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画像:工場] 今まで私たちは、いろいろな化学物質をたくさん使うことにより、気持ちよく生活してきました。
でも、化学物質の中には、人や動物・植物に害(がい)のあるものがたくさんあります。それらは、毎日の生活や、工場などから、私たちの身のまわりの空気や水、土などに出されています。
そして、私たちは毎日の生活の中でそれらを少しずつ体の中にいれ、だんだん体のちょうしがおかしくなるにつれて、そのことにようやく気づくのです。
いろいろな化学物質、たとえば・・・
化学物質のなまえ
どんな時に出る?
どんなえいきょうがある?
トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレン
金属(きんぞく)でできたものをあらう時につかう
地下水や土をよごす
DDT(ディーディーティー)
農薬(のうやく)としてつかわれる
地下水や土をよごす
窒素酸化物
(ちっそさんかぶつ)
自動車から出るはい気ガスにふくまれる
大気をよごす
ダイオキシン
ごみをもやす時に出る
大気や土をよごす
フロン
エアコンやれいぞうこにつかわれている
オゾンそうのはかいや、
地球温暖化(ちきゅうおんだんか)をおこす
人の体にわるい影響(えいきょう)があることがわかっている化学物質があり、その化学物質がどこで生まれ、どのように環境をよごしていくのかがはっきりしている場合は、つかい方やつかうりょうを、法律(ほうりつ)で規制(きせい)しています。
たとえば
化学物質
どんなふうに規制されている?
たとえばこんな法律
工場や農場で使う化学物質や薬品
つかいみちにあわせて使ってもよい物質や、とりあつかいの基準などを決めてあります。
化学物質審査規制法、薬事法、農薬取締法など
人が食べる食品・のみもの
安全を守るために基準を決めています。
食品衛生法、水道法など
工場などのはいガスやはい水、はいき物にふくまれる問題となる化学物質
大気や水へのはい出基準を決めています。
大気汚染防止法、水質汚濁防止法、廃棄物処理法など
しかしながら、化学物質は日本の中だけでもおよそ5万(まん)しゅるいあると言われるほど、さまざまなものが存在しています。
したがって、法律による規制だけでは、化学物質による環境汚染のすべてに対応することは、むつかしくなっています。
このため、わるいえいきょうのある化学物質を、法律による規制であまり出さないようにすることもだいじですが、それにくわえて、すでに出てしまった化学物質による
環境リスクを、きちんとわかって、管理(かんり)していくことも大切です。