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『戦後精神の光芒――丸山眞男と藤田省三を読むために』

飯田 泰三 20060322 みすず書房,385p.

last update: 20140403

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しかく飯田 泰三 20060322 『戦後精神の光芒――丸山眞男と藤田省三を読むために』,みすず書房,385p. ISBN-10:4622072025 ISBN-13:978-4622072027 5800+ [amazon]/[kinokuniya] (注記) [広田氏蔵書] p.

しかく内容

(amazonより)
〈もし丸山眞男と藤田省三という二人の人間に出会うことがなかったら、私の生き方はずいぶん違ったものになっていただろう。いや、そんな生やさしいものではなく、今私がこうして生きていることができたかどうかさえ怪しい。いわば私が私になるにあたっては、この二つの巨人と出会ったことが文字通り決定的であった〉
8月15日を境にして、「一身にして二生を経た」丸山眞男と、「精神の運動を開始した」藤田省三。日本社会の精神の変容を深くみつめ続けたふたりの巨人の思考の軌跡を、ともに戦後を伴走した思想史家が活写する。
丸山思想史学における鎌倉仏教論の位置、「武士のエートス」論、ナショナリズム論、藤田省三の「転向」論、「戦後精神の経験」など、類を見ない詳細な解読が、丸山・藤田の思想の核心を浮き彫りにしていく。
他に「下中弥三郎と「大百科」の時代」「岩波茂雄と「岩波文化」の時代」「中村哲の生涯と学問」などを収録。戦後民主主義によって否定された「戦前」とは違う「もうひとつの戦前」の水脈は、「戦後精神」に連なるものである。

(「BOOK」データベースより)
敗戦から高度成長、その後。日本社会の変容を根底から考え、戦後精神を体現した「最後の知識人」丸山眞男と藤田省三。かれらの思想の核心は何か。精緻な読解きら浮かび上がる、鮮やかな時代精神。

しかく目次

はしがき
?T もう一つの「戦前」
方法としての忘却 内田百?閧ノおける記憶の構造
下中弥三郎と「大百科」の時代 「イデオロギー」と「大衆」の時代のはじまりのなかで
岩波茂雄と「岩波文化」の時代
古在由重の「苦難の道」 丸山眞男との対話
中村哲の生涯と学問
戸谷敏之のこと
?U 丸山眞男
丸山眞男と「戦後民主主義」・〈市民〉
丸山思想史学における鎌倉仏教論の位置 原型=古層論との関連において
丸山眞男の「武士のエートス」論
丸山眞男「異端」論の一断章 「中国古典における「異端」の字義をめぐって(天国からの衛星中継)」改題
丸山眞男のナショナリズム論 一九四九年度「東洋政治思想史講義録」の世界
丸山眞男の文化接触論・古層論と「伝統」の問題
間宮陽介『丸山眞男――日本近代における公と私』書評
?V 藤田省三
藤田省三の時代と思想 韓国の読者のための解説
藤田省三の「転向」論
藤田省三における「戦後精神の経験」(一九五〇‐一九七五)
藤田省三の「精神史的考察」
藤田さんと廣末保さん
藤田さんとの出会い(一) 徐京植氏のインタビューに答えて、宮村治雄氏と
藤田さんとの出会い(二)
藤田省三を悼む
あとがき――解題風に

しかく引用

しかく書評・紹介

しかく言及



*作成:志知 雄一郎
UP: 20140403 REV:
哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学 ×ばつ世界:関連書籍BOOK
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