渓 さゆり
たに・さゆり
〜20030620
■しかく著書
◆だいやまーく渓 さゆり 1970 『火―′60年代後半歌集』,自費出版,22p. ASIN: B000J95A48
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◆だいやまーく渓 さゆり 19940807
『歌集 「火」以後』,六法出版社,225p. ISBN-10: 4897703468 ISBN-13: 978-4897703466 2500
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[kinokuniya] ※(注記) m,
*『「火」以後 渓さゆり歌集』六法出版社刊より
「地域精神医療」の美名に病者らを縄なえる彼らを喚ぎ闘わん
監の内に心を病みし青年はいかに癒ゆるとも狼〔ウルフ〕とよばう
永久不治の烙印に閉じこめられし者を"救援"と叫べば私もウルフ
癒えてなお狼〔ウルフ〕と呼ばるる子ら思い月近き山恋いのぼるのみ
"精神障害者福祉法"は管理のナチズムと医師らに説けり白髪の老父は
"地域精神医療"の怖さを知らぬ医師か病む者と苦しみて来し吾は打つ
■しかく言及
◆だいやまーくhttp://www.h4.dion.ne.jp/~rojyo/backnumber100_91.html
◆だいやまーくhttp://nagano.dee.cc/topics.htm
「兵士のPTSDについて
[...]
武蔵家族会であった渓 さゆりさんの以下の歌集(詳細な注によりこの国の反保安処分闘争史にもなっています)にも彼らに関する歌があります。
「火」以後 / 渓さゆり. -- 六法出版社, 1994.8」
◆だいやまーくhttp://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=166872&log=20030814
◆だいやまーく長野 英子 「追悼 渓さゆりさん」,『ごまめのはぎしり』
http://www.geocities.jp/jngmdp/
「2003年7月7日 (月) 追悼 渓さゆりさん
60年代からの反保安処分の闘士であり、そして「精神病」者の息子さんと共に生きた母である渓さゆりさんが6月20日に逝去なさいました。
刑法保安処分闘争の現場にいなかった若い方たちにとっては、貴重な反保安処分闘争の証言者であり、そしてその証言の書でもある歌集『「火」以後』の作者とご紹介したほうがいいかもしれません。
また精神障害者の家族会である、全家連の草分けの活動家でもありました。
保安処分立法を阻止を渓さんに報告できなかった悔しさを今かみ締めております。
台弘よりも秋元波留夫よりも長生きして下さい、とお電話でお話ししたときにことを思い出しております。
今もう一度反保安処分闘争の中で何が語られ、何がなされてきたかを私たち自身が読み直すことが必要だと考えます。
今年の年賀状に引用した渓さんの歌
「地域精神医療」の美名に病者らを縄なえる彼らを嗅ぎ闘わん
檻の中に心を病みし青年はいかに癒ゆるとも狼(ウルフ)とよばう
永久不治の烙印に閉じ込められし者を"救援"と叫べば私もウルフ
『「火」以後 渓さゆり歌集』六法出版社より」
■しかく言及
◆だいやまーく立岩 真也 2013年12月10日
『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社,433p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+
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[kinokuniya] ※(注記) m.
「身体障害者の運動の指導者だった
横塚晃一は一九七八年、四二歳に胃がんで――普通に早めに手を打てば死なずにすんだはずだが、生活保護の医療保護を扱わない病院にかかったといったことがあって――亡くなったのだが、その「介護ノート」が後でまとめられたりもした(介護ノート編集委員会編[1979])。吉田のことは今のところよくわからない。渓さゆりの『歌集 「火」以後』には「一九八四年暮」の歌として「臨心学会に唯一度語らいし吉田おさみ何故逝きし患者らの理論的支柱」とありその下に「レイノー病併発とか」とある(
渓[1994:177])――レイノー病は、ウィキペディアによれば「寒冷時や冷水につかったときに四肢末梢部、とくに両手指が対称的に痛み、しびれ感とともに蒼白、あるいはチアノーゼなどの虚血症状をきたす場合で、若年女子に多発する。原因は明らかでない。」『臨床心理学研究』二三巻一号に追悼特集がある。」
「◇渓さゆり(〜二〇〇三)。この人のこともよくわからない。ただここにあげた歌集の前の歌集として渓[1970]。そして長野英子の「日記」に以下の記述
「二〇〇三年七月七日 (月) 追悼 渓さゆりさん
六〇年代からの反保安処分の闘士であり、そして「精神病」者の息子さんと共に生きた母である渓さゆりさんが六月二〇日に逝去なさいました。/刑法保安処分闘争の現場にいなかった若い方たちにとっては、貴重な反保安処分闘争の証言者であり、そしてその証言の書でもある歌集『「火」以後』の作者とご紹介したほうがいいかもしれません。/また精神障害者の家族会である、全家連の草分けの活動家でもありました。/保安処分立法を阻止を渓さんに報告できなかった悔しさを今かみ締めております。/台弘よりも秋元波留夫よりも長生きして下さい、とお電話でお話ししたときにことを思い出しております。/今もう一度反保安処分闘争の中で何が語られ、何がなされてきたかを私たち自身が読み直すことが必要だと考えます。/今年の年賀状に引用した渓さんの歌
「地域精神医療」の美名に病者らを縄なえる彼らを嗅ぎ闘わん
檻の中に心を病みし青年はいかに癒ゆるとも狼(ウルフ)とよばう
永久不治の烙印に閉じ込められし者を"救援"と叫べば私もウルフ
『「火」以後 渓さゆり歌集』六法出版社より」(
長野[2003])」