性差の分類として、「セックス」と「ジェンダー」であるとここでは考える。[p.7](「青木やよひ氏のように、性差を三つの次元に分かって、「生物学的性差」「心理・社会的性差」「象徴的性差(宇宙論的雌雄差)」と分類する論者もいる」(「女性性の身体のエコロジー」1983))
「セックス」は「生物学的性別」、「ジェンダー」は「社会的文化的性別」を指す。[p.3]フロイトは、性差を「解剖学的宿命」と考えたが、フェミニズムはこれに対抗し、「性差は生まれか育ちか? By nature or by nurture?」の問いに「性差は育ちの結果である」と答えた。[p.4-5]
この「ジェンダー」という用語はフェミニズムが1970年代に持ち込んだものである。[p.3]