HOME > WORLD >

スーダン共和国 2007年10月〜12月

アフリカ/アフリカ Africa 2014


しろまる2007年9月30日以前のニュース、企画案内 → スーダン共和国 〜2007年6月
しろまる最新のニュース、企画案内 → スーダン共和国

しろまる外務省 各国・地域情勢 スーダン共和国

だいやまーく2007年10月01日 cnn.co.jp ダルフール平和維持部隊、襲撃で10人死亡
だいやまーく2007年10月01日 中国新聞 襲撃でAU兵12人死亡 ダルフール、最悪の死者
だいやまーく2007年10月01日 AFP BB News ダルフール襲撃でアフリカ連合の兵士10人以上が死亡
だいやまーく2007年10月01日 外務省 アフリカ連合スーダン・ミッション(AMIS)に対する襲撃事件について
だいやまーく2007年10月02日 AFP BB News ダルフールのAU基地襲撃事件の捜査開始、「実行犯は厳重に処罰」
だいやまーく2007年10月03日 NBonline ペトロチャイナの猪突猛進
だいやまーく2007年10月04日 CHRISTIAN TODAY WCC、「国際的な責任がある」 ダルフールのために支援呼びかけ
だいやまーく2007年10月06日 時事ドットコム アフリカ難民、受け入れ大幅減=社会になじめず犯罪増加ー豪
だいやまーく2007年10月07日 CHRISTIAN TODAY ツツ元大主教、カーター元米大統領ら ダルフール訪問
だいやまーく2007年10月08日 AFP BB News アフリカ連合部隊の基地がある南ダルフールの町が襲撃、破壊される
だいやまーく2007年10月09日 asahi.com 反政府勢力「村襲撃で40人死亡」ダルフール和平に暗雲
だいやまーく2007年10月09日 国境なき医師団 スーダン・ダルフール地方:MSFチーム、戦闘が起きたムハジャリヤから退避
だいやまーく2007年10月11日 JANJAN スーダン:ダルフール紛争でAU基地襲撃に非難高まる
だいやまーく2007年10月12日 NIKKEI NET バフェット氏のペトロチャイナ株売却、理由をめぐり思惑交錯
だいやまーく2007年10月15日 北京週報 パン事務総長、中国の国連での役割を高く評価
だいやまーく2007年10月18日 AFP BB News 【スーダン南部=PWJ】ジョングレイ州知事がピース ウィンズ・ジャパンに感謝状
だいやまーく2007年10月18日 AFP BB News ダルフールで食糧支援中の国連契約ドライバー3人が殺害される
だいやまーく2007年10月18日 AFP BB News 国際協力NGOのCARE、スーダンにおける洪水の被災者に救援物資を配布
だいやまーく2007年10月18日 JANJAN スーダン:ヘリコプター不足に阻まれるダルフール平和維持部隊
だいやまーく2007年10月19日 AFP BB News スーダン内閣改造をめぐる対立、合意に至らず
だいやまーく2007年10月20日 www.people.ne.jp 外国政党と組織、中国共産党の17大の開催を祝う
だいやまーく2007年10月21日 cnn.co.jp 心の叫びをラップに乗せて スーダンの元少年兵
だいやまーく2007年10月21日 asahi.com スーダン統一政府、分裂の危機 反政府勢力が離脱
だいやまーく2007年10月22日 AFP BB News 部族間の衝突で約50人死亡
だいやまーく2007年10月23日 山陽新聞 岡山大でユニセフ写真展開幕 紛争、貧困の姿知って
だいやまーく2007年10月25日 日本赤十字 スーダンで力強く生きる〜アスンタとの出会い
だいやまーく2007年10月25日 外務省 スーダン・ダルフール和平交渉への我が国の参加について
だいやまーく2007年10月25日 国境なき医師団 スーダン・ダルフール地方:タウィラにおける医療コーディネーターへのインタビュー
だいやまーく2007年10月26日 NIKKEI NET 中国にスーダンからの撤退要求、ダルフール反政府勢力
だいやまーく2007年10月26日 AFP BB News ダルフールで反政府勢力が油田を襲撃、カナダ人1人とイラク人作業員1人を拉致
だいやまーく2007年10月26日 usfl.com 全当事者の参加求める ダルフール協議で安保理
だいやまーく2007年10月27日 NIKKEI NET 中国にスーダン撤退を要求・反政府勢力
だいやまーく2007年10月28日 yomiuri.co.jp ダルフール紛争の和平協議、リビアで開幕
だいやまーく2007年10月28日 yomiuri.co.jp ダルフール和平協議開幕、スーダン政府が停戦宣言
だいやまーく2007年10月28日 中日新聞 ダルフール会議に暗雲 「人道危機」解決へ開幕、反政府2派が不参加
だいやまーく2007年10月28日 時事ドットコム スーダン、一方的停戦を宣言=反政府側は疑問視ーダルフール和平協議
だいやまーく2007年10月28日 東京新聞/中日新聞/徳島新聞 スーダン政府が停戦宣言 ダルフール和平協議
だいやまーく2007年10月28日 AFP BB News 「会議はすでに失敗」とカダフィ大佐、ダルフール和平会議開始で
だいやまーく2007年10月28日 AFP BB News 停戦表明の意向、ダルフール和平会議でスーダン政府
だいやまーく2007年10月28日 時事ドットコム ダルフール和平協議開く=主要反政府組織は不参加ーリビア
だいやまーく2007年10月29日 NIKKEI NET ダルフール和平、協議を継続へ
だいやまーく2007年10月29日 AFP BB News ダルフール和平会議、国連とAUは協議継続を強調
だいやまーく2007年10月29日 東京新聞 スーダン『停戦宣言』反政府側は対応苦慮 和平会議長期化の様相
だいやまーく2007年10月29日 cnn.co.jp 「ダルフール孤児」の出国図った仏NGO、大統領が非難
だいやまーく2007年10月30日 Daily Sports IOC会長「問題解決にはならない」
だいやまーく2007年10月30日 国境なき医師団 スーダン・ダルフール地方:悪化する情勢、増加する避難民
だいやまーく2007年11月02日 yomiuri.co.jp ダルフール和平協議が事実上中断、12月に再開へ
だいやまーく2007年11月02日 国境なき医師団 スーダン・ダルフール地方:ムハジャリヤにおけるMSFの活動ー11月2日現在ー
だいやまーく2007年11月03日 JANJAN スーダン:ダルフール問題、和平協議の進展に期待薄
だいやまーく2007年11月05日 asahi.com ダルフール和平協議中断 反政府側分裂、まとめ役不在
だいやまーく2007年11月06日 時事ドットコム 毛布など1万人分提供=スーダン避難民にー政府
だいやまーく2007年11月06日 asahi.com スーダン・ダルフール地域への物資協力を決定 政府
だいやまーく2007年11月08日 外務省海外安全ホームページ スーダンに対する渡航情報(危険情報)の発出
だいやまーく2007年11月10日 JANJAN 「優れた兵士」として徴用され続ける世界の子どもたち(全訳)
だいやまーく2007年11月10日 西日本新聞 九電、スーダン原油使用自粛 紛争の資金源化懸念? 火力発電燃料、下期から
だいやまーく2007年11月14日 国境なき医師団 ダルフール地方におけるMSFの活動 ー2007年10月現在ー
だいやまーく2007年11月14日 value-press.com アムルト ジャパン ニジェール活動&南スーダンボランティア活動報告会
だいやまーく2007年11月15日 AFP BB News 国連、ダルフールの合同平和維持部隊の装備不足を指摘
だいやまーく2007年11月24日 時事ドットコム ダルフールPKO、第1陣派遣=国際貢献姿勢示すー中国
だいやまーく2007年11月24日 yomiuri.co.jp 中国PKO部隊先遣隊がダルフール到着、国際協調アピール
だいやまーく2007年11月24日 AFP BB News ダルフール紛争、チャドのガガ難民キャンプ
だいやまーく2007年11月25日 AJF/立命館大学グローバルCOE「生存学創成拠点」 視覚障害者が高等教育機関で学ぶ:スーダンと日本での経験から
だいやまーく2007年11月26日 外務省 採用情報 「経済協力調整員」募集及び説明会のお知らせ
だいやまーく2007年11月26日 AFP BB News スーダン反政府組織、中国PKO部隊に警告
だいやまーく2007年11月27日 MSN産経ニュース テディベアに「ムハンマド」と名付けさせた英教師逮捕 スーダン
だいやまーく2007年11月27日 時事ドットコム 2007年11月27日-06:34 テディベアに「ムハンマド」は冒涜=児童に命名させた英人教師逮捕ースーダン
だいやまーく2007年11月27日 UNHCR Japan グテーレス国連難民高等弁務官、日本とのパートナー関係強化を確認
だいやまーく2007年11月28日 MSN産経ニュース 国連局長がスーダン批判 ダルフールPKOで報告
だいやまーく2007年11月28日 AFP BB News 駐スーダン中国大使 ダルフール派遣部隊の安全を懸念
だいやまーく2007年11月28日 AFP BB News 国連とアフリカ連合によるダルフール合同平和維持部隊、派遣計画に遅れ
だいやまーく2007年11月29日 時事ドットコム 英人教師を侮辱罪で起訴=テディベアに「ムハンマド」ースーダン
だいやまーく2007年11月30日 cnn.co.jp ぬいぐるみに預言者の名前付けた教師に有罪判決 スーダン
だいやまーく2007年11月30日 国境なき医師団 スーダン: MSFの活動敷地内で患者とその家族が殺害される
だいやまーく2007年11月30日 AFP BB News セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの冬募金にご協力をお願いします
だいやまーく2007年12月01日 AFP BB News テディベアに「ムハンマド」と命名の英国人教師、有罪判決手ぬるいと抗議デモ
だいやまーく2007年12月02日 AFP BB News テディベアに「ムハンマド」で禁固刑の英語教師の恩赦求め英上院議員がスーダン入り
だいやまーく2007年12月03日 AFP BB News テディベアに「ムハンマド」で禁固刑、英教師にスーダン大統領が恩赦
だいやまーく2007年12月04日 時事ドットコム 英女性教師を釈放=スーダン大統領が恩赦ーテディベア事件
だいやまーく2007年12月04日 cnn.co.jp ぬいぐるみ命名問題で恩赦の英教師、スーダンから帰国
だいやまーく2007年12月04日 AFP BB News テディベアに「ムハンマド」で禁固刑の英国人教師、釈放され帰国の途に
だいやまーく2007年12月04日 Reuters スーダン当局、人形に「ムハンマド」と名付けて禁固刑の英教師に恩赦
だいやまーく2007年12月04日 AFP BB News 「ムハンマド」ベア騒ぎの英国人教師が帰国、「予想以上の冒険」と冗談も
だいやまーく2007年12月06日 MSN産経ニュース スーダンの反政府勢力 PKO中国部隊攻撃の可能性も
だいやまーく2007年12月08日 中日新聞 <地球発熱 序章・大国の思惑>1 対立の構図、「京都」以前に後退警戒
だいやまーく2007年12月08日 北海道新聞 カレンダーと手帳 スーダン支援に 函白百合 16日チャリティー(12/08 14:10)
だいやまーく2007年12月10日 UNHCR Japan UNHCR、スーダンのジョングレイ州への帰還を一時中断
だいやまーく2007年12月11日 AFP BB News UNHCR、スーダンのジョングレイ州への帰還を一時中断【UNHCR】
だいやまーく2007年12月11日 中央日報 ブッシュ米大統領、北朝鮮を人権弾圧国家に指定
だいやまーく2007年12月12日 dailynk.com ブッシュ "北,宗教・言論・集会の自由を許容せよ"
だいやまーく2007年12月12日 AFP BB News スーダン反政府組織、中国企業が操業する油田を襲撃
だいやまーく2007年12月14日 AFP BB News ジョージ・クルーニーら、ダルフールの紛争解決を目指した活動で平和サミット賞受賞
だいやまーく2007年12月15日 Reuters スピルバーグ監督、ダルフールめぐり中国国家主席に書簡
だいやまーく2007年12月18日 AFP BB News ダルフール紛争の解決の糸口見つからず、和平進展なしの2007年を振り返る
だいやまーく2007年12月21日 国境なき医師団 スーダン・ダルフール地方:南ダルフール州の避難民の間に高まる不安
だいやまーく2007年12月22日 travelvision.jp エミレーツ、スーダンへ100個のサッカーボールを輸送支援
だいやまーく2007年12月23日 JANJAN ダルフール問題:米上院、スーダンに投資する企業をターゲットに
だいやまーく2007年12月26日 AFP BB News ローマ法王、クリスマスのメッセージで世界の紛争を嘆く
だいやまーく2007年12月28日 nikkansports.com 北京五輪の会場建設は計画通りと発表
だいやまーく2007年12月28日 AFP BB News スーダン、旧反政府勢力が2か月ぶりに統一内閣に復帰
だいやまーく2007年12月30日 JANJAN 2007-08年の課題:ダルフール危機は解決するか

しろまるni Japan 2007年6月号 特集/ダルフールを見捨てるな
ニュー・インターナショナリスト・ジャパン編・発行 定価600円 必要な方はこちらへ
内容
  1. イントロダクション スーダンレッド
  2. ダルフールの戦争と平和
  3. ダルフール その事実と経過
  4. レイプという武器
  5. アフリカの苦悩と団結
  6. 石油開発とつくられた紛争
  7. コンタクトポイント

