見ごろ聞きごろスーパーショット!!高崎昇平

アートアクセスがお送りする《見ごろ聞きごろスーパーショット》。今もっとも旬な人びとに意味のあるようなないような(笑)の多いインタビューをしていきます。栄えある第一回目のゲストは、日本画家の高崎昇平先生にご登場いただきました。2月3日から、銀座・ぎゃらりぃ朋で開催される新作展直前のお忙しい中、アトリエを訪問しました。


くろまる制作状況はいかがですか?

高崎(以下Tで):折り返し地点直前というところかな。
(注:インタビューしたのは1/23)

くろまるここ最近の展覧会ではご両親の故郷をモチーフにしたものが多いですが、それはどうしてですか?

T:なんだろう。ここ2、3年かな...。前(2年前の個展)は風景で北海道を描いてその感じでやったあと、今度は自分にリアリティのあるところから風景を描くっていうことを考えて。で、足がかりのあるところって考えたら、ちょうど自分の両親の生まれたところっていうのが自分にも関わりがあるわけだから、そこらへんで単なる風景以外に自分のリアリティみたいなものもあわせて展開できるかなっていうのが着眼点で...。今のところ成果がでてるかどうかっていうのは別として...(笑)。

くろまるそのプロセスを歩んでいるところですね。

T:たぶん、具体的にまだかたちがどうなるっていうことでなく、そっちの方に歩いていけば、何か自分に、こう足がかりがでてくるっていうか。

くろまるしばらくこのシリーズは続けていくのでしょうか?

T:続けていくうちに何か、ね。少しずつ深められるかなと、見切り発 車的な(笑)。わかんないけど。

くろまる好きな場所というのはありますか?

T:やっぱ、ひと気のない自然なところ...、って寂しいやつだなぁ(笑)。

くろまるでも、取材に行くところってそういうところですもんね。

T:そうだよね、ひと気のない、人工物がないところね(笑)。

くろまる好きな画家は?


T:ほんのりと、奥村土牛とかの、自然につながるなんか、決まった感じじゃないけど、深い感じにいくなるとの絵とか、いいなぁ。

くろまる突然ですが、今日は何を食べました?(笑)

T:今日!...鮭(笑)。

くろまるご飯に鮭におみそ汁って感じですね。和食が多いんですか?

T:実は、12時くらいが朝ご飯で、寝るのが朝の5、6時くらいで(笑)。

くろまるそういう生活サイクル。

T:夏は、自分が絵を描く状況で、温度があったかいと描きづらいんで、ね。(涼しい夜中に起きている)夏でも院展の人とか描いてるんだけど(笑)。絵の具をたらしたりするのに、温度が上がると膠がゆるくて(描きづらいし)、しっけがあると更にね。冬の乾燥した時期になるととてもくいつきがしっかりしてていいんだけど...。そのかわりゼラチン質で固まりやすいから、ぼ〜っとしてると、あ!プリン(状になってしまって)!描けない!で、電熱器であっためて(笑)。それは、皆嫌だって言いますね。

[画像:にこにこ話す高崎先生] くろまる最後に、もし宝くじで3億円当たったら何をしますか?絵を描き続けますか?それとも止めますか?

T:『アート・トップ』を一生分、定期購読します(笑)。でも余っちゃうよね(笑)。

くろまる私たちは買ってさえいただければそれで良いので(笑)。ではこれをご覧の皆さんが証人ということで。(笑)

T:じゃ、ダブル(2冊ずつ)で(笑)。

くろまる前払いでお願いしますよ(笑)。

くろまる高崎昇平新作個展の情報は「展覧会情報」をご覧下さい。

© Copyright 2003 Geijutsu Shinbunsha.All rights reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /