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『「超」文章法――伝えたいことをどう書くか』
野口 悠紀雄 20021025 中央公論新社,265p.
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しかく
野口 悠紀雄
20021025 『「超」文章法――伝えたいことをどう書くか』,中央公論新社,265p. ISBN-10:4121016629 ISBN-13:9784121016621 819円
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(注記)
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内容
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ベストセラー『「超」整理法』をはじめ、数々の著書で知られる野口悠紀雄が、読者を引き付け、自らのメッセージを印象的に伝えるための文章術をまとめた1冊。
ほかの著書と同様、今回も構成や内容がじつに詳細に吟味されており、文章において「八割の重要性をもつ」というメッセージの探し方・磨き方から、文章の「骨組み」の作り方、比喩や引用・具体例などの「筋肉増強」法、わかりにくさを排し、読み手の心理に配慮するための「化粧」の仕方までが、じつに上手にまとめられている。とくに、反対概念や対立概念を示すことによって元の概念の性格を明らかにする、といった工夫や、1文1意主義(著者は1パラグラフ1意主義を説く)、「ドラマチックに始め、印象深く終えよ」といった教訓などは、文章を書く際に常に意識しておきたいところだ。テクニック面においても、抽象的な概念を伝えるために名前をつける、さまざまな事象を人の身体や自動車などにたとえる、引用句辞典を使って巧みな引用をする、といった豊富な内容が盛り込まれている。
最終章で述べられている心構えや具体的な作業法については、著者の趣味が反映されていることもあり、読者によって是非が分かれるだろうが、全体としては文章作成のツボをうまく押さえており、参考になる。メッセージの新鮮さから論理構成、修辞、文章の推敲法まで、じつにさまざまな視点に配慮した1冊である。(土井英司)
内容(「BOOK」データベースより)
企画書、評論、論文など論述文の目的は、伝えたいメッセージを確実に伝え、読み手を説得することだ。論述文の成功は、メッセージが「ためになり、面白い」かどうかで決まる。それをどう見つけるか。論点をどう提示するか。説得力を強めるために比喩や引用をどう用いるか。わかりやすい文章にするためのコツは。そして、読み手に興味を持ってもらうには。これまでの文章読本が扱ってこなかった問題への答がここにある。
出版社からのコメント
まず、読んでみて下さい。
第一章で著者は「読者に伝えたいメッセージを明確化せよ」と力説します。曰く「『メッセージこそ重要』という観点からすると、多くの文章読本が述べている内容――一文一意主義をとるか長い文章でもよいか、主語と述語がねじれていないか、起承転結方式か三部構成か、等々――は、文章の成功にとって、せいぜい二割以下のウェイトしかない。あるいは、幸運にもすでに適切なメッセージを見出している人が、文章の「見かけ」を改良してゆくための方法だ」。
そうです。『「超」文章法』は、従来型の文章読本ではありません。『「超」整理法』が、「整理の劣等生」だった著者の方法論であるように、「ためになり、面白く、わかりやすい文章を書きたいと、いつも心がけてきた」著者が経験から編み出した方法論です。
担当者としては、「超」という言葉の響きに躊躇を覚える方にこそ、手にとっていただければ、と思っております。
繰り返しになりますが、是非、ご一読を。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野口 悠紀雄
1940年(昭和15年)、東京に生まれる。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省入省。72年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授を経て、現在、青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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しかく
目次
プロローグ
第1章 メッセージこそ重要だ
1 メッセージとは何か?
メッセージが八割の重要性をもつ
ひとことで言えるか?
書きたくてたまらないか?
盗まれたら怒り狂うか?
見たまま感じたままでは駄目
ピントを合わせる
広いと浅くなる
適切なメッセージは発展性がある
対象が同じでも切り口は違う
真似してよいか?
嘘でもよいか?
小説にメッセージがあるか?
理科系の文章の場合
2 どうすればメッセージが見つかるか?
メッセージが見つからないとき
考え抜くしかない
対話で見つかる
なぜ「得意科目」でやらないのか?
「窓から飛び出したい」とき
メッセージ発見機はあるか?