【News Sites】
しろまるallafrica.com http://allafrica.com/sudan/
しろまるBBC Country profile: Sudan
しろまるJeune Afrique Soudan
しろまるダルフール・ニュース http://darfur-news.seesaa.net/

しろまるアフリカNOW 78号 特集:アフリカ障害者の10年〜アフリカの障害者の取り組みは今
2007年10月20日発行 一部500円(送料実費) 必要な方はAJF事務局こちらへ
内容
【参考図書】
民族紛争を生きる人びとー現代アフリカの国家とマイノリティ
栗本英世著 世界思想社 2,345円 四六版 1996年4月 [amazon]

近代スーダンにおける体制変動と民族形成
栗田禎子著 大月書店 19,950円 809p A5版 2001年3月 [amazon]




>TOP

ダルフール平和維持部隊、襲撃で10人死亡

2007年10月01日

Web posted at: 10:41 JST - CNN

(CNN) スーダン西部ダルフール地方で9月29日夜、アフリカ連合(AU)の平和維持部隊の基地が反政府組織に襲撃され、要員10人が死亡、8人が負傷し、25人が行方不明になった。国連関係者が30日明らかにした。

AU部隊が現地に派遣されて以来、最悪の死者数という。潘基文国連事務総長は事件を強く非難する声明を発表し、全ての当事者に対して紛争の平和的解決への新たな取り組みと、10月にリビアで予定されている和平協議に備えるよう強く求めた。

AU平和維持部隊関係者によると、事件はダルフール地方ハスカニタ地区で発生した。別のAU関係者はAP通信に対し、襲撃を実行したのが反政府組織「スーダン解放軍」(SLA)の戦闘員1000人であると発言。ただ、平和維持部隊関係者は、実行犯について語るのは「時期尚早」と述べ、昨年5月にAUが仲介した和平協定に調印していない反政府勢力の1つが事件に関与していることを示唆した。

AUの平和維持部隊は7000人規模にとどまっているため、国連安全保障理事会は今年7月、AUと合同で2万6000人規模を年内に派遣する決議案を全会一致で採択した。





>TOP

襲撃でAU兵12人死亡 ダルフール、最悪の死者 '07/10/1

【ナイロビ30日共同】スーダンからの報道によると、紛争が続く同国西部ダルフール地方で二十九日夜、停戦監視中のアフリカ連合(AU)部隊の基地が襲撃され、AP通信によると、少なくとも同部隊の兵士十二人が死亡。さらに兵士ら五十人以上が行方不明になっており、襲撃の際に連れ去られた可能性もある。

二〇〇四年にAU部隊がダルフールに派遣されて以来、同部隊にとって最大の死者数となった。

AU軍当局者は「反政府組織『スーダン解放軍』(SLA)の兵士千人が基地を攻撃した」と述べた。

ダルフール地方には現在、AU部隊約七千人が駐留しているが、装備や人員が不十分と指摘されている。そのため国連安全保障理事会は七月下旬、最大二万六千人規模の国連・AU合同平和維持活動(PKO)部隊を派遣する決議案を全会一致で採択した。





>TOP

ダルフール襲撃でアフリカ連合の兵士10人以上が死亡

* 2007年10月01日 00:03 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月1日 AFP】アフリカ連合(African Union、AU)は9月30日、スーダン西部のダルフール(Darfur)地方で活動する同連合の平和維持部隊の基地が襲撃され、少なくとも10人が死亡したと伝えた。

アフリカ連合スーダン派遣団(African Union Mission in Sudan、AMIS)のNoureddine Mezni報道官はAFPの取材に対し、「少なくとも10人の兵士が死亡し、7人が負傷した。また、50人が行方不明となっている」と述べた。

同報道官は、襲撃は29日夜にダルフール南部のHaskanita基地で発生したと述べたが、犯人および死亡した兵士の国籍は明らかにしなかった。

また、AU軍当局は声明を発表し、襲撃の際の戦闘による双方の死者数は現在確認中だという。

アフリカ26か国7000人で構成されるAU軍は装備不足が指摘されており、年末までに国連とアフリカ連合による2万6000人の合同平和維持部隊の配置が開始される予定。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

ダルフールのAU基地襲撃事件の捜査開始、「実行犯は厳重に処罰」

* 2007年10月02日 03:41 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月2日 AFP】スーダン西部のダルフール(Darfur)地方で活動するアフリカ連合(African Union、AU)の平和維持部隊の基地が9月30日に襲撃された事件で、AUは1日、事件の捜査を開始し、実行犯に厳しい刑罰を科すと言明した。

アフリカ連合スーダン派遣団(African Union Mission in Sudan、AMIS)のNoureddine Mezni報道官はAFPの取材に対し、「捜査は進行中。結果は公表される予定だ。実行犯は厳しく処罰する」と語った。

襲撃が起きたのは9月30日夜で、組織化された大規模な武装集団が、車両30台でダルフール地方南部のハスカニタ(Haskanita)基地に侵入。平和維持部隊の兵士10人が死亡し、40人が行方不明となっている。行方不明者のうち、36人がAU部隊の兵士で、ほかに軍事監視要員3人、警察官1人が含まれる。今回の攻撃は、2004年7月の部隊派遣以来、最悪のものとなった。

Mezni報道官によると、ほかにも平和維持部隊の兵士17人が襲撃の際に拉致されたが、後に基地南部で発見されたという。

国連(United Nations、UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長は、今回の襲撃を強く非難。また、同地方の紛争に関与する武装勢力に対し、27日にリビアで開催予定の和平会議、および派遣受け入れが決まったAU・UNの合同平和維持部隊に紛争解決を委ねるよう求めた。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

WCC、「国際的な責任がある」 ダルフールのために支援呼びかけ

世界教会協議会(WCC)は、依然として紛争が続くスーダン西部のダルフール地方について、「ダルフール地方、および隣国のチャドで危険にされされている人々を保護する国際的な責任がある」とし、同協議会に加盟する各教会が人道援助に協力すると共に、各国の政府に働きかけるよう呼びかけている。

国連によれば、ダルフール地方ではこれまで20万人以上が殺害され、250万人以上が避難生活を強いられている。紛争の被害を受けた人は400万人を越える。また04年には、10万人以上の難民が国境を越え隣国チャドに流れ込み、紛争は国際的な問題に発展している。

これを受けてWCCは、国際的な教会人道援助ネットワーク「アクト(ACT)」を通して各加盟教会がダルフールへの援助に協力し、この問題のために特に祈るよう呼びかけている。

国際アクトは04年から、カトリック系のNGO団体「国際カリタス」と共同で、ダルフール地方への人道支援「ダルフール緊急支援プログラム(DERO)」を継続して行っており、これまで南部、西部ダルフールの国内難民、難民受け入れ住民に対して支援を行ってきた。

ダルフールでは先月30日にアフリカ連合(AU)の平和維持部隊の基地が襲撃され、兵士10人が死亡。これを受けて、国連安全保障理事会は2日、「犯人を特定し裁判にかけるため、いかなる努力も惜しむべきではない」と声明を発表している。 [2007年10月04日]





>TOP

2007年10月06日-06:31 アフリカ難民、受け入れ大幅減=社会になじめず犯罪増加ー豪

【シドニー6日時事】オーストラリア政府が、アフリカからの難民の受け入れを大幅に削減する。アフリカ系市民が犯罪を起こすなどトラブルが多く、「豪州社会になじめていない」(アンドルーズ移民相)のが理由だが、少数民族の支援団体からは「非人道的な措置」と反発の声が出ている。

政府はここ数年、アフリカ難民の受け入れを積極的に増やしてきた。全体の難民受け入れ数は年間約1万3000人だが、このうち、アフリカ系の割合は2003、04年に7割に達し、05年も6割だった。国別ではダルフール紛争が続くスーダンからの難民が半分以上を占める。





>TOP

ツツ元大主教、カーター元米大統領ら ダルフール訪問

ノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ元ケープタウン大主教やカーター元米大統領らは2日から4日まで、紛争が続くスーダン西部のダルフール地方を訪問し、ユスフ・ケビール北ダルフール州知事の他、紛争で追いやられた難民や現地で活動するNGO団体などと会談した。

今回の訪問は、世界各地で発生する紛争の解決を支援するため、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領とノーベル平和賞受賞者らによって始められた著名な政治家らによるグループ「エルダーズ(The Elders)」の活動として行われ、同グループ初の活動となった。代表を務めるツツ元大主教は北ダルフール州の州都エルファシェルに到着した際、「我々は観光をしに来たのではない。(訪問によって)何らかの重要な変化を起こし、平和をもたらせることを願っている」と語っている。

訪問にはツツ元大主教、カーター元大統領の他、マンデラ元大統領の妻グラサ・ミシェルやヴァージン・グループの創設者である英国人実業家のリチャード・ブランソンらが参加。今月末に国連・アフリカ連合の合同平和維持軍が派遣されるのを前に、同国で09年に予定されている選挙が自由かつ公正な民主主義に基づく選挙になるよう、また隣国スーダンとの平和的交渉が進展するよう働きかけた。

ダルフール地方では紛争が本格化した03年以降、20万人以上が殺害され、250万人以上が避難生活を強いられていると言われている。04年には10万人以上の難民が国境を越え隣国チャドに流れ込み、紛争は国際的な問題に発展。先月30日には、アフリカ連合の平和維持軍が攻撃され死者10人、多数の負傷者が発生した。

[2007年10月07日]





>TOP

アフリカ連合部隊の基地がある南ダルフールの町が襲撃、破壊される

* 2007年10月08日 13:15 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月8日 AFP】国連スーダン派遣団(UNMIS)は7日、南ダルフール(Darfur)の町ハスカニタ(Haskanita)が6日に襲撃され、壊滅状態にされたと発表した。同町では前月29日にアフリカ連合(African Union、AU)平和維持部隊の基地が武装グループに襲撃され、兵士10人が死亡する事件が起きたばかりだった。

UNMISによると、ハスカニタは数棟の建物を除いて完全に焼き払われ、市場がある地域では略奪が発生した。UNMISは襲撃犯については具体的に触れていない。住民は前月にAU基地が襲撃された際、近隣地区に避難したという。

同町は現在、スーダン政府の統治下にあるが、同政府は事件に関してコメントを出していない。

UNMISは同町を訪れたことについて、治安面の関心からではなく、住民の人道面のニーズに対する関心からだと説明した。

9月29日のAU基地襲撃は、2004年にAUの平和維持部隊「アフリカ連合スーダン派遣団(African Union Mission in Sudan、AMIS)」がダルフール地方に配備されて以来最悪の事態となった。2つの反政府勢力が背後にいるとみられており、AUは調査を進めている。(c)AFP





>TOP

反政府勢力「村襲撃で40人死亡」ダルフール和平に暗雲

2007年10月09日23時33分

スーダンからの報道によると、同国西部ダルフール地方の反政府勢力でただ一つ政府と和平合意したスーダン解放軍(SLA)主流派は9日、政府軍が同派支配下の村を襲撃し、同派兵士5人と住民少なくとも40人が死亡したと述べた。27日からリビアで開かれる予定のダルフール紛争解決のための和平協議の行方に影響しそうだ。

同派報道官はロイター通信に「ほかに80人が行方不明で、多くのけが人がいる」と話した。同派は昨年5月に政府との和平文書に調印し、指導者のミナウィ氏は現在、バシル大統領の特別顧問を務めている。

AFP通信によると、和平に応じていない反政府勢力各派に27日の和平協議に参加するよう説得するためダルフール地方を訪問中だったミナウィ氏が、事件を聞いて訪問を切り上げたという。

ダルフール紛争は03年、アラブ系中心の政府に不満を募らせた黒人系住民が蜂起して始まった。これまでに戦闘や食糧不足で20万人以上が死亡、約250万人が避難した。27日の和平協議は、9月にスーダンを訪ねた潘基文(パン・ギムン)国連事務総長とバシル大統領が開催で合意、国連が全面協力することになっている。





>TOP

【スーダン南部=PWJ】ジョングレイ州知事がピース ウィンズ・ジャパンに感謝状

* 2007年10月18日 01:19 発信地:東京

【ピース ウィンズ・ジャパン】

2006年8月からスーダン南部ジョングレイ州で井戸建設などを行っているピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の活動は、国連機関や現地政府をはじめ、現地でも高く評価されています。ジョングレイ州のフィリップ・ソン・リーク州知事からはPWJに対して、感謝状が贈られました。

PWJスーダン事業現地責任者の明城徹也にあてた8月29日付の感謝状のなかで、知事は、「PWJ、コーディネーター(現地で活動するスタッフ)、 PWJの支援者・日本国民および日本政府が、PWJの活動を通じて行ったジョングレイ州の住民に対する多大な貢献に深く感謝する」と述べ、PWJの活動は州内で活動するNGOのなかでも最良のものだと賞賛しています。

また、ジョングレイ州の州都ボーに駐在して活動してきたPWJスタッフ西野ゆかりの名前を挙げ、西野や現地スタッフたちの活動を、献身的で、住民に対して温かく接していると評価しています。

