良い死/唯の生
立岩 真也 20080907 日本臨床死生学会大会シンポジウム
日本臨床死生学会大会 2008年09月06日-07 於:札幌
http://jsct.umin.ac.jp/,
このシンポジウムの記録は以下の本に収録されている。
◆だいやまーく石谷 邦彦 編/日本臨床心理学会 監修 20091215
『安楽死問題と臨床倫理――日本の医療文化よりみる安らかな生と死の選択』,青海社,152p. ISBN-10: 4902249456 ISBN-13: 978-4902249453 2520
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[kinokuniya] ※(注記) et. et-t. d01.
■しかく200字
これはいくらかは複雑な主題ではあると思う。それでこのたび、筑摩書房から
『良い死』 『唯の生』そしてもう一冊、計3冊の本を出させていただくことにした。その原稿をまとめようとしながら思うのは、事実を事実として把握すること、論理を論理として辿ること構築すること、いずれも、夥しい言葉の堆積にもかかわらず、十分でないことだ。それで考えたことを、限られた時間で何を語ればよいかと思いながら、述べさせていただく。(200字)
■しかく1200字
良い死/唯の生
これはいくらかは複雑な主題ではあると思う。それでこのたび、筑摩書房から『良い死』『唯の生』そしてもう一冊、計3冊の本を出させていただくことにした。その原稿をまとめようとしながら思うのは、事実を事実として把握すること、論理を論理として辿ること構築すること、いずれも、夥しい言葉の堆積にもかかわらず、十分でないことだ。それで考えたことを、限られた時間で何を語ればよいかと思いながら、述べさせていただく。
以下は『良い死』の目次。この本は会場で見ていただける。
序章
1 要約と前置き
2 それがある場所:不死性
3 それがある場所:汎用性
4 それがある場所:反事実性・抗事実性
第1章 私の死
1 私のことである、しかし
2 困難
3 他を害さない私のことか
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生
1 人工/自然
2 生政治
3 好き嫌いのこと
4 会ってしまうこと
5 思いを超えてあるとよいという思い
6 多数性・可変性
7 肯定するものについて
第3章 犠牲と不足について
1 不安と楽観
2 避けられない場合
3 不足/の不在
4 移動/増加
5 どこから計るか
6 枯れ木に水、がよいについて
7 何が妨げているのか
8 それでよい/それでも
以下は『唯の生』の目次。この本の出版は10月頃になる予定。
第1章 人命の特別を言わず/言う
1 新しいことは古いことと同じだから許されるという説
2 α:意識・理性...
2 関係から
4 別の境界β:世界・内部
第2章 近い過去と現在
1 二〇〇五年・尊厳死法案 [2005.5]
2 一九七八年版/二〇〇三年版 [2005.6]
第3章 有限でもあるから控えることについて――その時代に起こったこと
1 その時代に起こったこと、のために
2 一九八〇年代
3 確認
4「福祉のターミナルケア」
5 限られた場所への移行
6 大勢の形成
7 経済
第4章 現在
1 二〇〇五年春・夏 [2005.11]
2 二〇〇六年三月 [2006.3]
3 二〇〇六年夏 [2006.7]
4 倫理委員会で
5 日誌
第5章 死の決定について [2000.10]
1 書かれていないが前提されていること
2 私・対・私たち、でなく
3 決定を駆動するもの
4 変更すること・言うこと
[補] 小松美彦の本 [2004.08]
第6章 より苦痛な生/苦痛な生/安楽な死 [2004.11]
1 積極的行為/消極的行為の区別は怪しい→賛成
2 緩和のために死が早くなることは認める→賛成
3 緩和のための死/死のための死の区別が有効である→反対
4 生と生の間の選択と生と死の間の選択は違う
5 まとめ
[補] 近刊の教科書から [2005.07]
[補] 書評:清水哲郎『医療現場に臨む哲学II――ことばに与る私たち』[2000.1]
第7章 『病いの哲学』について
1 何か言われたことがあったか
2 死に淫する哲学
3 病人の肯定という試み
4 病人の連帯
5 身体の力を知ること
[補]死/生の本・2 [2004.11]
*その本の
文献表
◆だいやまーく立岩 真也 2008年09月05日
『良い死』,筑摩書房,374p. ISBN-10: 4480867198 ISBN-13: 978-4480867193
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◆だいやまーく立岩 真也 2009年03月25日
『唯の生』,筑摩書房,424p. ISBN-10: 4480867201 ISBN-13: 978-4480867209
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[kinokuniya] ※(注記) et.