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作家の田中康夫さんが長野県知事になられた頃だったと思います。コンビニで田中康夫さんの推理小説を見つけて、推理小説を書かれるイメージがなかったので、どういうものか読んでみたいと思い購入しました。
購入した推理小説の作者は田中康夫さんではなく内田康夫さんでした。いつ間違いに気づいたのかはもう覚えていないのですが、内田康夫さんの著作にはよく著者近影が載っていましたので、その写真で気づいたのかもしれないです。
田中康夫さんと間違えて購入した小説で内田康夫さんを知り、それからどっぷり内田康夫さんにはまりました。特に浅見光彦シリーズは、いろんなテレビ局でドラマ化もされていて、私は浅見光彦のお兄さんが大好きで、テレビドラマでお兄さん役をされていた中では村井國夫さんと榎木孝明さんのお兄さんが好きでした。
今回読んだ作品は、浅見光彦シリーズではなく、大学の法学の教授が主人公で、奥様との旅行先で事件に巻き込まれる話で、3つの短編で構成されていました。
主人公の同僚の宗教学の教授の若い後妻の不倫相手が昔の宗教儀式の再現中に亡くなる話、主人公が観光中に前を歩いていた女性がトンネルをでたところで消えた話、旅館で居合わせた赤ちゃんを抱いていた女性の事件に巻き込まれる話の3つ。
どの話も主人公が首を突っ込んで、推理して事件の全体像がわかるという話で、殺人事件で暗く重くなりそうなところを明るくて天真爛漫な主人公の奥様のキャラクターのおかげで、それほど暗くならずに読めました。
この単行本は、内田康夫さんが亡くなられてから発行(2021年)されたもので、この小説の初出は1990年、1991年とのことで、巻末に、性差や性別に関する固定観念や偏見に基づく記述、他にも今日の観点からは使用を控えるべき不適切な表現が用いられていますが、時代背景及び作品の持つ文学的価値と著者がすでに故人であることを考慮した上で、表現はそのままとしましたというようなことが記載されていて、時代だなぁ・・・と、この本の中で一番印象に残ったのがこの巻末の編集部の記載でした。
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