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『生きられた法の社会学』

金菱 清 20080325 新曜社,222p.

last update:20111220

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しかく金菱 清 20080325 『生きられた法の社会学』,新曜社,222p. ISBN-10:4788510871 ISBN-13:978-4788510876 2625円 [amazon]/[kinokuniya] (注記) l05 j08 v02 p04

しかく内容

内容紹介
「吹き溜まりみたいなのよ、ここは」。国家、民族、労働、環境から何重にも締め出され、剥き出しの生を背負わざるをえなかった人びとの「生きられた法」とはなにか。「不法占拠」とはなにか。「不法占拠」がなぜ合法的に補償されたのか、そのしくみと仕掛けを解きほぐす。

内容(「BOOK」データベースより)
大阪国際空港(伊丹空港)の中にある中村地区は、約150世帯400人の在日の人びとが暮らす、日本最大規模の「不法占拠」地域である。2002年、国と伊丹市によって移転補償が決定し、真新しい共同住宅へ集団移転することになった。中村地区の生活誌を丹念に掘り起こして人びとの「生きられた法」をすくいあげ、公共性を組み替える「寛容な正義」を説く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
金菱 清
関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在東北学院大学教養学部准教授、社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

しかく目次

はじめに

第1章 不法と剥き出しの生
1 問題関心
2 本書の構成

第2章 「合法/不法」の脱構築と「正義」の再構築
1 ジャスティス(法/正義)
2 不法と公共性

第3章 「不法占拠」の系譜学
1 「不法占拠」地域――兵庫県伊丹市中村地区
2 「不法占拠」と在日
3 「不法占拠」の構築と脱構築
4 「不法占拠」の系譜学
5 在日のリアリティ
6 法の暴力と沈黙

第4章 「不法占拠」地域の移転補償を公共性
1 少数者の権利と公共性
2 空港騒音問題――「人格」をもつ空港
3 少数者における多数性のジレンマ
4 環境正義に根ざした公共性

第5章 法に組み込まれた「物語」
1 「見立て」という仕掛け
2 権利者を設定する物語

第6章 剥き出しの生にあらがう人びと
1 例外化の権力
2 貧困から生まれたお地蔵さん信仰
3 はく奪を乗り越えるさまざまな仕掛け
4 実践的コミュニティの語り
5 生活から立ち上がる公共空間

第7章 生きられた法
1 アジールとホモ・サケルの陥穽
2 生きられた法――国民国家におけるミッシング・リンク

おわりに
参考文献
人名索引・事項索引

しかく引用

しかく書評・紹介

しかく言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20111220 REV:
法/法学正義(論)Theory of Justice暴力個別性/普遍性・親密圏/公共性×ばつ世界:関連書籍BOOK
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