3 ためになり、面白いメッセージか?
ためになるか?
面白いか?
謙虚でありたい
読者は誰か?
書きたいことと読みたいことの乖離
第2章 骨組みを作る(1)‐内容面のプロット
1 冒険物語の秘密
メッセージをどのように伝えるか?
冒険物語は共通のストーリー展開をする
よく考えれば不思議なこと
2 日常vs旅、善vs悪が基本
なぜ旅に出るのか?
なぜ故郷に帰るのか?
なぜ悪役が必要なのか?
3 冒険物語を真似て論述文の骨組みを作る
1つは2つ
2つは1つ
善悪や正邪の逆転
従来とは違う二分法
マトリックス法
『「超」整理法』の場合
旅行記でも対立概念が重要
大蔵省流万能スピーチ法
対立概念の例
ストーリーは1つである必要
単純すぎるというなかれ
第3章 骨組みを作る(2)‐形式面の構成
1 長さが内容を規定する
文章には「短文」と「長文」しかない
パラグラフ‐150字
短文‐1500字
長文‐15000字
中間の長さは書きにくい
話す場合も長さを意識しよう
2 全体は三部で構成する
序論・本論・結論の三部構成で
関連する論述をまとめるための「いれもの」を作る
3 ドラマチックに始め、印象深く終えよ
始めは客引き
脱兎文・ポーリンのクリフハンギング・竜頭文
自分史の書き始め方
キャンペンディッシュ論文の魅力的なタイトル
アリバイ文‐最初に言い訳をしない
最期の言い訳もよくない
なぜ終わりが大切なのか?
第4章 筋力増強‐説得力を強める
1 比喩を用いて一撃で仕とめよ
レトリックの重要性
一撃で仕とめる
比喩と類推
名前をつけよう
文学における比喩
人体は便利に使える
人体以外で使えるもの
2 具体例を示す
構造改革と景気対策の違いを例で説明する
数字で示す
抽象化とモデル化
3 賢いキツネになれ‐引用の技術
タダで雇える用心棒
学術論文での引用
キツネ文の見分け方
出羽キツネの生態
さりげなく引用するか、「さりげに」やるか?
どこから引用するか?
嘘でもよいか?
エピグラフ
引用句辞典‐手助けの手助け
インターネットの驚嘆すべき力
第5章 化粧する(1)‐わかりにくい文章と闘う
1 個別文のレベル‐複文問題など
主述泣き別れシンドローム
主述ねじれシンドロームと主語述語失踪事件
どうすればよいか?(その1)複文を分解し、主語を二個以内に
どうすればよいか?(その2)漢語を用いて簡潔表現に
どうすればよいか?(その3)余計なものはすべて削る
修飾語と被修飾語の関係がはっきりしない
日本語の宿命
2 文脈のレベル‐文と文のつながりを明瞭にする
言語明瞭、意味不明瞭
どうすればよいか?(その1)文と文の関係を接続詞で示す
どうすればよいか?(その2)代名詞を避ける、名前をつける
3 文章のまとまり相互間の関係
結論と理由の順序
一般から具体か、その逆か?
どうすればよいか?(その1)最初に見取り図を示す
どうすればよいか?(その2)箇条書きで示す
そうすればよいか?(その3)脱線や注記は明示する
4 「わかりにくさ」の一般理論
部分と全体の関係がはっきりしない
口語伝達ではもっと難しい
選択して集中せよ
論理関係を正確に
5 わかりにくい文章の書き方
正確であり、しかもわかりにくい文章
悪文の代表選手(その1)「三読不可解」文
悪文の代表選手(その2)逃げ水説明文
真の悪文は羊の皮をかぶっている
第6章 化粧する(2)‐100回でも推敲する
1 まず形式をチェック
タイトルは適切か?
章・節・パラグラフが適切に分かれているか?
誤字・脱字を根絶せよ
読点は適切か?
漢字・ひらがな・カタカナの比率
表記や用語を統一する
ゲラの校正
2 表現をチェック
削りに削る
同一表現を避ける
語尾は適切か?
