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『はじまりの死生学――「ある」ことと「気づく」こと』

平山 正実 20051215 春秋社,254p.


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しかく平山 正実 20051215 『はじまりの死生学――「ある」ことと「気づく」こと』,春秋社,254p. ISBN-10: 4393361202 ISBN-13: 978-4393361207 2310 [amazon]/[kinokuniya] (注記) d01


しかく内容(「BOOK」データベースより)
いのちよりも大切なもの。それはいま、ここに、あなたが"存在"しているということ。自分自身の"存在"に気づくことで病や死の苦悩を希望へとつなげていける。豊富な臨床経験をもつ精神科医が新たな生命の視点を語る。

内容(「MARC」データベースより)
いのちより大切なもの。それはいま、ここに、あなたが「存在」しているということ。自分自身の「存在」に気づくことで、病や死の苦悩を希望へとつなげていける。豊富な臨床経験をもつ精神科医が、新たな生命の視点を語る。


しかく目次

第1章 自然をどう考えるか
第2章 「神」は存在するか
第3章 存在するということはどういうことか
第4章 存在を滅ぼす悪の力、悪からの救済
第5章 存在と記憶
第6章 われわれはどこから来てどこへ行くのか
第7章 自由について考える
第8章 病と痛みから生まれるもの
第9章 スピリチュアリティの存在論
第10章 いのちについて
第11章 新しい死生学の構築へ向けて

しかく引用

第10章 いのちについて
延命のための人工呼吸器の装着 222-225
「このように、人間の生命を機械によって管理し、その結果として延命が可能になったとしても、プラスの要因とマイナスの要因があり考え方が分かれてくる。すなわち分裂してくるのである。がんの告知に関して意見が分裂したように、ALSの場合も、科学の発達によって開発が可能になった人工呼吸器の装着をめぐって、はっきりと白黒を分けることは難しい状態にある。善悪を知る知恵の木といのちの実を食べたことによって人間の目が開き、理性の働きによって医学が進歩した。その果実ともいうべき人工呼吸器の装着をめぐって意見が分かれ、その判断をめぐって人間の苦悩が増してきたということを、われわれはよく知らなくてはならないと思う。
人工呼吸器の選択は、生死にかかわる重大問題である。そこには死生観、価値観、宗教観、社会環境、生きがい、あるいは家族関係、などさまざまな問題が介在していて、その意思決定は難しいものになる。そしてその決定は、決して白黒二分主義的にはっきりと決断できるものではなく、さまざまな考え方が交じり合い、当事者も周囲の者もさまざまな苦しみや悲しみの中に突き落とされる。われわれは、当事者の事情や価値観を優先させるか、家族、医療<0224<者の考えを重視するのか‖難しい訴択を迫られる|いずもにしても‖患者‖家族‖医療者の仁頼関詣を崩さないように配慮しながら‖十分な時間かけ無理のない決断をすべきであろう|」(平屍[2005:224-225])

しかく言及

だいやまーく立岩 真也 2008 『...』,筑摩書房 文献表


UP:20080202
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