徹底につき御協力をお願いします。

1 別紙1の指導基準を超えた飼料については、法第23条第1号に掲げる有害な物質を含み、又はその疑いがある飼料に該当する。

2 別紙2の管理基準を超えた飼料については、直ちに法第23条第1号に掲げる飼料に該当しないが、農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課(以下「農林水産省」という。)が、飼料から畜産物への移行性や家畜等への影響の状況等を総合的に勘案した上で法第23条第1号に掲げる飼料に該当するか判断する。

3 事業者による工程管理の自主検査等により指導基準又は管理基準を超えた飼料が確認された場合には、事業者は、農林水産省に速やかに報告すること。

4 指導基準又は管理基準を超えた場合には、飼料の製造等の工程管理が適切に実施されていなかった可能性があることから、事業者は、関係者と協力して原因究明を行い、同様の事例が再発することのないよう努めること。

5 本基準に係る分析法は、「飼料分析基準」(令和5年12月1日付け5消安第4714号農林水産省消費・安全局長通知)によるものとすること。

指導基準
単位:mg/kg
種類 有害物質名 対象となる飼料 基準
かび毒 アフラトキシンB1 搾乳の用に供する牛、めん羊及び山羊に給与される配合飼料 0.01
管理基準
単位:mg/kg
種類 有害物質名 対象となる飼料 基準
農薬 2,4-D 稲わら 1
MCPA 稲わら 2
アゾキシストロビン 稲わら 5
稲発酵粗飼料 1
籾米 2
イソチアニル 稲わら 2
稲発酵粗飼料 0.7
籾米 0.3
イソプロカルブ 稲わら 1
稲発酵粗飼料 0.1
イソプロチオラン 稲わら 40
稲発酵粗飼料 20
籾米 15
イプフルフェノキン 稲わら 4
イプロベンホス 稲わら 15
イミダクロプリド 稲わら 10
稲発酵粗飼料 3
籾米 3
インピルフルキサム 稲わら 0.4
稲発酵粗飼料 0.2
エチプロール 稲わら 3
籾米 1
エディフェンホス 稲わら 10
稲発酵粗飼料 1
エトフェンプロックス 稲わら 30
稲発酵粗飼料 10
籾米 20
オキサジクロメホン 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.1
オキソリニック酸 稲わら 10
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 3
オリサストロビン 稲わら 5
稲発酵粗飼料 0.7
籾米 1
カルプロパミド 稲わら 3
稲発酵粗飼料 0.7
カルベンダジム、チオファネート、チオファネートメチル及びベノミル 稲わら 20
稲発酵粗飼料 5
籾米 5
カルボスルファン 稲わら 0.7
稲発酵粗飼料 1
キノクラミン 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 0.05
クミルロン 稲わら 2
グリホサート 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.2
グルホシネート 稲わら 0.5
稲発酵粗飼料 0.1
クロチアニジン 稲わら 10
稲発酵粗飼料 2
籾米 5
クロマフェノジド 稲わら 5
籾米 3
クロラントラニリプロール 稲わら 0.15
稲発酵粗飼料 0.05
クロロタロニル 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.1
シアントラニリプロール 稲わら 0.06
稲発酵粗飼料 0.2
シクロピリモレート 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.05
ジクロベンチアゾクス 稲わら 0.06
稲発酵粗飼料 0.06
ジクワット 稲わら 0.05
稲発酵粗飼料 0.05
ジノテフラン 稲わら 10
稲発酵粗飼料 5
籾米 15
シハロホップブチル 稲わら 2
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 2
シメコナゾール 稲わら 3
籾米 0.3
ジメタメトリン 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.1
シラフルオフェン 稲わら 20
籾米 15
スピネトラム 稲わら 0.7
稲発酵粗飼料 0.3
スピノサド 稲わら 0.5
稲発酵粗飼料 0.2
スルホキサフロル 稲わら 4
稲発酵粗飼料 3
籾米 10
ダイアジノン 稲わら 2
稲発酵粗飼料 1
ダイムロン 稲わら 0.7
稲発酵粗飼料 0.2
チアクロプリド 稲わら 0.5
稲発酵粗飼料 0.2
チアジニル 稲わら 50
稲発酵粗飼料 5
チアメトキサム 稲わら 2
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 3
チウラム 稲わら 0.04
稲発酵粗飼料 0.02
チフルザミド 稲わら 25
稲発酵粗飼料 0.5
テトラニリプロール 稲わら 0.05
稲発酵粗飼料 0.05
テブフェノジド 稲わら 20
稲発酵粗飼料 10
籾米 5
テブフロキン 稲わら 20
稲発酵粗飼料 2
籾米 3
トリクロルホン 稲わら 2
籾米 2
トルプロカルブ 稲わら 2
稲発酵粗飼料 1
籾米 1
ニテンピラム 稲わら 2
稲発酵粗飼料 1
籾米 1
パクロブトラゾール 稲わら 0.7
パラコート 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.05
ハロスルフロンメチル 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.8
ヒドロキシイソキサゾール 稲わら 1
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 0.5
ピメトロジン 稲わら 1
ピリミノバックメチル 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.2