曖昧接続の「が」はパラグラフで二個まで
思い違いに注意
避けたい表現
「小生」というのはやめよう
カタカナとアルファベットばかり
3 直したり直されたり
ライターさんの業界文を直す
追放できなかった「さらなる」
勝手に直さないでほしい
第7章 始めればできる
1 とにかく始めよ
始めなければ進まない
始めれば完成する
現役でいれば感受性が高まるし、仕事は自動進行する
2 パソコンなら始められる
パソコンは仕事開始機械
いくらでも修正できる
文章作成作業の本質が変わった
とりあえず捨てる
パソコンだと無味乾燥になるか?
パソコンを「自分の側」に
3 対話とメモで修正する
自分自身と対話する
メモの取り方
4 結局重要なのは何か?
重要性では二割の作業が八割の時間を食う
シェイクスピアとモーツアルト、そしてジョイスとワイルド
あとがき
参考書案内
索引
コラム マイクル・クライトンに「騙された!」
質素な身なりの寄付者
歴史的業績に対する最初の評価
日常と旅を色で区別する
3つが1つで、間違いは正しい
ラブストーリーの法則
シンデレラの教訓
読めますか?
ながながしき Number One
三島由紀夫の演説草稿
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しかく
引用
◆
だいやまーく
文章を書く作業の出発点は、メッセージの明確化である。これは、「読者にどうしても伝えたい」内容だ。論述文の場合には、主張や発見である。[2002:10]
◆
だいやまーく
学術的な論文が成功するか否かは、九割以上、適切なメッセージを見出せたかどうかで決まる。うまいメッセージを見出せれば、ほとんど成功だ。[2002:11]
◆
だいやまーく
ある命題を「メッセージ」と言えるかどうかは、どのように判断できるか?/第一の条件は、「ひとことで言えること」だ。.../適切なメッセージが見つかれば、「どうしても書きたい。突き動かされるように書きたい。書きたくてたまらない」と考えるようになる(なお、こうしたメッセージは、必ず「ひとことで言える」)。これが、ある命題がメッセージと言えるための、第二の条件である。[2002:12-14]
◆
だいやまーく
文章を書く作業は、見たまま、感じたままを書くことではない。その中から書くに値するものを抽出することだ。見たこと、感じたこと、考えていることの大部分を切り捨て、書くに値するものを抽出する。[2002:18]
◆
だいやまーく
「見えるものの中からとくに目立つもの」を指摘するのは、素人にもできる。しかし、「あって然るべきものがない」と指摘するには、対象に関する深い知識が必要である。だから、プロにしかできない。[2002:23]
◆
だいやまーく
中心的なメッセージにおける嘘や盗作は、もちろん許されない。専門的な論文では、バイタルな(つまり生死にかかわる)問題である。学術論文の結論が偽造された実験データに基づくものと判明すれば、ただちに学者生命を失う。遺跡偽造の例を引くまでもないことだ。/盗作も同じである。[2002:23]
◆
だいやまーく
読書とは、受動的に教えてもらうことではない。論文の飾りを見つけるためのものでもない。本の著者は論争の相手である。ただし、対話が成立するためには、こちらが問題意識をもっていることが必要だ。[2002:35]
◆
だいやまーく
自分の専門や経験を土台として他の問題を見ることができるかどうか、専門から出発して一般に通用する法則を見出しているかどうか。それが問題である。[2002:36-37]
◆
だいやまーく
...そのメッセージは、書くに値するものだろうか?/必要条件は、以下に述べるような意味において、「ためになるか、あるいは面白い」ことだ。つまり、どちらか一方の条件を満たさなければならない。「ためになり、しかも面白い」なら、十分である。だから、メッセージを考えついたら、以下を参照して、「ためになるか?面白いか?」と何度も自問してみよう。/「ためになる」とは、有用な情報を含んでいることだ。これは、食べ物でいえば、栄養分にあたる。「有用な情報」とは、読者の行動や考えを変える原因となりうるものだ。最低限、それまで漠然と認識していたことを明確化させる効果をもつべきだ。読者がすでに熟知していることなら、こうはならない。.../ためになるかどうかは、素材である情報の質の問題だ。情報は、正しく、信頼できるものでなければならない。ためになる情報を得る方法は、取材、研究・調査などである。これは、文章を書く以前に必要とされる作業だ。.../「面白いかどうか」は、食べ物でいえば、「おいしいかどうか」である。/論述文における「面白さ」は、多くの場合、謎解きと発見の面白さだ。つまり、好奇心を呼び起こし、それを満たしてくれることである。[2002:41-43]
