『患者の孤独――心の通う医師を求めて』
柳沢 桂子 20030326 草思社,181p.
■しかく柳沢 桂子 20030326 『患者の孤独――心の通う医師を求めて』,草思社,181p. ISBN-10: 4794211953 ISBN-13: 978-4794211958 1365円
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■しかく内容
「BOOK」データベースより
苦しくて病院に行く。けれど医師は言う。「病気のはずがない」「気のせいだ」「数値は下がってるんだ、いい加減にしろ」からだの苦しみ以上に、数値だけ見て患者が見えない医師たちの、こうした心ない言葉が痛かった。医学が完璧ではないことは知っている。それでも医学という学問を信頼している著者が出会ったのは、際限なくつづく誤診、決めつけ、拒絶...いまの日本の医療のあまりに寂しい現実だった。30年におよぶ闘病生活の中で、これまで書けなかった自らの医療体験のすべてを明かし、患者のあり方、医療のあるべき姿を根底から問い直す書。
「MARC」データベースより
「病気のはずがない」「気のせいだ」...体の苦しみよりもそれを認めてもくれない心ない医師の言葉が痛かった。30年の闘病生活の中で、自らの医療体験の全てを明かし、患者のあり方、医療のあるべき姿を根底から問い直す。
■しかく目次
はじめに
第1章 はじまり
苦しみのはじまり
子宮内膜症
仕事の合間をぬっての手術
第2章 医師への疑念
「柳澤を甘やかすな」
「この人を放っておいていいよ」
「女なんだから勤めなんかいいんじゃないか」
医師同士の誤解とすれちがい
ドクターショッピング
「科学的にありえないから、病気じゃない」
「精神科へ行け」
第3章 孤独な闘い
父の死
始めて本を書く
「何でそんなに明るいんですか」
何も書いてないカルテ
医師の都合、私の問題
「前代未聞の奇病です」
大人の嘘
第4章 光明
在宅医療
患者にとっての生き甲斐
餓死しない病人になる
病状の悪化
力強い言葉
八ヶ岳へ
仕事
第5章 認められた病
知りたかったこと
進行する病
血圧の異常
シャイ・ドレーガー症候群
私の病気は何だったのか
結末
父の死になぜ黙っていたか
医療に何を求めるか
おわりに
柳澤桂子著作リスト
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:
三野 宏治