感謝状の贈呈に先立つ8月28日には、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ボー事務所の仲介で、西野をはじめとするPWJスタッフと知事との話し合いが持たれました。知事からは感謝状同様の謝辞のほか、「PWJは事業を行うといえば必ず実行する。言葉通りに迅速に行動してくれる」との言葉もありました。西野からはPWJが2006年以来、州内各地で計38本の井戸を建設したことやコミュニティに対して井戸のメンテナンスの指導を行っていることを写真を使って説明しましたが、知事はPWJの活動を知っているようで、うなづきながら説明を聞いていました。

西野からはさらに、次の乾期の事業計画について説明。知事からは同州が野生生物や家畜、漁業、農業に恵まれた地域であることが強調され、「PWJがジョングレイ州における日本の"大使"となって活動し、日本からの投資も呼び込んでほしい」との発言もありました。

PWJは引き続き、現地政府や各種機関とも協力しながら、南スーダンでの支援事業を進めていきます。

(c)Peace Winds Japan





>TOP

ダルフールで食糧支援中の国連契約ドライバー3人が殺害される

* 2007年10月18日 13:15 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月18日 AFP】世界食糧計画(World Food Programme、WFP)は17日、スーダン西部のダルフール(Darfur)地方で行っている緊急食糧支援プログラムで援助物資を輸送していたトラック運転手2人が16日に殺害されたと発表、犯行を強く非難した。

WFPの声明によると、殺害された2人はWFPの契約運転手で、前月30日に襲撃を受け兵士10人が死亡したダルフール南部のアフリカ連合(African Union、AU)平和維持部隊の駐屯基地付近に食料を届けた帰りに被害にあった。

同地方では、前週12日にもWFPの契約運転手1人がダルフール北部に向かう途中で殺害され、トラックの積荷の穀物25袋が略奪される事件が起こっている。いずれも、犯行グループは特定できていない。

忍足謙朗(Kenro Oshidari)WFPスーダン局長は、「自らの危険を顧みず、飢えに苦しんでいる人々に休むことなく食料を届け続けた勇敢な3人の死に深い哀悼の意を表する」と述べた。

4年にわたって紛争が続くダルフールでは、しばしば人道支援活動が襲撃の対象になっている。同紛争ではこれまでに少なくとも20万人の犠牲者と数百万人の難民が発生しており、WFPは飢餓状態にあるとされる300万人を対象に緊急食糧支援を行っている。

事件を受けて、米国務省のトム・ケーシー(Tom Casey)副報道官は、「この種の事件には非常に頭を痛めている。ここ数週間で暴力の数は増えている」と懸念を表明、反政府勢力、政府など関係勢力に対し、暴力ではなく対話による紛争の平和的解決を訴えた。(c)AFP





>TOP

国際協力NGOのCARE、スーダンにおける洪水の被災者に救援物資を配布

* 2007年10月18日 01:21 発信地:東京

【ケア・インターナショナル ジャパン】

(7月24日、ジュネーブ)

国際協力NGOのCAREは、最近の記憶では最も激しいものとなった先日の洪水によって被害を受けたスーダン北部の約18万人の人々に対して、救援物資の配布を急いでいます。救援活動は、「コモンパイプライン」として知られる、CARE、ユニセフ、国連合同ロジスティクスセンターの協働による活動を通して実施されています。CAREは、倉庫管理と輸送を担当しています。

今回の災害は、通常よりも早い時期の異常な豪雨とナイル川沿いの洪水によって発生しました。エチオピアからスーダンに流れ込む青ナイル川と中央アフリカから流れる白ナイル川は、スーダンの首都、ハルツームの近くで合流します。この数日間、降雨量は多少減りましたが、9月中旬の雨期が終わるまでにはさらに激しい雨が降る恐れがあります。今後1カ月半の間に、スーダンの16の州で240万人もの人々が被害を受ける可能性があることが懸念されます。

CAREは、これまでに毛布60,000万枚、寝具用のマット32,000枚、調理セット2300個、雨から身を守るためのプラスチック製シート 18,000枚を救援物資として輸送しました。ハルツーム付近にある避難キャンプでは、4000個の救援パッケージ(物資)の配給も行いました。また、二つのキャンプにおいて、約60キロの長さの排水溝を掘る作業も行っています。さらに、CAREが緊急支援のコーディネーターを担っているハルツームおよび北コルドファンにおいて、それぞれ800個と1000個のトイレ修復を実施しています。CAREスーダンの事務局長補佐であるLiz McLaughlinは、「汚染された水は、死に至る病気を引き起こす主な要因になるので、水と衛生に関する活動を優先して行う必要があります」と話しています。

今回のスーダンの状況は、、ここ何週間かの間にパキスタン、インド、中国、英国北部に被害をもたらした異例な洪水に続くものです。激しい洪水は、住居、インフラ、家畜や人々の生活に非常に大きな損害を与えます。スーダンにおいてCAREは、今回の災害に対応するため、少なくとも300万ドルの資金を調達したいと考えており、洪水の被害が大きくなれば、その金額を上げる必要性も出てくると思われます。

--------------------------------------------------------------------------------

上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで

(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
(c)CARE International Japan





>TOP

スーダン内閣改造をめぐる対立、合意に至らず

* 2007年10月19日 15:30 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月19日 AFP】スーダンの旧反政府勢力スーダン人民解放運動(Sudan People’s Liberation Movement、SPLM)が前週、内閣改造をめぐってオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Beshir)大統領と対立し、統一内閣からの脱退を表明した問題で、18日首都ハルツーム(Khartoum)で行われていたバシル大統領とSPLM指導者のサルバ・キール(Salva Kiir)第1副大統領の交渉は、合意に至らず終了した。大統領報道官が発表した。

SPLMは、バシル大統領が内閣改造にあたってSPLM側の要求を受け容れなかったことに抗議し、大統領側が何らかの対策を取るまで所属する全閣僚がボイコットを続けるとしている。

2005年の包括和平合意以来、両者間の緊張感はもっとも高まっているが、大統領報道官は「協議は今後も継続する」と述べ、政権運営に問題はないとの見方を示した。

バシル大統領は17日、内閣改造を実施したが、これまでSPLM側から抗議は出ていないという。次回協議の日程については明らかにしなかった。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

心の叫びをラップに乗せて スーダンの元少年兵

2007年10月21日

Web posted at: 19:34 JST - CNN

ワシントン(CNN) 父がゲリラに加わり、母は殺された。姉妹は繰り返しレイプを受け、目の前で村が焼き尽くされた。怒りと憎悪に満ちた少年は、9歳で銃を取るーー。内戦下のスーダンで少年兵となり、過酷な運命を生き抜いたラップ歌手、エマニュエル・ジャルさんのライブがこのほど、当地のクラブで開かれた。

客席を埋めたのは、何不自由ない生活を送る米国人の若者たち。ジャルさんがラップのリズムに乗せて語る体験は、かれらの想像をはるかに超えていたに違いない。

ジャルさんはスーダン南部出身。生まれた年は「たぶん1980年だが、正確には分からない」(本人談)。同国では83年から、イスラム法の導入に反発するキリスト教徒主体の反政府組織、スーダン人民解放軍(SPLA)がゲリラ闘争を展開。戦いに巻き込まれて家族も住む場所も失ったジャルさんは、国連の難民キャンプに収容される。その後SPLAに誘われるまま、訓練を受けて少年兵となった。

やがてSPLAの分裂を機に、400人の仲間たちとともに逃亡の旅に出たジャルさん。飢えと闘いながら3カ月間、ジャングルや砂漠の中を歩き続けた。ワニに襲われたり水におぼれたりして、少年たちは次々と死んでいく。「腐った仲間の肉を食べようとした日もあった」ーージャルさんのラップには、そんな歌詞が出てくる。

最後まで生き残った仲間は、わずか12人。ジャルさんはそこで、英国人ボランティアのエンマ・マキューンさんと出会う。マキューンさんはジャルさんをかくまってケニアへ連れ出し、母親代わりとなって学校に通わせた。「イスラム教徒とアラブ人を殺すことしか頭になかった」ジャルさんの心は次第に開かれ、「憎しみを乗り越えて、許すことができるようになった」という。

ジャルさんの歌の才能は、ここで開花した。ナイロビでホームレスの子どもたちのためにコンサートを開き、支援者の協力を得てCDも発売。英語、スワヒリ語、アラビア語など5カ国語で歌うラップは、ケニアで大きな反響を呼んだ。祖国の平和を願い、スーダンのベテラン歌手、アブデル・ガディル・サリムさんと共演したアルバム「シースファイア(停戦)」で、欧州にも人気が広がり、今はロンドンを拠点に音楽活動を続けている。

ワシントンでのライブは、93年に交通事故で亡くなったマキューンさんへの追悼歌で幕を開けた。「ぼくが生き残ったのには理由がある。歌で人々の心に触れ、いやすことが、ぼくに与えられた使命だと思っています」ーージャルさんははにかむような笑顔で、観客に語りかけた。

ロサンゼルスの音楽会社とも契約し、その半生がドキュメンタリー映画にもなるなど、スターへの道を順調に歩み続けるジャルさん。だが、家族は今もスーダンやケニアに住む。ライブで集まった寄付金は、アフリカでの学校建設に役立てるという。





>TOP

スーダン統一政府、分裂の危機 反政府勢力が離脱

2007年10月21日00時33分

スーダン南部内戦の包括和平合意で05年に発足した同国の統一政府が、分裂の危機に直面している。産油利益の分配などの合意事項をバシル大統領が実施しないことに、元反政府勢力「スーダン人民解放運動」(SPLM)側が不満を募らせ、政府を離脱。18日の双方の首脳による会談も物別れに終わった。和平プロセスの停滞は、27日に始まる西部ダルフール紛争の和平交渉にも影を落としかねない。

05年1月の包括和平で、双方は石油生産・輸出による利益の折半や、政府軍の南部からの撤退、南部と北部の境界線確定などで合意。バシル大統領は、SPLMに第1副大統領、外相などのポストを与えて統一政府を発足させた。南部には暫定的な自治政府ができ、11年までに独立を問う住民投票を行うことになっている。

しかし、バシル大統領は、合意事項を実施しないうえ、また、ダルフール問題などの重要政策で「SPLMの意見を全く考慮してこなかった」(幹部)。SPLMは不満と不信感を募らせ、今月11日に第1副大統領のキール議長ら閣僚が統一政府を離れた。

南部の混乱で、好調な石油生産に支障が出るのを避けたいバシル大統領は18日、キール氏と首都ハルツームで約3時間半話し合った。だが、大統領報道官は終了後、「協議を続けることでは合意した」とロイター通信に語り、具体的な進展がなかったことを示唆した。AFP通信は両者が24日に再会談すると報じた。

一方、西部ダルフール地方の紛争をめぐる和平協議も、リビアの仲介で27日に始まる。和平に積極的なSPLMの政権離脱は、この協議にも悪影響を及ぼすとみられている。国際NGOオクスファムのスーダン代表は「包括和平が完全に実施されない限り、ダルフール和平もない」と述べ、国際社会が南部の和平プロセスにも注目するよう呼びかけている。





>TOP

部族間の衝突で約50人死亡

* 2007年10月22日 01:03 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月22日 AFP】スーダン中部のコルドファン(Kordofan)地方で発生した3日間にわたる部族間の衝突で、約50人が死亡した。アッバル・アルユーム(Akbar al-Yom)紙が21日、政府関係者の話として伝えた。同紙によると、衝突は地元民族Majanin系のUled Abdel RahmanとDar Hamed系のArifiaとの間で発生した。

また政府系通信社Sudanese Media CentreがFaisal Hassan Ibrahim北コルドファン州知事の話として伝えたところによると、この衝突は土地をめぐる問題から1人が殺害されたことに端を発し、数十名が負傷したという。

同知事によると、現地には治安部隊が配置され事態は収拾した。衝突に政治的要素はないという。

国連(UN)の統計によると、北コルドファン西部のダルフール(Darfur)地方では、4年に及ぶ紛争で数万人が死亡している。

一部政府筋は、ダルフール紛争がコルドファンに飛び火する可能性を指摘している。(c)AFP





>TOP

岡山大でユニセフ写真展開幕 紛争、貧困の姿知って

世界の紛争や貧困の現状を伝える写真展「アグネスが見たスーダン・ダルフール・イラク・モルドバ」(岡山大生協学生委員会、日本ユニセフ協会岡山県支部主催)が23日、岡山市津島中の同大生協会館で始まった。27日まで。

タレントで同協会大使のアグネス・チャンさんが、かつて訪問したアフリカ、中東などの3カ国・地方を同行のフォトジャーナリスト新藤健一さんが撮影した約20点を展示。白血病を患いながら懸命に生きる幼児ら(イラク)、難民キャンプで子どもを育てる母親(スーダン)など、恵まれない環境で前向きに生きる人々の姿をとらえている。

入場無料。生協会館内のピーチユニオン会場が午前8時ー午後6時半、マスカットユニオン会場が午前10時ー午後10時まで(最終日はいずれも午後2時まで)。





>TOP

スーダンで力強く生きる〜アスンタとの出会い

2007年10月25日

アフリカ北東部スーダンでは、20年以上内戦が続き、約180万人の国内避難民と約20万人の難民が発生しています。

深刻な人道危機に対し、国際赤十字は医療サービス、食料・水の提供、義肢義足製作とリハビリセンター運営などの活動を展開しています。 日本赤十字社は、2004年5月から2005年3月まで、2006年6月から2007年6月までの2回にわたり、日本赤十字社和歌山医療センターの看護師長、吉田千有紀さんを赤十字国際委員会(以下ICRC)の看護師として、スーダンにあるジュバ大学付属病院へ派遣しました。

