企画集会 T04 3月16日 9:00-11:00 F会場
日本の高山植生は中緯度山岳にみられ,ハイマツ帯を森林限界としてその上部に成立している.中部山岳では3,000m級,北海道では2,000m級の稜線や山頂の特に風衝の強い立地,また塩基性岩地にも広がりをみせる.日本の高山植生は氷河期からの避難場所として東アジアでも重要な位置を占めている.しかし,近年シカの食害は高山帯に及び、その存亡が危惧されている.日本の高山植生の現状を知るため,植物社会学的な位置・環境・領域を踏まえた成因論,衰退の要因などについて話題を提供し,議論したい.
[T04-1] 日本の高山植生の体系化を目指して 中村幸人(東京農大・地域環境科学)
[T04-2] 北アルプス北部の高山植生の組成と分布 石田祐子(長野県環境保全研究所)
[T04-3] 分布縁辺部における高山性植生の種組成と生育状況-白山・至仏山・谷川岳・日光白根山を例として- 鈴木伸一(東京農大・短期大学)