ピロキロン 稲わら 3
稲発酵粗飼料 0.5
籾米 0.3
フィプロニル 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.1
フェノキサスルホン 稲わら 0.15
稲発酵粗飼料 0.03
フェノキサニル 稲わら 30
稲発酵粗飼料 3
フェノブカルブ 稲わら 5
稲発酵粗飼料 5
籾米 3
フェリムゾン 稲わら 20
稲発酵粗飼料 5
籾米 5
フェンキノトリオン 稲わら 1.5
稲発酵粗飼料 0.03
フェンチオン 稲わら 2
稲発酵粗飼料 0.1
フェントエート 稲わら 2
稲発酵粗飼料 1
籾米 0.7
フサライド 稲わら 130
稲発酵粗飼料 30
ブプロフェジン 稲わら 25
稲発酵粗飼料 15
籾米 10
フラメトピル 稲わら 3
稲発酵粗飼料 0.5
籾米 0.5
フルジオキソニル 稲わら 0.05
稲発酵粗飼料 0.1
フルピリミン 稲わら 7
籾米 9
フルトラニル 稲わら 60
稲発酵粗飼料 15
籾米 20
プロクロラズ 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.1
プロパニル 稲わら 0.05
稲発酵粗飼料 0.05
籾米 0.05
プロヘキサジオンカルシウム塩 稲わら 0.2
プロベナゾール 稲わら 8
稲発酵粗飼料 0.7
籾米 0.3
ブロモブチド 稲わら 2
稲発酵粗飼料 0.5
フロルピラウキシフェンベンジル 稲わら 7
稲発酵粗飼料 0.2
籾米 0.6
ペノキススラム 稲わら 0.2
稲発酵粗飼料 0.1
籾米 0.1
ヘプタクロル 稲わら 0.02
稲発酵粗飼料 0.02
籾米 0.02
ベンズピリモキサン 稲わら 20
稲発酵粗飼料 6
籾米 6
ベンスルフロンメチル 稲わら 0.1
稲発酵粗飼料 0.05
ベンゾフェナップ 稲わら 0.7
稲発酵粗飼料 0.2
ベンタゾン 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.1
ベンチオカーブ 稲わら 0.1
稲発酵粗飼料 0.1
ペンディメタリン 稲わら 0.02
ベンフレセート 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.2
マラチオン 稲わら 0.5
籾米 2
メタアルデヒド 稲わら 0.7
稲発酵粗飼料 0.3
メタゾスルフロン 稲わら 0.15
稲発酵粗飼料 0.7
メタミホップ 稲わら 4
稲発酵粗飼料 0.5
籾米 0.4
メタラキシル 稲わら 0.5
稲発酵粗飼料 0.2
メトキシフェノジド 稲わら 5
稲発酵粗飼料 2
籾米 2
メトミノストロビン 稲わら 5
籾米 2
メプロニル 稲わら 25
稲発酵粗飼料 10
籾米 7
モリネート 稲わら 0.3
稲発酵粗飼料 0.1
重金属等 カドミウム 家畜及び家きんに給与される配合飼料 0.8
乾牧草等 1
魚粉、肉粉及び肉骨粉 3
水銀 家畜及び家きんに給与される配合飼料 0.2
乾牧草等 0.4
魚粉、肉粉及び肉骨粉 1
鉛 家畜及び家きんに給与される配合飼料 2
乾牧草等 3
魚粉、肉粉及び肉骨粉 7
ひ素 家畜及び家きんに給与される配合飼料、乾牧草等(稲わらを除く。) 2
稲わら 7
魚粉 15
肉粉及び肉骨粉 7
かび毒 アフラトキシンB1 反すう動物(ほ乳期のものを除く。牛、めん羊及び山羊にあっては、搾乳の用に供するものを除く。)、豚(ほ乳期のものを除く。)、鶏(幼すう及びブロイラー前期のものを除く。)及びうずらに給与される配合飼料及びとうもろこし 0.02
反すう動物(ほ乳期のものに限る。)、豚(ほ乳期のものに限る。)及び鶏(幼すう及びブロイラー前期のものに限る。)に給与される配合飼料 0.01
ゼアラレノン 家畜及び家きんに給与される飼料(配合飼料を除く。) 1
家畜及び家きんに給与される配合飼料 0.5
デオキシニバレノール 反すう動物(ほ乳期のものを除く。)に給与される飼料(配合飼料を除く。) 4
反すう動物(ほ乳期のものを除く。)に給与される配合飼料 3
家畜(反すう動物(ほ乳期のものを除く。)を除く。)及び家きんに給与される飼料 1
フモニシン(B1+B2+B3) 家畜及び家きんに給与される配合飼料 4
その他 メラミン及びシアヌル酸(イソシアヌル酸) 尿素を除く飼料(飼料原料を含む。) 2.5
注:1 基準の対象となる配合飼料には、混合飼料(飼料を製造するための原料又は材料を除く。)を含み、養殖水産動物用飼料は含まない。
2 「乾牧草等」は、乾牧草、ヘイキューブ、稲わら、綿実及びビートパルプを指す。
3 「肉骨粉」には、家きん処理副産物を含む。
4 農薬の欄に掲げる基準の対象となる稲わら又は稲発酵粗飼料は、飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令(昭和51年農林省令第35号)の別表第1の1の(1)のセに定める牧草の基準値の対象に含まない。なお、農薬の欄に掲げる基準は、乾物の割合を稲わらで90%(水分の割合10%)、稲発酵粗飼料で40%(水分の割合60%)、籾米で88%(水分の割合12%)としたときの値である。
5 基準の対象となるとうもろこしは、外皮、ひげ及びしんを除いた種子を指す。
6 基準の対象となる飼料が給与される家畜は、牛、豚、めん羊、山羊及び鹿を指す。ただし、フモニシン(B1+B2+B3)の基準の対象となる飼料が給与される家畜には、馬(食用に供するものに限る。)を含む。
7 基準の対象となる飼料が給与される家きんは、鶏及びうずらを指す。
8 基準の対象となる飼料が給与される反すう動物は、牛、めん羊、山羊及び鹿を指す。
9 基準の対象となる飼料が給与される家畜及び家きんの生育期は、飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令(昭和51年農林省令第35号)別表第1の1の(1)のウの注1に定める生育期に準ずるものとする。

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