以下、吉田看護師長からの報告です。

<幹線道路沿いの村で銃撃事件>

ある日、午前3時に無線オペレーターからの連絡で飛び起きました。隣室で就寝していたICRCの外科医と麻酔医を起こし、四輪駆動車で病院に駆けつけました。街灯もない真っ暗な道を走り、いくつかの軍のチェックポイントを通過すると、やがて病院のほのかな明かりが見えてきました。

病院に到着すると、すでに30名近い負傷者が待ち構えていました。まだ薄暗い中、ヘッドライトを頼りに、外科チームは負傷者を分類し、治療や搬送の優先順位を付け始めました。

辺りが明るくなるにつれ、中庭にうめき声を上げて地面に横たわる人々、その姿に動揺し泣き叫ぶ家族たちの姿、血と泥にまみれた兵士達の制服がはっきり見えました。

負傷者は80名を越えていました。私たちは現地の看護師たちと共に、傷の程度に合わせて負傷者を搬送し手術室の準備をし、点滴や包帯、ストレッチャー、毛布などを緊急用の備蓄倉庫から運びだしました。

緊急手術をした患者さんの中に、アスンタという5歳の女の子がいました。アスンタは胸と大腿部に銃撃を受けましたが、緊急手術によりかろうじて一命を取りとめました。しかし、両親と妹を亡くし、残された家族は7歳になる兄だけでした。

事件後、1ヵ月経って両親の死を知らされると、彼女は我々が母親をどこかに連れていったと言って、なかなかなじもうとしません。そんな中、兄が一生懸命彼女の世話やリハビリの介助をしていました。唯一、彼女に安心感を与えられたのは、兄だけだったのです。その光景を目にするたびに、看護師たちは堪えきれず涙を流しました。

ある日、牧師さんが患者さんたちに話しているのを耳にしました。

「私たちには病気を治すための薬もお金もありません。でも、私はあなたのことを祈り、主と共に、いつもあなたのそばにいます。涙を流すと明日が曇ってしまうから、どうか泣かないでください。スーダンとあなたの未来に、曇りのない明日が来ることを信じて、歌い、笑顔でいましょう。」

「曇りのない明日」。まるでスーダンの青く澄みきった空みたいだなと思いました。疲れきった看護師たちも痛みを耐える患者さんたちも、皆が元気になれた言葉でした。しばらくして、アスンタと兄は病院の裏手にある児童養護施設に収容されることになりました。

それから2年後、私はアスンタと再会しました。でも、アスンタの兄はすでに肺炎で亡くなっていました。

私は、「お兄ちゃん、日本から折り紙とクレヨン持ってきたよ。2年前、初めて絵を描いたよね。何書いたか覚えてる?真っ黒な太陽と人だった。あの時はびっくりしたよ。また、一緒に遊べると良かったね」と心の中でつぶやきました。

そんなことを思い出していると、アスンタが、「アグネスの家の子になって学校に行ける」と話しかけてきました。アグネスというのは、当時、外科病棟にいた看護師でアスンタと同じ村に住んでいます。彼女も紛争で夫を亡くし、その後再婚し、6人の子どもがいる中で、アスンタを引き取ることにしたようです。

スーダンに限らず、どこも同じかもしれませんが、親たちや大人たちの願いの一つは子どもたちを学校に通わせることです。

2年前、たくさんの子どもたちが学校に行けず、物乞いや売り子をして家計を助けていましたが、今、子どもたちは少なくとも、1日3時間、学校に通い、その後、家の手伝いをしています。

彼らは学校や勉強がとても好きなので、この国の将来の希望が大きくなったと実感しています。あの牧師さんが話されたように、「曇りのない明日の希望」は存在していました。

内戦による被害に加え、スーダンでは4人に1人の子どもがマラリアなどの感染症で亡くなっています。250円程度のマラリアの治療薬も未だ十分手に入る状況ではありません。

私たちはこのような事実に関心を持ち、赤十字の一員として、力を合わせ手助けできることはたくさんあると思います。





>TOP

中国にスーダンからの撤退要求、ダルフール反政府勢力

ロイター通信などによると、スーダン西部ダルフールの反政府組織「正義と平等運動(JEM)」は25日、中国企業などが操業するデフラ油田の石油関連施設を襲撃したことを明らかにした。その上で「政府による虐殺行為」に加担する中国に1週間以内にスーダンから撤退するよう求めた。

襲撃を受けたのは石油会社グレーター・ナイル石油操業の施設。同社には中国石油天然気集団(CNPC)、インド石油天然ガス公社(ONGC)、スーダン国営スダペットなどが共同出資する。JEMは中国が支払う石油代金がスーダン政府の武器購入資金に充てられていると非難している。

ダルフールの民族紛争では政府が支援するアラブ系民兵と反政府組織の対立で約20万人が死亡した。27日からリビアで国連などによる和平会議が開催される予定だが、JEMは他の6つの反政府組織とともにボイコットするとしている。(欧州総局)(11:02)





>TOP

ダルフールで反政府勢力が油田を襲撃、カナダ人1人とイラク人作業員1人を拉致

* 2007年10月26日 02:54 発信地:ハルツーム/スーダン

【10月26日 AFP】スーダン西部ダルフール(Darfur)で、合弁会社が操業する油田が反政府組織によって襲撃され、カナダ人1人とイラク人作業員1人が拉致された。襲撃を実行した反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」は25日、同社に1週間以内の撤退を要求し、応じない場合はさらに攻撃を行うと警告した。

襲撃が起きたのは23日。Defraにあるこの油田は、中国のCNPC、インドのONGC、マレーシアのPetronas、およびスーダン国営石油会社Sudapetによる共同操業会社GNPOC(Greater Nile Petroleum Operating Company)が運営する。

スーダンの1日あたりの石油産出量は約50万バレルだが、その半分以上がDefraで産出され、大半が中国へと輸出される。

JEMはAFPに対し、「われわれはかれらに撤退まで今日(25日)から7日間の猶予を与える。われわれは油田での作業を停止させることもできる」と語った。また、襲撃を恐れてこれまでに付近の8か所の油田が操業を停止していると主張した。

一方、ダルフール紛争に関する和平協議が27日にリビアで始まるが、JEMはこの協議を「見せかけ」と冷笑し、すでに不参加を表明している。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

全当事者の参加求める ダルフール協議で安保理

紛争が続くスーダン西部ダルフール問題の解決を目指し、リビアで27日から開かれるスーダン政府と反政府勢力の和平協議を前に、国連安全保障理事会は24日、全当事者の協議への参加を求める議長声明を採択した。協議には反政府勢力の一部が参加しない意向を示している。

声明は、ダルフールの治安状況に改善がみられないことに「強い懸念」を表明し「和平プロセスを妨害しようとする当事者に対して安保理が行動を取ることを強調」するとして、和平に後ろ向きな勢力に制裁を科す可能性を警告した。(共同)





>TOP

中国にスーダン撤退を要求・反政府勢力

【ロンドン=岐部秀光】ロイター通信などによると、スーダン西部ダルフールの反政府組織「正義と平等運動(JEM)」は25日、中国企業などが操業するデフラ油田の石油関連施設を襲撃したことを明らかにした。その上で「政府による虐殺行為」に加担しているとして中国に1週間以内にスーダンから撤退するよう求めた。

襲撃を受けたのは石油会社グレーター・ナイル石油操業の施設。同社には中国石油天然気集団(CNPC)、インド石油天然ガス公社(ONGC)、スーダン国営スダペットなどが共同出資する。JEMは中国が支払う石油代金がスーダン政府の武器購入資金に充てられていると非難している。

ダルフールの民族紛争では政府が支援するアラブ系民兵と反政府組織の対立で約20万人が死亡した。27日からリビアで国連などによる和平会議が開催される予定だが、JEMは他の六つの反政府組織とともにボイコットするとしている。(11:49)





>TOP

ダルフール紛争の和平協議、リビアで開幕

【ヨハネスブルク=角谷志保美】スーダン西部で続くダルフール紛争の和平協議が27日、リビアのシルテで開幕した。

スーダン政府と反政府武装勢力の双方が参加する和平協議としては昨年5月以来。国連安全保障理事会が派遣を決めた最大2万6000人規模の平和維持部隊の展開に向け、和平に道筋をつけられるかどうか注目されるが、武装勢力側の主要2派が不参加を表明、協議の行方には暗雲が垂れ込めている。

和平協議をボイコットした反政府武装勢力は、最強の戦闘力を持つ「スーダン解放軍(SLA)」の一派と「正義と平等運動(JEM)」。避難民らに大きな影響力を持つSLA創設者アブドルワヒド・ヌル氏も欠席の意向を表明した。AFP通信によると、参加したのは分裂した武装組織の6派のみだった。

昨年5月の和平協議では、政府とSLA最大派閥が和平協定に調印したが、他の武装勢力が10以上の派閥に分裂して政府側との戦闘が激化した。政府側は再交渉を拒否、武装勢力側も各派閥の思惑が交錯し、治安が著しく悪化した。

協議再開は、国連とアフリカ連合(AU)に加え、スーダン政府と武装勢力の双方に影響力を持つリビアのカダフィ大佐が説得にあたり、今年9月、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長のスーダン訪問でようやく決まった経緯がある。

しかし、ダルフールではその後も、協議再開を前に影響力強化を狙う政府側と武装勢力側の戦闘が続き、「停戦なしに和平協議はできない」と反発を強める武装勢力指導者も出ていた。結局、協議参加者の選択などをめぐって、主要2派がボイコットを決めた。

AFP通信は、政府側が協議で停戦を発表すると伝えているが、協議の実効性に疑問符がつくことは不可避。関係者は今後も、武装勢力各派に参加を働きかける方針だ。

(2007年10月28日1時1分 読売新聞)





>TOP

ダルフール和平協議開幕、スーダン政府が停戦宣言

【ヨハネスブルク=角谷志保美】スーダン西部で続くダルフール紛争の和平協議が27日、リビアのシルテで始まり、スーダン政府は開幕式で停戦を宣言した。

28日も協議が続いているが、主要な反政府武装勢力2派が欠席したままで実効性のある進展は望めないことから、仲介役の国連とアフリカ連合(AU)は、すべての武装勢力に参加を呼びかけている。

シルテからの報道によると、スーダンのナフィー大統領顧問は開幕式で、「我々は、この瞬間からの停戦を宣言し、一方的に順守する」と述べた。しかし、4年半に及ぶ同紛争では過去に何度も停戦合意が破られており、武装勢力関係者らは「信用できない」と冷ややかな反応を示している。

AFP通信によると、開幕式に参加したのは、12以上ある武装勢力のうちの6派。戦闘力が最強の「スーダン解放軍(SLA)」の主要派閥と「正義と平等運動(JEM)」をはじめ、複数の武装勢力が参加を見合わせている。

国連、AU関係者らは協議が長期化する可能性も示唆し、全派閥に出席の呼びかけを続けている。欠席しているSLA主要派閥の広報官はスーダン南部でAFP通信の電話取材に対し、「本当の解決策」に到達する手続きについて協議するため、国連、AU関係者と会う用意があると語った。

一方、主催国リビアの最高指導者カダフィ大佐は開幕式で、主要武装勢力が欠席していることから「これでは和平は達成できない。部族間の戦いを国際化することは無益だ」と述べ、当事者間での問題解決努力の重要性を強調した。

(2007年10月28日21時52分 読売新聞)





>TOP

ダルフール会議に暗雲 「人道危機」解決へ開幕、反政府2派が不参加

2007年10月28日 朝刊

【シルト(リビア北部)=浜口武司】「世界最大の人道危機」とされるスーダン西部ダルフール地方の紛争解決を話し合う国際和平会議が二十七日、シルトで始まる。国連の潘基文(バン・キムン)事務総長の強い後押しで決まった会議で、米国や中国、ロシア、日本のほか、スーダンの周辺国が代表団を派遣。会議は数日間の予定だが、反政府勢力の主要二派が不参加を表明するなど、先行きには早くも暗雲がたれ込めている。

和平交渉の開催は、昨年五月にスーダン政府と一部勢力が和平合意したナイジェリアの首都アブジャでの会議以来。しかし、そのときは他の二派が合意を拒否したため、住民の支持も得られず、その後の新たな衝突や反政府勢力の分裂も招いた。

今回のシルト会議には、十数派に分裂した反政府勢力のうち少なくとも七派が参加、国連やアフリカ連合(AU)の仲介で政府側と協議に臨む。

しかし、スーダン政府に要求する和平条件を話し合うため、反政府勢力側が今月中旬からスーダン南部ジュバで開いていた協議は決裂。主要勢力の「スーダン解放軍(SLA)統一派」と「正義と平等運動(JEM)」がシルト会議への不参加を表明しており、何らかの合意が得られたとしてもアブジャ会議の「二の舞い」が懸念されている。

JEM幹部はロイター通信に「ダルフールを代表すべき勢力が会議には招かれていない」と会議出席者の構成に不満を表明。開催国リビアが一部勢力を支援している疑いも持たれるなど、互いに不信感を深めている。

また、ダルフール地方の有力部族出身で、SLA創設メンバーのヌル氏は二十六日、滞在先のパリで中東メディアに「停戦が保証されてから、和平協議に入るべきだ。まず政府側が停戦しない限り、私はシルトへは行かない」と話し、会議開催を非難した。

