『私がしたことは殺人ですか?』
須田 セツ子 20100417 青志社,247p.
last update:20110422
■しかく須田 セツ子 20100417 『私がしたことは殺人ですか?』,青志社,247p. ISBN-10:9784903853833 ISBN-13: 978-4903853833 ASIN: 4903853837 1470
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[kinokuniya] ※(注記) et et-2002k
■しかく内容
殺人か、尊厳死か。
延命治療中止をめぐって命の倫理が争われた「川崎協同病院事件」。
「昨年12月、最高裁は私に"殺人罪"を適用しました。終末期の延命治療を中止にすることが"殺人"とされるなら、病院の医療者はもちろん、在宅医療を担う家族にも、いつ理不尽な刑事訴迫の火の粉がふりかかりかねません。 もう"安らかな死"は選べないのでしょうか」。──須田セツ子
■しかく目次
第1章 患者Aさんの死 98年11月16日、この日、病室で起きたこと
患者Aさんの死/心配停止/植物状態/気管内チューブ/一般病棟/「この管をはずしてください」/予期せぬ急変/筋弛緩剤
第2章 逮捕 沈黙がいっそう私を不利にした
「あんたは殺人者だ」/依願退職/いやな予感/リーク/四面楚歌/新聞報道/逮捕/逮捕の余波/留置場
第3章 裁判―横浜地方裁判所 私が「殺意」を持って「殺害」した!?
不協和音/起訴状/証拠調べ/誤算/断絶/弁護師降板/結審
第4章 有罪判決 この判決の裏側に潜むもの
認定犯罪事実/病状説明/診療記録/責任の所在/再発防止/マスコミ報道/主治医の独断/虚偽記載/死亡診断書/先入観
第5章 控訴審―東京高等裁判所 裁判は第一審が「すべて」なのです
控訴申立て/破棄自判/抜管の要請/争点/注射か点滴か/直接の死因/検証
第6章 上告―最高裁判所 尊厳死のガイドライン
上告/最高裁判所/延命治療の中止/患者の自己決定権/治療義務の限界説/ガイドラインの問題/最高判決
第7章 私がしたことは殺人ですか?
殺人罪確定/救急医療現場の終末期/ガイドラインとグループ・カンファレンス/人間らしい死/「寝たきり」の終末期/病院は「死なせてくれない」ところ/白でも黒でもない領域/在宅医療の現場で/医師と患者/連帯感
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:鈴木 耕太郎