◆
だいやまーく
論述文では、読者が誰かを明確に意識することが必要だ。.../まず第一に、「ためになる」かどうかは、読者によって大きく違う。.../第二に、読者の理解度を想定する必要がある。書き手が当然と思っている前提知識を読者は持ちあわせていないことが、じつに多いのである。/口頭の場合、会話でも講演でも、講義でも、相手が誰かはわかる。相手の反応も、目で見ることができる。そして、補足や質問への回答も簡単にできる。こうして、「相手に合わせた内容」を伝達することができる。しかし、文書のほとんどは、一方通行である。メールなら相手の質問に答えることで補足ができるが、印刷物の場合は、そうはゆかない。[2002:48]
◆
だいやまーく
物語にはストーリー展開がある。どのような登場人物が、どのような場面で何をするかだ。これは、物語の骨組みである。/じつは、論文やエッセイにも、これと同じような「骨組み」が必要なのである。どのような論点を、どのような設定で、どう提示するかだ。こうした意味での「ストーリー展開」ないし「骨組み」は、内容面での構成だ。文章を書いてゆく過程で書き手がもっている「プラン」である。「プロット」と言ってもよい。[2002:54-55]
◆
だいやまーく
敵の必要性は、論文でも同じである。主張の位置づけをはっきりさせるために、従来の定説、論敵の主張、世間一般でいわれている俗論などと対比する。それらと論文の主張がどのように違うかを説明することによって、主張を明確化できる。また、なぜ通説が誤りであるかを説明することによって、主張の正統性を示すことができる。/社会科学や人文科学の学説における革命は、「定説に対する新説」の形で提起される。それが成功し、それまで異端と考えられていたことが正統の地位を獲得し、それまでの正統が追放されれば、「パラダイムの転換が起こった」とされる。[2002:64]
◆
だいやまーく
論述文の場合も...あまりいろいろなことを盛り込むと、論旨がはっきりしなくなる。明晰な文章を書くには、いかに切り捨てるかが重要なのである。いかに盛り込むかではない。[2002:78]
◆
だいやまーく
形式面でまず重要なのは、「長さ」(文字数)である。/「何が言えるか」は、与えられた字数に依存する。長さが内容を規定するのであり、内容が長さを決めるのではない。したがって、「どれだけの字数を使うことができるか」をつねに意識している必要がある。.../文章の長さで分類すると、つぎの四種類になる。
(1)パラグラフ――一五〇字程度。
(2)通常「短文」といわれるもの――一五〇〇字程度。
(3)本格的な論文などの「長文」――一万五〇〇〇字程度。
(4)「本」――一五万字程度。
...作文の練習をするのであれば、目的に応じた長さの文章を書いてみるべきだ。[2002:86-87]
◆
だいやまーく
文章でも同じだ。始め方と終わり方が難しい。ここをどう処理するかは、技術である。.../始めが重要なのは、読者をひきつけ、読んでもらうためだ。読む価値があることを、始めの数行で読者にアピールする。読者を感激させるもなにも、読んでもらえなくてはそもそもどうにもならないのだ。/現代では、膨大な量の文章が生産されている。インターネットによって、文章の供給量は爆発している。...そうした中で読者に読んでもらおうというのだから、「駱駝が針の穴を通る」より難しいことに挑戦しようとしているのだ。[2002:100]
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だいやまーく
現代は忙しい時代だ。書き出しがつまらないと、読者は逃げてしまう。/論述文の場合にも、読者に逃げられない工夫が必要だ。...最初に結論やクライマックスを述べてしまうことだ。[2002:101]
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だいやまーく
多くの人は、「学術論文では客引きは必要あるまい」と考えるだろう。しかし、事実は逆である。学術論文においてこそ必要なのだ。なぜなら、きわめて多数の論文が発表されているからだ。しかも、読者は多忙な人たちである。彼らに読んでもらうために、「客引き」は不可欠である。/だから、論文には、アブストラクト(要約)が必ずついている。「読むに値するか否か」を簡単に判断してもらうためだ。しかし、アブストラクトといえども、雑誌の該当ページを開かなければ読めない。そこで、雑誌の表紙に示されているタイトルで勝負することになる(学術雑誌は表紙に主要論文の目次をのせるのが普通である)。[2002:105]