国連とスーダン政府は七月に、平和維持活動に当たる国連とAUの二万六千人規模の合同軍の派遣に合意。派遣は年内にも始まる計画だが、和平合意が遅れれば重大な影響を及ぼすのは必至だ。

▼ダルフール紛争 スーダン西部ダルフール地方で2003年2月、黒人住民らが反政府組織を結成したのを機にアラブ系の民兵が黒人の村を襲撃し発生。アラブ系の中央政府や民兵と、黒人系の反政府勢力が衝突して、これまでに20万人以上が死亡、約250万人が難民や避難民になったとされる。紛争は隣国にも波及し、中央アフリカとチャドの反政府勢力がダルフールを拠点に活動するなど、地域全体の不安定要因となっている。スーダン政府は紛争の死者は9000人だとして国際社会が被害を誇張していると非難している。





>TOP

2007年10月28日-06:23 スーダン、一方的停戦を宣言=反政府側は疑問視ーダルフール和平協議

【カイロ27日時事】リビアからの報道によると、同国のシルトで開かれたスーダン西部ダルフール地方での紛争の終結を目指す和平協議で、政府代表団のナフィー大統領顧問は27日、政府側は即時一方的に停戦を宣言すると発表した。

しかし、協議に参加した反政府組織の1つ、スーダン連邦民主同盟の代表はロイター通信に対し、「政府は2004年以来、何度も停戦を順守すると言ってきた」と指摘、今回の停戦宣言も本気かどうか疑わしいとの考えを示した。





>TOP

スーダン政府が停戦宣言 ダルフール和平協議

2007年10月28日 08時15分

【ナイロビ28日共同】リビアからの報道によると、スーダン西部ダルフール地方の紛争をめぐり、リビアのシルトで27日再開されたスーダン政府と反政府勢力の和平協議で、同国の大統領顧問は「一方的停戦を表明する」と宣言した。

しかし協議には「正義と平等運動(JEM)」など主要な反政府勢力が参加しておらず、宣言がただちに停戦に結びつく可能性は低い。

スーダン政府は過去にも何度か停戦を表明したものの現在も依然として紛争が続いており、ある反政府勢力指導者はロイター通信に「われわれは(政府の表明に)疑念を抱いている」と語った。

フランス公共ラジオによると、協議の司会を務めるリビアの最高指導者カダフィ大佐は、協議の進展に悲観的な見方を示した。





>TOP

「会議はすでに失敗」とカダフィ大佐、ダルフール和平会議開始で

* 2007年10月28日 03:45 発信地:シルト/リビア

【10月28日 AFP】リビアのシルト(Sirte)で27日、スーダン西部で続くダルフール紛争の和平会議が開幕したが、主要な反政府勢力は会合をボイコットしており、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐は同会議について「すでに失敗に終わった」との見解を示した。

会議の冒頭でスーダン政府は紛争の一方的停戦を宣言し、これを守らない勢力には制裁を課すよう国際社会に対して呼びかけた。

しかし会議には反政府勢力「スーダン解放軍(Sudan Liberation Army、SLA)」や「スーダン解放運動(Sudan Liberation Movement、SLM)」、「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」などが参加しておらず、カダフィ大佐はこれら勢力の欠席は「致命的」でだとの見解を示した。

カダフィ大佐は、「彼らなしには和平は達成できない」と述べ、「会議は中断すべきである」とし、また「彼らが会議の開催にすら反対しているということは、彼らは我々の助けを必要としていないということだ」と述べ、国連(United Nations, UN)やアフリカ連合(African Union、AU)には「部族間紛争」を解決することはできないと付け加えた。(c)AFP





>TOP

停戦表明の意向、ダルフール和平会議でスーダン政府

* 2007年10月28日 00:18 発信地:シルト/リビア

【10月28日 AFP】リビアの都市シルト(Sirte)で開催されるダルフール(Darfur)紛争の和平会議で、スーダン政府は停戦を表明する意向であることが明らかとなった。スーダンのAl-Sammani al-Wasila al-Sammani外相が27日、AFPに伝えた。

同外相は 「和平会議の冒頭にて、スーダン政府は停戦を一方的に宣言することを決定した」と述べ、「和平プロセスの進展のため、あらゆる措置を取る準備がある」と付け加えた。

会議は国連(United Nations、UN)およびアフリカ連合(African Union、AU)の主導の元で行われる。スーダン政府は閣僚や政府高官約30人を派遣しているが、反政府勢力の多くは会議のボイコットを表明しており、参加の意向を示した6つの勢力も幹部クラスは派遣していない。

ダルフール紛争は2003年2月、スーダン政権(アラブ系)と反政府勢力(非アラブ系)との間の資源配分をめぐり勃発。スーダン政府軍および政府が支援する武装勢力「ジャンジャウィード(Janjaweed)」による暴力に非難が集まっている。(c)AFP





>TOP

2007年10月28日-00:14 ダルフール和平協議開く=主要反政府組織は不参加ーリビア

【カイロ27日時事】スーダン西部のダルフール地方で続く政府と反政府勢力との紛争終結を目指し、国連とアフリカ連合(AU)が仲介する和平協議が27日、リビアの地中海沿岸の町シルトで開かれた。しかし、協議には主要反政府組織が参加せず、和平に向けた大きな成果は期待できそうにない。

ロイター通信によると、スーダン解放軍(SLA)統一派と「正義と平等運動(JEM)」が直前になって協議不参加を表明した。JEMはその理由として、「協議に参加すべき真の当事者が招待されていない」としている。





>TOP

ダルフール和平、協議を継続へ

【カイロ=金沢浩明】リビアのシルトで開いているスーダン西部ダルフール紛争の和平会議は28日、当初の日程を延長し協議を29日以降も続ける見通しになった。リビア政府筋が明らかにした。会議をボイコットした主要反政府勢力に対し引き続き出席を呼びかけるためとしている。

27日にスーダン政府は一方的な即時停戦を表明した。しかし、反政府勢力側は「政府が支援する民兵による攻撃は続いており、停戦はポーズだけの公算が大きい」(主要指導者のアブドルワヒド・ヌール氏)と懐疑的に見ている。

主要反政府勢力のボイコットに対して、開催国リビアの最高指導者カダフィ大佐は27日、「彼らが出席せずに和平を実現することは不可能だ」と批判。仲介役の国連やアフリカ連合(AU)も遺憾の意を表明した。(07:02)





>TOP

ダルフール和平会議、国連とAUは協議継続を強調

* 2007年10月29日 17:32 発信地:シルト/リビア

【10月29日 AFP】リビアのシルト(Sirte)で27日に始まったスーダン・ダルフール紛争の和平会議について、国連(UN)とアフリカ連合(African Union、AU)は28日、協議を中断するつもりはないとの意向を表明した。

主要な反政府勢力は和平会議開催前からボイコットを表明しており、27日の同会議初日に出席したのは、比較的勢力の小さい6グループのみだった。この事態に、会議を主宰するリビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐は、「ただちに会議を中止すべきだ」との見解を示していた。

これに対し国連のヤン・エリアソン(Jan Eliasson)事務総長特使は、会議初日後の記者会見で、「和平に向けた列車はすでに駅を出発した。問題は何人がこの列車に乗るかであり、乗りたいという人々を受け入れる用意がわれわれにはある」と述べ、和平プロセスを中断するつもりはないと語った。

AUの報道官も、「現段階で(和平プロセスが)成功か失敗かを論じることはできない。最も重要なのは、和平プロセスが始まったということだ」と話した。

エリアソン特使によると、国連およびAUは29日も、会議に出席している反政府勢力とスーダン政府との間で非公開協議を継続する。

AUのサリム・アフメド・サリム(Salim Ahmed Salim)特使は、「先に進むための計画を立てている。次なるステップは交渉を開始するために必要な条件を整えることだ。無期限に協議を続けるわけにはいかないが、ただちに交渉期限を設定するべきではない」と述べた。(c)AFP





>TOP

スーダン『停戦宣言』反政府側は対応苦慮 和平会議長期化の様相

2007年10月29日 朝刊

【シルト(リビア北部)=浜口武司】スーダン西部ダルフールの紛争解決に向けた国際和平会議は二日目の二十八日、各派が意見を述べ合い、反政府側から時間的猶予を求める声が相次いだ。反政府側の主要二派がボイコットした同会議は、当初から拙速な議論を避ける雰囲気が強かったが、二十七日にスーダン政府が突然行った停戦宣言に対し、もともと一枚岩でない反政府側は対応に苦慮。協議は長期化する様相を見せてきた。

会議には、国連が招待した反政府側十四組織のうち、約半数が参加。主要組織の「スーダン解放軍」(SLA)と「正義と平等運動」(JEM)からも、分裂した組織がそれぞれ顔を出した。

SLA一派のナセル政治顧問は「われわれは他派との協議が必要だ。政府側との交渉はその後になる」と述べた。別の反政府組織も「事前調整がなく、混乱している。交渉を延期すべきだ」と悲観的な見方を示した。

二十七日に突然の停戦を宣言したスーダン政府代表のナーフィ大統領顧問は本紙に、協議が数週間続くとの見通しを示し「国際社会からは停戦を歓迎された。スーダンの問題はスーダン人の手で解決されるべきだ」と述べ、政府主導の解決に自信を見せた。

しかし、突然の停戦表明に国連スタッフも違和感を隠さず「反政府側の主要組織がボイコットしたのを見て(政治的な思惑から)急きょ声明に加えたのかもしれない。事態を複雑にする可能性もある」。米国代表も歓迎の意向を示しつつも「注意深く見守らないといけない」などと慎重な言い回しをした。

一方、「スーダン連合民主同盟」のドレイジ代表は「政府が停戦を実施するとは思えない。実際に停戦が実現したら、尊重する」と述べた。





>TOP

「ダルフール孤児」の出国図った仏NGO、大統領が非難

2007年10月29日

Web posted at: 19:18 JST - AP

パリ(AP) フランスの非政府組織(NGO)メンバーらが先週、スーダン西部ダルフールの紛争による孤児を救出するとして、隣国チャドから100人以上の子どもたちを連れ出そうとしたところ、チャド当局に拘束された。サルコジ仏大統領は28日、この問題についてデビ・チャド大統領と電話で会談し、NGOの行動を非難するとともに、チャド側の対応に理解を示した。

仏メディアなどによると、拘束されたのは、「ゾーイズ・アーク」と名乗る援助団体のメンバー6人、ジャーナリスト3人のフランス人計9人と、チャーター機を提供したスペイン企業の乗員7人。スーダン国境に近いチャド東部から、1‐12歳の子ども103人を出国させ、仏国内の家庭と養子縁組をさせる計画だったとみられる。

子どもたちはチャド東部の都市アベシェに保護された。チャド当局が身元などを調べているが、実際には大半がチャド人だったとみられる。

これに対して、デビ大統領は「誘拐以外の何物でもない」と強い不快感を示し、メンバーらの厳重な処罰を約束している。サルコジ大統領は同大統領との電話で、同団体の計画を「違法であり、許すことはできない」と厳しく批判した。

仏高官らによると、同国当局はこの計画を数カ月前から把握しており、同団体に中止を求めてきたほか、今年7月にはチャド当局にも警告していたという。





>TOP

ダルフール和平協議が事実上中断、12月に再開へ

【ヨハネスブルク=角谷志保美】スーダン西部のダルフール紛争をめぐり、リビアのシルテで開催されている和平協議で、スーダン政府は1日、反政府武装勢力との直接協議を事実上中断し、12月に再開する意向を明らかにした。

国営スーダン通信が、政府代表団のアブザイド報道官の話として伝えた。

スーダン政府と武装勢力の直接協議は10月27日、約1年半ぶりに始まったが、主要な武装勢力指導者が軒並み協議をボイコットし、議論が空転していた。

政府側と、協議に参加している武装勢力は、数人ずつをリビアに残し、一時帰国。仲介に当たる国連、アフリカ連合と共に、出席を拒否している武装勢力を説得し、12月からの実質協議再開を目指すという。

(2007年11月2日18時38分 読売新聞)





>TOP

ダルフール和平協議中断 反政府側分裂、まとめ役不在

2007年11月05日22時57分

リビアで開かれていたスーダンのダルフール紛争の和平協議が開始から1週間で中断に追い込まれた。仲介役の国連やアフリカ連合(AU)は、停戦合意を早い段階で取り付け、和平の条件を詰めるもくろみだった。だが相互不信や分裂した反政府勢力側をまとめる代表者がいないことで協議は空転、先が見えなくなっている。国連とAUが急ぐ合同平和維持部隊の派遣にも影を落としそうだ。

「当事者がそろっていない協議は開催しても意味がない」

ホスト国リビアの最高指導者カダフィ大佐は、先月27日の開会式のスピーチで協議の実効性をいきなり否定した。

協議に参加していないのは、有力な反政府武装勢力「スーダン解放軍」(SLA)と「正義と平等運動」(JEM)の主流派。「戦闘が収まるまで話し合いに応じない」「内部意見の調整もあり時期尚早」とする。また参加していても指導者はスーダンに残っているため、携帯電話で指示を仰ぐ出席者が目立った。

