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『臨床心理学ノート』

河合 隼雄 20030425 金剛出版,222p.

last update: 20130604

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しかく河合 隼雄 20030425 『臨床心理学ノート』,金剛出版,222p ISBN-10: 4772407782 ISBN-13: 978-4772407786 2100円 [amazon]/[kinokuniya] (注記):[広田氏蔵書] w03

しかく内容

内容紹介(Amazonより)
『臨床心理学は学問であるか』、『臨床心理学は科学であるか』、このことは、私がこの道に進んで以来、常に考え続けていたことである。しかし、他方、そんなことよりも何よりも、今、自分の目の前で悩んでいる人、苦しんでいる人に、何らかの意味で役立つことをしたい、という気持ちも強かった」――本書は、多彩な顔を持つ著者の、一臨床家としての実際的にして実践的な論考をまとめたものである。
臨床心理学というフィールドは、医療から、教育、産業、社会福祉、司法・矯正・警察などとさまざまな領域に、ここ十数年で飛躍的に広がっている。それに応ずるかのように、「臨床」という言葉もより大きな意味をもって捉えられ,臨床哲学,臨床教育学,臨床社会学など、学際的領域が広がりつつある。そうした広がりは、理論と実践の乖離を推し進めてしまった「科学」の思考法自体を変えていこうとさえしている。「遅れた学問」として出発した臨床心理学を、実践と理論が結びついた世界として確立した著者により書かれたこの〈ノート〉をひもとけば、「臨床」の本質を掴むことができるだろう。

内容(「BOOK」データベースより)
「臨床心理学」を学ぶすべての人におくる、一臨床家・河合隼雄の「学」の探究ノート。

内容(「MARC」データベースより)
臨床心理学は、医療から教育、産業、社会福祉、司法・警察など様々な領域に広がっている。こうした広がりが、理論と実践の乖離が進んだ「科学」の思考法自体を変えている現状をふまえ、その学問的本質をやさしく解説する。

しかく目次


第1章 見たて・援助・その考え方
臨床心理学の特性
いかなる援助か
見たての必要性
病理の水準
心理的課題
見とおしと覚悟

第2章 臨床心理学の理論
研究対象としての人間
客観的事実
主観的体験の客観化
関係性
概念・イメージ・物語

第3章 臨床心理学の研究法
臨床心理学と研究
人間の科学
さまざまの研究
何のための研究か>

第4章 事例研究の意義
はじめに
臨床の知
科学・宗教・芸術との対比
個より普遍へ
事例研究の評価

第5章 因果的思考と非因果的思考
心理療法の科学性
因果的思考の効果
便宜的因果性
非因果的連関
アプローチの質

第6章 心の構造
なぜ「心」を対象とするか
自我(ego)
自我防衛と病理の関係
心と体
心の全体性

第7章 心理テストの使用
心理テストの功罪
臨床心理士の訓練
知能検査、発達検査
質問紙法
投影法
心理テストと心理療法
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第8章 心理療法におけるアドバイス
はじめに
アドバイスの害
アドバイスの狙い
アドバイスの質

第9章 家族への対応
クライエントの家族
元型的イメージ
家族の全体像
親子並行面接の留意点

第10章 心理療法と笑い
はじめに
さまざまな笑いの体験
笑いを生み出すもの

第11章 心理療法における怒り
はじめに
クライエントの怒り
怒りについて
限界の意義
治療者の態度

第12章 心理療法の終結
終結の指標
中断
終結の不安と悲しみ
終結の非言語的表現
関係の永続性

第13章 心理療法の発展
心理療法の困難さ
専門性
多くの二律背反性
倫理
今後の課題
あとがき

しかく著者略歴

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河合/隼雄
臨床心理士。1928年兵庫県に生まれる。1952年京都大学理学部卒業。1965年スイス、ユング研究所よりユング派分析家の資格を取得。1967年京都大学教育学博士。2002年文化庁長官就任。京都文教大学学術顧問、京都大学名誉教授。専攻、臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

しかく引用

しかく書評・紹介

しかく言及



*作成:能勢 桂介
UP: 20130604
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