『クイア・スタディーズ (思考のフロンティア)』
河口 和也 20031218 岩波書店,130p.
last update:20110405
■しかく河口 和也 20031218 『クイア・スタディーズ (思考のフロンティア)』,岩波書店,130p. ISBN-10: 9784000270045 ISBN-13: 978-4000270045 ASIN: 4000270044
1365円
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[kinokuniya] ※(注記) g02
■しかく内容
出版社/著者からの内容紹介
知のパラダイム転換のなかで,激変する現代社会が抱える錯綜し複雑化する問題群を,気鋭の著者陣が独自の視座から大胆に読み解く,待望のシリーズ第II期.21世紀を迎えた今日,私たちが担うべき真の課題とは何か.アクチュアルな現実との拮抗関係のなかで,構想力の再生にむけて,新たな思考の可能性を再び切り拓く.
非異性愛者を差別・抑圧することで,わたしたちの社会はなにを得ようとしてきたのだろうか.その事実に〈学問〉はどのように関わってきたのか.これまでの〈規範〉に徹底抗戦するクイア・スタディーズの可能性に寄り添いながら,異性愛主義によって侵食されたセクシュアリティの現況を考察し,新たな性と生のあり方を探る.
■しかく目次
: はじめに
I レズビアン/ゲイ・スタディーズからクイア・スタディーズへ
――欲望の理論と理論の欲望
第1章 レズビアン/ゲイ・スタディーズ前史
1 同性愛解放運動の黎明期
――ドイツにおける同性愛の「犯罪化」と「病理化」
2 ホモファイル運動
第2章 レズビアン/ゲイ・スタディーズ
1 ストーンウォール暴動
2 ゲイ解放運動
3 同性愛――抑圧と解放
4 ホモファビアとヘテロセクシズム
5 レズビアン・フェミニズム
6 「エスニック・モデル」化する同性愛
7 セクシュアリティ
第3章 クイア・スタディーズ
1 クイア理論/研究を取りまく背景
2 同性愛者,レズビアン/ゲイ,クイア
3 「クイア理論」の台頭
4 深刻化するエイズ問題
5 クイア・アイデンティティ
II クイア・スタディーズという視角
第1章 クイア化する「家族」
1 非異性愛「家族」の形成
2 クイア「家族」は近代家族を超えるのか
――「家族」から零れ落ちる「家族」
3 抑圧する「家族」
4 選択する「家族」
第2章 資本の欲望とゲイのライフスタイル
1 同性愛者の人権をめぐる2つの事例
2 資本主義とゲイ・アイデンティティ
3 ゲイのライフスタイルと消費
III 基本文献案内
あとがき
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:
大谷通高