03年当時、SLAとJEMの二つだけだった反政府勢力は長引く紛争で内部分裂を繰り返し、現在は10以上に分かれる。

分裂の原因は、指導者層の主導権争いや国際支援物資、資金の分配をめぐるもめごとなど。反政府勢力同士で戦闘になることもある。

国連とAUは、当事者を欠いた現状では協議が進展しないと判断。今月に入り事実上中断し、関係者らをスーダンに送って、各派の意向を調整せざるを得なくなった。

国連側は遅くとも12月上旬までに協議を再開させたい考え。だがスーダン紙の記者は「打開策があれば、これほど紛争が長引くこともなかっただろう」と、あきらめ顔だ。

ダルフール紛争を「世界最悪の人道危機」と位置づける国連は、現在駐留しているAUの平和維持部隊約7000人だけでは不十分とし、最大2万6000人の国連、AU合同の平和維持部隊を派遣し、来年早々にも活動開始を予定する。

AFP通信によると、合同部隊の責任者、ロドルフ・アダダ氏は、和平協議が順調に進んでいないことについて、「我々の仕事の原則として、スーダン人同士による和平が必要だ」と述べ、和平合意が不可欠との見方を示している。





>TOP

2007年11月06日-08:55 毛布など1万人分提供=スーダン避難民にー政府

政府は6日、紛争が続くスーダン西部ダルフール地方の避難民を支援するため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ、1万人分の毛布や給水容器など(4500万円相当)を無償供与することを閣議決定した。UNHCRの緊急支援要請に応じた措置。





>TOP

スーダン・ダルフール地域への物資協力を決定 政府

2007年11月06日10時27分

政府は6日の閣議で、紛争が続くスーダン西部ダルフール地域に、毛布とスリーピングマット各1万枚、給水容器1万個などの救援物資を提供することを決めた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から今年10月、政府に物資の支援要請があり、国際平和協力法に基づき「人道上の見地から緊急に実施を決めた」(内閣府)としている。被災民に届くのは約3カ月後だという。





>TOP

九電、スーダン原油使用自粛 紛争の資金源化懸念? 火力発電燃料、下期から

(2007年11月10日掲載)

九州電力(福岡市)は9日、火力発電所の燃料として使用している原油のうち、スーダン産について本年度下期から取り扱いを自粛する方針を明らかにした。同社は「燃料調達先の分散化の一環」(資材燃料部)と説明しているが、スーダンとの原油取引が、無差別に同国人民を襲撃している同国政府支援組織の資金源になっているとの疑惑を重視したとみられる。スーダン・ダルフール紛争が、九州の電力供給体制に看過できない影響を及ぼしている。

国内の電力会社でスーダン産原油の取引自粛方針を表明したのは九電が初めて。九電はこのほど、原油を購入している商社や原油元売り各社計6社に下期の発注分から当面の間、同国産原油を他国産に変えるように要請した。ただ、燃料用原油の主力であるスーダン産の代替原油の生産地がインドネシアや中国などに限られているため「即座に全部が他国産に切り替わるのは困難」(同)としている。

「ナイルブレンド」と呼ばれるスーダン産原油は中東産などに比べて硫黄分が少なく火力発電用に適しているため、九電を含め国内の電力各社が重油と混ぜて燃料として使用している。

九電は2002年度から使用を始め、06年度は原油使用量の約9割に当たる約25万キロリットルがスーダン産で、国内の電力会社では約70万キロリットルを使った関西電力(大阪市)に次ぐ規模だった。

ただ、九電の発電電力量の40%超は原発で、石油火力発電は冷房需要が増える夏季を中心に5%程度で、原油調達先の見直しが電力料金値上げなど利用者負担に転嫁される可能性は小さい。

とはいえ、新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発が停止した東京電力は、火力発電を多用して電力量を賄っている。原発施設の耐震問題など、原発をめぐる情勢が不透明さを増す中、九電としても石油火力発電の安定稼働のため良質の燃料調達が重要な経営課題になっている。

スーダン・ダルフール紛争

アフリカ北部のスーダン西部ダルフール地方で2003年初頭、地元黒人住民がアラブ系政権を批判して反政府組織を結成したことを機に内紛がぼっ発。政府軍や政府が支援する民兵組織が黒人住民の村を無差別に襲撃するなどこれまでに約20万人が死亡し、200万人以上の難民が発生。「最悪の人道危機」といわれる。主力の輸出品である原油について、政府支援組織の資金源になる恐れがあるとして国際的に厳しい見方が出ている。





>TOP

国連、ダルフールの合同平和維持部隊の装備不足を指摘

2007年11月15日 17:09 発信地:ニューヨーク/米国

【11月15日 AFP】国連(UN)のジャン・マリー・ゲーノ(Jean-Marie Guehenno)平和維持活動(PKO)担当事務次長は14日、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方に国連とアフリカ連合(African Union、AU)の合同平和維持部隊(UNAMID)を派遣する計画について、十分な空輸機動力と火器が早急に供給されなければ失敗する可能性があるとの見方を示した。

ゲーノ事務次官は、「2008年初めにも部隊の展開が開始される予定であり、任務を遂行し得る部隊が必要だ」と述べ、UNAMIDの主力となる2万6000人のAU部隊が十分な装備を持つことが肝要との認識を示した。

外交筋によると、輸送機24機や戦闘用ヘリコプターなどの供給を要請されている西側諸国の中には、UNAMIDの指令・管理体制に対する疑念から、供給に難色を示している国がある。

ゲーノ事務次官は、「時間は刻々と過ぎている。われわれには幾つかの決定的な装備が不足している」と警告した。(c)AFP





>TOP

2007年11月24日-12:23 ダルフールPKO、第1陣派遣=国際貢献姿勢示すー中国

【北京24日時事】新華社電によると、スーダン・ダルフール地方の平和維持活動(PKO)に当たる中国人民解放軍の工兵隊第1陣135人が23日夜、河南省鄭州から現地へ出発した。中国がダルフールにPKO部隊を派遣するのは初めて。

国連安保理が7月にPKO派遣を決議したのを受け、中国は計315人の工兵隊派遣を表明。PKOに積極参加することでダルフール紛争解決に向けた国際貢献姿勢をアピールし、資源獲得目的でスーダン政府に肩入れしているとの欧米の批判をかわす狙いがあるとみられる。9月には河南省で行われていた派遣部隊の訓練を海外メディアに公開していた。





>TOP

中国PKO部隊先遣隊がダルフール到着、国際協調アピール

【北京=佐伯聡士】新華社電によると、スーダンのダルフール地方の平和維持活動(PKO)に当たる中国軍工兵部隊の先遣隊135人が24日、南ダルフール州の州都に到着した。

派遣部隊の規模は315人で、8月下旬に国連から正式の展開要請を受けていた。部隊は道路や橋などの建設に従事するという。

「ダルフール紛争でスーダン政府の虐殺行為を黙認している」との対中批判がある中、部隊派遣には平和維持への貢献で国際協調姿勢をアピールする狙いがある。

(2007年11月24日19時53分 読売新聞)





>TOP

スーダン反政府組織、中国PKO部隊に警告

2007年11月26日 06:31 発信地:ハルツーム/スーダン

【11月26日 AFP】スーダンの反政府組織「正義と平和運動(Justice and Equality Movement、JEM)」のAbdel Aziz el-Nur Asher司令官は25日、同国西部ダルフール地方で平和維持活動(PKO)に当たる国連(UN)とアフリカ連合(African Union)の合同部隊の先遣隊として前日到着した中国人民解放軍の部隊を、政府軍の「同盟軍」と見なし、攻撃を免れることはできないと警告した。

スーダン産石油の最大の輸入国である中国は、スーダン政府に兵器を販売しており、ダルフール紛争を扇動していると疑われているスーダン政府を国際社会の制裁から守っているとして非難されている。

同司令官は電話でAFPに対し「われわれの立場は明確である。中国軍の部隊は平和のために派遣されたわけではなく、即時撤退しなければならない。さもなければわれわれは中国兵をスーダン政府軍の一部と見なし、しかるべき行動を取る」と警告した。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

テディベアに「ムハンマド」と名付けさせた英教師逮捕 スーダン

2007年11月27日 09:21

【ロンドン=木村正人】スーダンの首都ハルツームにある英国国際学校で9月、英国人の女性教師が7歳の児童にテディベアの名前を選ばせたところ、23人中20人がイスラム教預言者と同じ「ムハンマド」と名付けた。父母の一部が「イスラム教への冒涜(ぼうとく)だ」と騒ぎだし、現地の警察は25日、イスラム法に基づきこの教師を逮捕した。

逮捕されたのは8月に同校に赴任したばかりのジリアン・ギボンズさん(54)で、英国の指導要領に基づき授業中、児童に動物の名前を付けさせた。ギボンズさんが「アブドラ」「ハッサン」「ムハンマド」の3つの名前を挙げたところ、ほとんどの児童は一番なじみの深いムハンマドを選んだという。

裁判で有罪が確定すれば、ギボンズさんは6カ月間投獄された上、40回のムチ打ちの刑か罰金刑を受ける。イスラム教ではムハンマドの偶像化が禁止されているが、同校の校長は「完全な過失で、イスラム教を侮辱する意図はなかった」と説明している。混乱を恐れて同校は来年1月まで休校とされた。





>TOP

2007年11月27日-06:34 テディベアに「ムハンマド」は冒涜=児童に命名させた英人教師逮捕ースーダン

【ロンドン26日時事】スーダンの首都ハルツームで25日、学校の授業でクマの縫いぐるみ「テディベア」にイスラム教預言者ムハンマドと同じ名前を付けさせたとして、インターナショナル・スクールの英国人女性教師(54)が逮捕された。教師はイスラム教を冒涜(ぼうとく)した疑いが持たれている。

現地からの報道によると、女性教師は数カ月前、6、7歳児対象の授業で、児童の1人が持参したテディベアに好きな名前を付けるよう指示。その結果、最も人気の高かったムハンマドに決まった。ところが、事実を耳にした複数の保護者が教育省に苦情を申し立てたという。

教師が既に起訴されたとの情報もあるが、在スーダン英国大使館は確認していない。有罪となった場合、最長6月の禁固刑や、むち打ち40回の刑などの可能性がある。





>TOP

国連局長がスーダン批判 ダルフールPKOで報告

2007年11月28日 10:40

国連のゲーノ平和維持活動(PKO)局長(事務次長)は27日、人道危機が続くスーダン西部ダルフール地方に展開させる国連・アフリカ連合(AU)合同PKO部隊(UNAMID)の派遣・準備状況を安全保障理事会で報告、輸送部隊が計画よりかなり不足していることや、一部の国の部隊受け入れにスーダン政府が難色を示している点を批判した。

UNAMIDは最大2万6000人規模の過去最大級のPKO部隊で、ダルフールに展開中のAU部隊から年内に権限を完全に引き継ぐ。国連は来年の早い段階からUNAMIDを本格展開させたい考えで、目標期限が迫る中、あらためてスーダン政府の柔軟な対応や国際社会の協力を促した形。

報告によると、UNAMIDはスーダンの意向に従いアフリカ人を主体に構成する。中国などアフリカ以外からの派遣申し出もあるが、スーダンはタイやネパールなどの部隊受け入れに難色を示している。

ゲーノ局長はまた、輸送部隊が2個部隊、航空部隊も4個部隊(ヘリコプター24機)が不足しているとし、このままでは展開計画の見直しも必要になると述べた。(共同)





>TOP

駐スーダン中国大使 ダルフール派遣部隊の安全を懸念

* 2007年11月28日 03:39 発信地:カイロ/エジプト

【11月28日 AFP】Li Cheng Wen駐スーダン中国大使は27日、反政府組織「正義と平和運動(Justice and Equality Movement、JEM)」がダルフール(Darfur)地方で平和維持活動(PKO)に当たる中国人民解放軍に対し攻撃を警告したことに言及し、派遣部隊の安全について深い懸念を示した。

同大使は「いまのところ事件は発生していないが、この問題については深く懸念している」とAFPに語った。

ダルフール地方には先週、国連(UN)とアフリカ連合(African Union、AU)の合同平和維持活動部隊の先遣隊として道路や橋の建設、井戸掘りなどの作業に当たるため、100人以上の中国工兵隊が派遣されたが、反政府組織がすぐに反対を表明した。

中国はスーダン最大の石油輸出相手国であり、ダルフール紛争の扇動が疑われているスーダン政府に武器も販売している。だが同大使は、中国は仲裁役であると主張している。

同大使によると、中国はスーダン最大の貿易相手国であり、ダルフール地方だけで4億ドル(約435億円)以上を投資。ダルフール地方には8000万元(約11億7000万円)相当の人道支援を行っており、プレハブの小学校も100校以上提供しているという。

中国は国連の要請で、12月までにダルフール地方へ計315人の工兵隊を派遣する予定。部隊は軽装であるが、攻撃を受けた場合には国連決議に従って自衛することができる。

反政府組織が中国の派遣に反対する主な理由に挙げているスーダン政府への武器販売については、同大使も認めている。だが同大使は、内政干渉ではなく地域の安定が目的であると主張している。(c)AFP/Jennie Matthew