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だいやまーく
終わりが重要な理由は、二つある。/第一に、「読むに値する文章かどうか」を判断するのに、最初を見るだけでなく、結論を読む人もいるからだ。それどころか、最初は飛ばして終わりから読む人もいる。...論文の読者は忙しい人なので、まず最初と最後だけを見る。つまり、問題と答えだけを見るのである。結論部分に答えが書いてないと、捨てられる。後ろから読まれることも想定しておくのが、謙虚な読者の態度だ。/終わりが重要な第二の理由は、読後に残る印象だ。[2002:110-111]
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だいやまーく
引用とは、簡単にいえば、権威に頼ることである。これも説得力を高めるための技術だ。.../これが本来の機能だが、引用の機能はそれだけではない。しばしば、護身術として非常に重要である。つまり、弱者であるあなたは、強者である「引用」に守ってもらうわけだ。これが引用の第二の機能であり、この機能の利用は、権威主義的な学者を相手にするときには、必須といってよい。.../学術論文においては、以上で述べたのとはまた別の意味で、引用が不可欠と考えられている。それは、論文の内容が思いつきや独り善がりでないことを示すことだ。これが、引用の第三の機能である。/この意味での引用は、単なる「飾り」以上のものだ。すべての学問分野に共通することだが、新しい理論は、それまで積み重ねられてきた知見の上に築かれる。先行業績を無視した「独創理論」は、単なる独善的ドグマでしかない。したがって、学術論文の場合には、当該論考とそれまでの知見との関係を、引用によって示す必要がある。少なくとも、参考文献を明示しなければならない。それらがなければ、著者はその分野の素人とみなされる。[2002:135-137]
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だいやまーく
わかりにくい文章の具体的症状はさまざまだが、それらの多くに共通する要素がある。それは、「部分と全体との関係が明瞭でない」ことだ。具体的にはつぎのとおりである。
(1)一つの文の中で、各部分(節や句、あるいは主語と述語)がどのようにつながっているのかが、明瞭でない。
(2)文と文とがどのようにつながっているのかが、明瞭ではない。
(3)文章のまとまり相互間の関係が明瞭ではない。
目指すべき最終目的は、「文章を任意の箇所(一つの文の途中を含む)で切ったとき、そこまでの記述だけで、そこまでの意味がわかること」である。「それ以降に続く論述内容がおよそ予想できる」なら、もっとよい。つまり、「ある範囲を読んでから振り返って初めて全体の意味がわかる」ようであってはならない。[2002:179-180]
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だいやまーく
1.形式面でのチェック
(1)タイトルは、内容を適切に表すものにする。
(2)章・節・パラグラフの区切りを適切にし、小見出しを内容を表すものにする。
(3)誤字脱字を根絶する。とくに、名前の誤字に注意。
(4)読点を適切に打つ。
(5)漢字・ひらがな・カタカナの比率を適正化する。
(6)表記と用語を統一する。
2.表現のチェック
(1)削れるだけ削る。
(2)類似表現を避ける。
(3)語尾の単調化を避ける。語尾で逃げない。
(4)曖昧表現の「が」の多用を避ける。
(5)使い古された表現、陳腐な表現、不快感を伴う表現、品位を下げる表現などを避ける。[2002:225]
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だいやまーく
文章を書く場合に最も大変なのは、「書き始めること」だ。[2002:228]
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しかく
書評・紹介
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しかく
言及
*作成:
樋口 也寸志
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片岡 稔
UP:20100803 REV:20120213 20130730 0801
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アカデミック・スキルズ
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