『苦海浄土』
石牟礼 道子 20040715 講談社,講談社文庫,416p.
last update:20160108
■しかく内容
工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者は、患者とその家族の苦しみを自らのものとして、壮絶かつ清冽な記録を綴った。本作は、世に出て三十数年を経たいまなお、極限状況にあっても輝きを失わない人間の尊厳を訴えてやまない。末永く読み継がれるべき"いのちの文学"の新装版。
■しかく目次
第1章 椿の海
山中九平少年
細川一博士報告書
四十四号患者
死旗
第2章 不知火海沿岸漁民
舟の墓場
昭和34年11月2日
空へ泥を投げるとき
第3章 ゆき女きき書
5月
もう一ぺん人間に
第4章 天の魚
九竜権現さま
海石
第5章 地の魚
塩を吸う岬
さまよいの旗
草の親
第6章 とんとん村
春
わが故郷と「会社」の歴史
第7章 昭和43年
水俣病対策市民会議
いのちの契約書
てんのうへいかばんざい
満ち潮
あとがき
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:奥坊 由起子