>TOP

国連とアフリカ連合によるダルフール合同平和維持部隊、派遣計画に遅れ

* 2007年11月28日 12:53 発信地:ニューヨーク/米国

【11月28日 AFP】国連(UN)のジャン・マリー・ゲーノ(Jean-Marie Guehenno)平和維持活動(PKO)担当事務次長は27日、スーダン西部の紛争地域、ダルフール(Darfur)地方への国連とアフリカ連合(African Union、AU)の合同平和維持部隊(UNAMID)派遣計画が、スーダン政府の非効率な官僚制度や部隊の装備不足によって遅れていることへの不満を表明した。

同事務次長は、国連安全保障理事会(UN Security Council)で読み上げた声明文のなかで、「UNAMIDの派遣が直面している問題は、部隊編成や兵力構成の最終決定判断や官僚機構による障害など根本的なものだ」と指摘した。

さらに同事務次長は、タイ、ネパール、北欧諸国などアフリカ以外の国がUNAMIDに参加することにスーダン政府が難色を示していることについて「UNAMID派遣を積極的に進める意思があるのか疑わざるをえない」とスーダン政府の姿勢を批判した。(c)AFP





>TOP

2007年11月29日-07:16 英人教師を侮辱罪で起訴=テディベアに「ムハンマド」ースーダン

【ロンドン28日時事】スーダンの首都ハルツームにある学校の授業中、クマの縫いぐるみ「テディベア」にイスラム教預言者ムハンマドと同じ名前を付けさせたとして逮捕された英国人女性教師(54)について、スーダン検察当局は28日、イスラム教徒を侮辱した罪などで起訴した。

英外務省が確認した。教師は有罪となった場合、禁固6月やむち打ち40回の刑などに処される可能性がある。





>TOP

ぬいぐるみに預言者の名前付けた教師に有罪判決 スーダン

ハルツーム(CNN) スーダンの学校で教える英国人の女性教師が、授業の中でぬいぐるみのクマにイスラム教の預言者ムハンマドの名を付けたとして、宗教を侮辱した疑いなどで逮捕され、当地の裁判所で29日、禁固15日間の有罪判決を受けた。英当局は、この判決に反発を示している。

有罪となったのは、ジリアン・ギボンズさん(54)。7歳児に動物の生態などを教える授業で、「クラスのマスコット」としてぬいぐるみを紹介し、子どもたちに「好きな名前」を選ばせたとされる。これが預言者の名前だったため、宗教への侮辱や憎悪をあおる行為を禁じた憲法に違反するとして、25日に逮捕されていた。最大でむち打ち40回または禁固1年の刑を言い渡される可能性があったが、憎悪罪では無罪となった。

裁判所では同日朝から非公開の審理が開かれ、機動隊が待機する厳戒態勢の下で判決が言い渡された。禁固刑を終えた後は、国外退去処分となる。弁護士によると、ギボンズさんは控訴の構えを示している。

英国のミリバンド外相は、「罪のない誤解だったことは明らか。判決に失望した」との声明を発表。駐英大使を通し、スーダン側に「深い懸念」を伝えたことを明らかにした。

事件があったのは、スーダン人富裕層や外国人に人気のある学校。ギボンズさんは今年8月に、英リバプールの小学校から移ってきたばかりだった。弁護側によると、ぬいぐるみの件を当局に通報したのは、同校の事務員だったという。





>TOP

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの冬募金にご協力をお願いします

2007年11月30日 18:55 発信地:東京

【セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン】

「まなびたい」

学校に行きたくても行けない子どもたち、勉強したくてもその場が得られない子どもたちが、世界に大勢いること、ご存じですか。教育は、戦争や貧困のない平和な世界をつくる、なによりも大きな力です。子どもたちに教育を受ける機会を・・・

皆さまのサポートが今こそ必要です。

子どもたちの声に耳を傾けてください:

「学校で勉強できれば、なんだってできます」

メアリー(10歳/スーダン)紛争のためスーダン北部に避難。昨年、南部の村に戻り学校に通い始めた。

「学校は大事さ。だって学校のおかげで僕はもっとよい人生を送ることができるから」

ズルキフリ(17歳インドネシア)10歳のとき、武力紛争を経験。

「お医者さんになりたい。だって学校に長く通えるから 」

アナ(12歳/アンゴラ)幼少期に内戦を経験。茂みに隠れたことや銃撃を逃れたことを鮮明に記憶。

世界中の子どもたちが笑顔でいられるように、 ご支援をお願いいたします。

冬募金へのご協力をお願いします。

◇募金方法

☆クレジットカード

☆郵便振込

郵便局口座振込み 口座番号:00900-1-120760

加入者名:セーブ・ザ・チルドレン子ども基金

詳しくは、ウェブサイトにてご確認ください: www.savechildren.or.jp

皆様のご支援をお待ちしています。

(c)セーブ・ザ・チルドレン





>TOP

テディベアに「ムハンマド」と命名の英国人教師、有罪判決手ぬるいと抗議デモ

* 2007年12月01日 08:13 発信地:ハルツーム/スーダン

【11月30日 AFP】(12月1日写真追加)スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)で30日、金曜礼拝を終えた数百人の市民が、テディベアを「ムハンマド」と名づけるのを児童に許可した英国人女性教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons、54)被告の有罪判決を「寛大すぎる」として抗議デモを行った。

首都周辺の複数のモスクからハルツームに集結した市民らは「イスラムの預言者を侮辱する者は銃弾で罰せられるべきだ」「知事はギボンズを処刑せよ」などとスローガンを唱えた。

ギボンズはイスラム教に対する侮辱罪で最長6月の禁固刑と40回のむち打ち、ならびに罰金刑を言い渡される可能性があったが、スーダン政府から29日、禁固15日と国外追放を言い渡された。(c)AFP





>TOP

テディベアに「ムハンマド」で禁固刑の英語教師の恩赦求め英上院議員がスーダン入り

* 2007年12月02日 23:27 発信地:ハルツーム/スーダン

【12月2日 AFP】スーダンで前週、児童がテディベアに「ムハンマド」と命名するのを許可したとして英国人教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さんがイスラム教に対する侮辱罪で禁固15日を言い渡された事件で2日、オマル・バシル(Omar al-Beshir)大統領に恩赦を求めてスーダン入りした英国のイスラム教徒の上院議員2人が大統領への面会を求めた。

議員2人は1日にスーダンの首都ハルツーム(Khartoum )に到着、ギボンズさんに面会した。慎重な外交交渉が続く一方、ギボンズさんは、待遇はよく、店を出せるほどたくさんの果物をもらっていると冗談も盛り込んだ声明を発表した。

同地では11月30日の金曜礼拝後、当局の処置が「寛大すぎる」として数千人が抗議活動を行った。中には死刑を求める声もあった。

イスラム教徒の上院議員は、イスラム教のスーダン政権にとって旧宗主国の英国のなかでも交渉相手として受け入れやすいとみられ、今回の訪問で、ギボンズさんの弁護士は「ギボンズさんの刑期が終わる前に釈放される可能性がある。大統領はすべての囚人に対して恩赦の権利を有しており、それを実施する可能性は否定していない」と述べ、大統領の恩赦への期待を示した。

前年にデンマークで預言者ムハンマドの戯画が出版されたときと同様、デモが暴力事件に発展したため、ギボンズさんの審理は厳重な警戒下で行われた。





>TOP

テディベアに「ムハンマド」で禁固刑、英教師にスーダン大統領が恩赦

* 2007年12月03日 20:29 発信地:ハルツーム/スーダン

【12月3日 AFP】スーダンで前週、児童がテディベアに「ムハンマド」と命名することを許可したとして英国人教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さん(54)がイスラム教に対する侮辱罪で禁固15日の有罪となった事件で3日、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Beshir)大統領が恩赦を認めた。

Mahjoub Fadl Badri大統領顧問によると、ギボンズさんは1時間以内に釈放される見込みで、英国のイスラム教徒の上院議員2人による交渉により恩赦が与えられた。

ギボンズさんは教師を務める首都ハルツーム(Khartoum)の富裕層向けの英語学校で、イスラム教の預言者「ムハンマド」の名前をテディベアのぬいぐるみにつけることを生徒に許可し、イスラム教に対する侮辱罪とされ、29日にスーダンの裁判所から禁固15日の有罪判決を受けた。

事態を受けてイスラム教徒の英国上院議員、Nazir Ahmed議員とSayeeda Warsi議員が現地入りし、バシル大統領と2日に面会し、恩赦を嘆願した。

2児の母親でもあるギボンズさんの逮捕と拘束は、英国内でスーダン政府に対する激しい非難を巻き起こし、すでにダルフール紛争を機に過去5年間悪化している英スーダン関係にさらなる緊張を呼んだ。(c)AFP





>TOP

2007年12月04日-00:42 英女性教師を釈放=スーダン大統領が恩赦ーテディベア事件

【ロンドン3日時事】スーダンの首都ハルツームの学校で、クマの縫いぐるみ「テディベア」にイスラム教預言者ムハンマドと同じ名前を付けさせたとして禁固刑を言い渡された英国人女性教師(54)に対し、バシル・スーダン大統領は3日、恩赦を与える決定を下した。報道によると、女性は同日釈放され、在スーダン英大使館の保護下に入った。

ブラウン英首相は恩赦の報を受けて「喜ばしいことであり、安心した。常識の勝利だ」との声明を発表した。

女性は29日、禁固15日の判決を受け、スーダンと英国の間の外交問題に発展する恐れも出ていた。





>TOP

ぬいぐるみ命名問題で恩赦の英教師、スーダンから帰国

(CNN) スーダンの学校での授業中、ぬいぐるみのクマにイスラム教の預言者ムハンマドの名を付けたとして有罪判決を受け、バシル大統領から恩赦を与えられた英国人教師ジリアン・ギボンズさん(54)がスーダンを出国し、4日午前7時5分頃に英国に帰国した。

ギボンズさんは3日、スーダンを訪問した英上院のイスラム系議員を通じて声明を発表し、「わたしはイスラム教を尊重しており、他人を傷つける意図はなかった」と述べ、自身の行動が苦痛を与えたことについて謝罪を表明した。

ギボンズさんは裁判所から国外退去を命じられ、ドバイ経由の旅客機でロンドンのヒースロー空港に到着した。今後は自宅のあるリバプールに向かう。





>TOP

テディベアに「ムハンマド」で禁固刑の英国人教師、釈放され帰国の途に

* 2007年12月04日 04:48 発信地:ハルツーム/スーダン

【12月4日 AFP】スーダンでイスラム教に対する侮辱罪で禁固15日の有罪となった後、大統領が恩赦を認め釈放された英国人教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さん(54)が、アラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)経由で帰国の途についた。英大使館の報道官が3日、伝えた。

報道官はAFPの電話取材で、ギボンズさんがスーダンから出国し、イスラム教徒の英国上院議員2人に付き添われて空路で帰国中であることを確認したと語った。なお英国への到着時間については語らなかった。

なお、報道官への取材はエミレーツ航空(Emirates)734便ドバイ行きがハルツーム(Khartoum)の空港を離陸した直後に行われた。(c)AFP





>TOP

スーダン当局、人形に「ムハンマド」と名付けて禁固刑の英教師に恩赦

2007年 12月 4日 19:46 JST

[ハルツーム 3日 ロイター] アフリカのスーダンにある学校で、生徒にイスラム教の預言者の名前と同じ「ムハンマド」という名をテディベア(クマの縫いぐるみ)に名付けさせたために禁固刑を受けた英国人の女性教師に3日、恩赦が与えられた。女性は同日、英国への帰途に着いた。

ハルツームにある私立高校に勤務していた同女性は、9月にテディベアに付ける名前を生徒に選ばせ、その結果人形にスーダンで一般的な名であると同時にイスラム教の預言者の名でもある「ムハンマド」を採用したことから、同国内で問題となっていた。

女性は先月29日、イスラム教を侮辱したとして禁固15日と国外退去を命じる判決を受けたが、2人の著名な英国人イスラム教徒がスーダン大統領に対して女性の早期釈放を求めたことから、恩赦が与えられた。

 Reuters 2008 All rights reserved.





>TOP

「ムハンマド」ベア騒ぎの英国人教師が帰国、「予想以上の冒険」と冗談も

2007年12月04日 21:22 発信地:ロンドン/英国

【12月4日 AFP】テディベアに「ムハンマド(Mohammed)」と名付けてスーダンでイスラム教侮辱罪に問われた英国人教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さん(54)が4日、英国に帰国し、安堵(あんど)の言葉を口にした。

ギボンズさんは、英国のイスラム教徒の上院議員2人の助けで大統領恩赦を認められた。この2人に付き添われ、3日夜にスーダンの首都ハルツーム(Khartoum)を発ってドバイ(Dubai)経由で英国に帰国。ロンドン(London)のヒースロー(Heathrow)空港に到着後、空港のVIPラウンジで緊急会見し「わたしは普通の中年小学校教師にすぎない。冒険を求めて出かけ、期待していた以上の冒険をしてしまった」と冗談交じりに話した。

笑顔を見せながらも見るからに疲れた様子で、メディアでどれほど注目されたかは知らなかったが、自分の悪気のない行為がこれほどの怒りを買ったことは非常に恐ろしかったと言い、「自分が人々を怒らせてしまったかもしれないと思うと、ものすごく心をかき乱された」と振り返った。

しかし、恐ろしい思いはしたが、スーダンや同国の人たちに対して怒りは感じていないと述べ、着任から間もないのに自分が担任していたクラスや同僚と離れなければならなくなったのは残念だと話している。

英首相府によると、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相はギボンズさんの到着直後に電話で話をしたという。(c)AFP





>TOP

スーダンの反政府勢力 PKO中国部隊攻撃の可能性も

2007年12月6日 16:35

紛争が続くスーダン西部ダルフール地方で、国連・アフリカ連合(AU)合同平和維持活動(PKO)部隊に参加する中国の工兵部隊第一陣が先月派遣されたことに対し、反政府勢力が「中国はスーダン政府を支援することで危機を高めている」と反発、同勢力による中国部隊への攻撃が懸念されている。

年明けにも派遣が予定されている合同PKO部隊に先立ち、中国の工兵部隊第一陣の135人が11月24日、ダルフール地方に到着。飛行場の整備や道路の維持、井戸掘りなどの任務に当たる。

しかし、ロイター通信によると、主要な反政府勢力「正義と平等運動(JEM)」の指導者ハリル・イブラヒム氏は「中国は人権に関心がなく(石油など)スーダンの資源にのみ関心を持っている」と非難、スーダンからの撤退を要求した。

JEMは10月、中国が運営するスーダン中部の石油施設を攻撃、労働者数人を拉致した。同氏は中国部隊への攻撃の可能性について「攻撃するとは言っていないが、しないとも言っていない」として明言を避けた。

フランス公共ラジオによると、在スーダン中国大使は先月27日、こうした事態に「深い懸念」を示している。

中国はスーダン政府への最大の武器供給国といわれる。(共同)





>TOP

カレンダーと手帳 スーダン支援に 函白百合 16日チャリティー(12/08 14:10)

函館白百合学園中学高校福祉局(七崎里奈局長)は十六日、市民から提供された来年のカレンダーや手帳を販売するチャリティー事業「第三回カレンダー市」を函館市末広町の函館ヒストリープラザで開く。高校一、二年の局員七人は生徒や市内の事業所などに協力を呼びかけている。

二年前から始めた取り組みで「民族紛争の続くアフリカ・スーダンの傷ついた人々を少しでも支援したい」と、今年は昨年より百本多い五百本を目標にカレンダーを集める。益金は現地で活動する非政府組織(NGO)「国境なき医師団」に寄付する。

市は当日午前十時から午後三時までで、一本五十円から五百円のカレンダーのほか、発展途上国と公平な取引を目指すフェアトレード商品の無農薬コーヒーと紅茶も販売する。会場では局員がハンドベル演奏を披露し、クリスマスムードも演出する。問い合わせは同校(電)0138・55・6682へ。(山村晋)





>TOP

UNHCR、スーダンのジョングレイ州への帰還を一時中断【UNHCR】

* 2007年12月11日 10:16 発信地:東京

【日本UNHCR協会】

スーダン(2007年12月4日)発:

家畜略奪が発端となって死傷者を出す部族対立が深刻化したため、UNHCRは、スーダン南部のジョングレイ州への帰還事業を一時中断しました。

ムール(Murle)族とディンカ族の対立は2週間で広範囲におよぶ報復攻撃へと悪化し、少なくとも34人が死亡、100名近くが負傷しました。報復攻撃が難民、国内避難民が多数帰還するピボル(Pibor)、ボマ(Boma)、ポルチャラ(Porchalla)などジョングレイ州の他の地域に広がる恐れもあり、予断を許さない状況です。

スーダン南部においてUNHCR事業のコーディネーションを担当しているジェフ・ワードリーによれば、現地当局と関連国連機関と共同で現地の情勢を監視しており、5日、治安レベルを判断するためにジョングレイにて国連の治安評価が行なわれる予定です。

今回の帰還の一時中断により、最も影響を受けたのはケニア北西部のカクマキャンプの人々で、キャンプにいるジョングレイ出身の3000人の難民の85%は今年中に帰還することになっていました。更に、帰還の意思を表明していた避難民数千人も今回の判断により影響を受けることになります。

一方、UNHCRと国際移住機関(IOM)は、比較的治安の安定しているスーダン南部の東エクアトリア州アッパーナイル州およびブルーナイル州において帰還支援を継続します。この難民たちは主にウガンダから帰還します。

2005年以来、UNHCRはスーダン南部およびブルーナイル地域へ帰還するスーダン難民7万人以上を支援してきました。また、9万人の難民が両地域に自力で帰還しています。

問合せ先:
特定非営利活動法人 日本UNHCR協会
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)国内委員会
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル(UNハウス)6F
info@japanforunhcr.org
TEL/03-3499-2450(受付時間 10:30〜17:30)FAX/03-3499-2273

(c)日本UNHCR協会





>TOP

スーダン反政府組織、中国企業が操業する油田を襲撃

2007年12月12日 07:33 発信地:ハルツーム/スーダン

スーダン西部ダルフール(Darfur)北西のチャドとの国境地帯で、見張りに立つスーダン反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」の戦闘員(2007年10月17日撮影)。(c)AFP/AMIS/STUART PRICE

【12月12日 AFP】スーダン反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」は11日、中国企業が操業する油田を制圧したことを明らかにした。スーダン政府への主要な武器供給国で、また同国からの石油輸入国でもある中国を標的とした攻撃は、この数か月で2度目となった。

JEMのAbdel Aziz Nur al-Ashr司令官はAFPの電話取材で「(現地時間)午前6時(日本時間同日正午)に南コルドファン(South Kordofan)州にある油田を攻撃し、施設を制圧した」と語った。

同司令官は、この攻撃でJEMの戦闘員2人が死亡し、同国人民防衛軍側にも複数の死傷者が出たと明らかにし、「これは中国企業に対する再度の国外退去警告である」と言明した。

スーダン政府は現在までに、JEMによる襲撃の事実を肯定も否定もしていない。一方、JEM側は、中国政府がスーダンでの石油事業から撤退するまで、ダルフール(Darfur)東部への攻撃を続けると警告している。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

ジョージ・クルーニーら、ダルフールの紛争解決を目指した活動で平和サミット賞受賞

2007年12月14日 17:24 発信地:ローマ/イタリア

【12月14日 AFP】歴代のノーベル平和賞受賞者が集うノーベル平和賞受賞者会議が13日、イタリアのローマ(Rome)で開催され、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方の紛争解決を求めて活動する米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)とドン・チードル(Don Cheadle)に平和サミット賞(Peace Summit Award)が授与された。

ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元ソ連大統領とワルテル・ベルトローニ(Walter Veltroni)ローマ市長から盾を手渡されたクルーニーは、「(紛争解決に向けて)法律が制定され、数百万ドルが投じられ、条約が締結され、制裁措置も取られたが、どれも成功していない」と指摘。スーダン最大の貿易相手国である中国に対し、スーダン政府に紛争解決を迫るべきだと呼びかけると同時に、アラブ諸国に対しても「これを内戦ではなく虐殺と考えるべきだ」と訴えた。さらに米国政府に対しても、解決に向けたより一層の行動を求めた。

会議には、チベット仏教教主ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世やレフ・ワレサ(Lech Walesa)元ポーランド大統領も出席した。

クルーニーとチードルは、マット・デイモン(Matt Damon)やブラッド・ピット(Brad Pitt)らとともに人道支援団体「Not on Our Watch」を設立、ダルフール紛争解決に向けて活動している。(c)AFP





>TOP

スピルバーグ監督、ダルフールめぐり中国国家主席に書簡

2007年 12月 15日 10:02 JST

[ワシントン 13日 ロイター] 来年8月に開催される北京五輪で芸術顧問を務める米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏が13日、中国の胡錦濤国家主席に書簡を送り、ダルフール紛争の解決に向けてスーダン政府が平和維持活動部隊を受け入れるよう、中国政府が同国に働き掛けて欲しいと要請した。

スピルバーグ氏のスポークスマンが発表した書簡では、中国がダルフール紛争解決への「取り組みを倍加すること」を期待するとした上で、中国がスーダンに対し、部隊の受け入れと迅速な協力を要請するよう求めた。

中国はスーダンの石油産業への主要な出資者。国際ルールに違反し、ダルフールで使用される武器をスーダンに輸出しているとして非難されている。

ダルフール情勢は現在、スーダンが国連部隊とアフリカ連合(AU)部隊の受け入れを拒否していることから手詰まり状態。スピルバーグ氏は7月、ダルフール紛争を理由に、芸術顧問の辞任を示唆していた。

 Reuters 2008 All rights reserved.





>TOP

ダルフール紛争の解決の糸口見つからず、和平進展なしの2007年を振り返る

2007年12月18日 12:36 発信地:ハルツーム/スーダン

【12月18日 AFP】スーダン西部ダルフール(Darfur)地方でアラブ系の政府軍や民兵組織が黒人系の反政府勢力と対立し、黒人系住民への暴力や殺戮(さつりく)が繰り返される、いわゆる「ダルフール紛争」。その解決への道のりは、スーダン政府が国連(UN)とアフリカ連合(African Union、AU)の合同平和維持部隊(UNAMID)の受け入れをまだ実現していないというありさまで、まったく出口が見えないまま2007年も終わろうとしている。

前年5月にスーダン政府と反政府勢力の一派閥の間で調印され、全勢力・全派閥との調印を目指した和平協定は、10月のリビアでのダルフール和平会議を主要な反政府勢力がボイコットしたこともあり、暗礁に乗り上げている。国連のヤン・エリアソン(Jan Eliasson)事務総長特使とAUのサリム・アフメド・サリム(Salim Ahmed Salim)特使は「協議は継続し、政治的解決を目指す」ことを確認するにとどまった。

同会議を欠席した主要な反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」と「スーダン解放軍(Sudan Liberation Movement、SLM)」は、ダルフール地方の治安が改善されるまで、政府との和平交渉の席にはつかないとしている。

一方スーダン政府は、政府軍は10月からのダルフール停戦協定を遵守しているとしているが、国連は6日の報告書で「政府軍はダルフール住民の殺戮を続け、人権侵害の責任も問われていない」と指摘。非政府系シンクタンク、国際危機グループ(International Crisis Group、ICG)は「暴力は再び増加傾向にあり、人道支援物資が現地に行き届かなくなっている。国際的な平和維持活動も軌道に乗っておらず、政治的な混乱は続いている」と懸念を表明している。

しかくダルフール紛争とは

ダルフール紛争は2003年2月、ダルフール地方の黒人住民らがアラブ系の中央政府に対し「同地方の政治的・経済的な孤立化」を停止するよう求めて反政府組織を結成したことに端を発している。これを機にアラブ系の政府軍や民兵組織ジャンジャウィード(Janjaweed)が黒人住民の無差別襲撃を行うようになり紛争が激化した。最近では反政府組織の内部分裂の動きが加速して新たな暴力の火種となっている。

米政府が「ジェノサイド」と称するこの紛争では、国連によるとこれまでに死者20万人、避難民200万人が発生している。(c)AFP/Mohamed Hasni





>TOP

エミレーツ、スーダンへ100個のサッカーボールを輸送支援

[掲載日:2007年12月22日]

エミレーツ航空(EK)は12月14日、特定非営利活動法人ロシナンテスがスーダンサッカー協会へ寄付する100個のサッカーボールについて、名古屋からスーダンへの輸送に協力した。これは、日本サッカー協会、電通グループ、日本ユネスコ協会連盟が共同で推進する「アジアの子どもたちにサッカーボールを届けるプロジェクト」の一環として行なったもの。同プロジェクトでは、勉強もサッカーも励んでもらいたいという願いを込め、今年31ヶ国へ3650個のボールを寄贈している。





>TOP

ローマ法王、クリスマスのメッセージで世界の紛争を嘆く

【12月26日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)はクリスマスを迎えた25日、バチカンのサンピエトロ広場(St Peter's Square)に集まった数千人の信者を前に、平和を祈る伝統のメッセージ「ローマと全世界へ」(ウルビ・エト・オルビ、Urbi et Orbi)を発表し、世界の紛争を嘆いた。

ローマ法王は「この平和の日にあって、わたしの思いは不快な武器の音が未だに鳴り響いている地域に向かう」と述べ、中東全域、特にイラク、レバノン、パレスチナを強調し、またダルフール、ソマリア、コンゴ民主共和国ほか「危機的状況にありながら不幸なことに忘れられがちな多数の地域」についても言及した。(c)AFP





>TOP

スーダン、旧反政府勢力が2か月ぶりに統一内閣に復帰

2007年12月28日 12:53 発信地:ハルツーム/スーダン

【12月28日 AFP】スーダンのオマル・バシル(Omar al-Beshir)大統領は27日、サルバ・キール(Salva Kiir)第1副大統領率いる旧反政府勢力スーダン人民解放運動(Sudan People’s Liberation Movement、SPLM)の統一内閣参加を認める法案に署名した。SPLMは2005年の南北包括和平合意の履行をめぐって同大統領と対立し10月に統一内閣から離脱しており、2か月ぶりの内閣復帰となった。

SPLMには閣僚7、州閣僚6、大統領顧問3人のポストが用意され、27日に宣誓し閣議に参加した。

イスラム教徒主導の北部とキリスト教徒が中心の南部との関係が不安定さを増してきたことを受け、事態打開のため11月11日に第1回目の協議が行われたが失敗。だが、今月12日に南部のSPLMの統一内閣への復帰に向けた合意に達したと発表されていた。(c)AFP/Mohamed Hasni




UP:20040110 REV:20070502, 14, 29, 0618, 24
アフリカ世界
TOP HOME (http://www.arsvi.com)

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /